2018年9月24日 (月)

休日に授業をする大学

今日は休日だが、多くの大学は授業。文部科学省の「指導」により、大学は必ず前期15回、後期15回の授業をするようになった。これを守らないと私学は助成金がもらえないらしい。助成金はかつては平均で大学予算の30%近くあったが、今や10%を切る。それでも欲しいのだろう。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月23日 (日)

『ここは退屈 迎えに来て』の軽さと重さ

廣木隆一監督は最近は年に2、3本ずつ撮っているので、とても全部は見きれない。しかし『軽蔑』(13)や『さよなら歌舞伎町』(15)や『彼女の人生は間違いじゃない』(17)などのインディペンデント作品は、どれも見ごたえがあった。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月22日 (土)

最近の読書から:『巡査長 真光寺弘道』

ベネチアに行き帰りに読んだのが、榎本憲男さんの『巡査長 真光寺弘道』。榎本さんは映画業界の人だった。劇場の支配人をやったり、宣伝をやったり、製作をしたり、脚本を書いたしていた。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月21日 (金)

『きみの鳥はうたえる』の現代性

佐藤泰志の小説は、なぜか最近よく映画になる。熊切和嘉監督『海炭市叙景』(2010)、呉美保監督『そこのみにて光輝く』(2014)、山下敦弘監督の 『オーバー・フェンス』(2016)と続いて、三宅唱監督のこの映画が出てきた。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月20日 (木)

怒涛の夏休みが終わって

今頃「夏休みが終わって」などと書くと、普通の勤め人には申し訳ないが、大学は7月末から9月20日前後まで休み。私の大学の授業は今日から。10年前には前後があと1週間ずつ休みだったが、文科省の方針で授業数を増やすためにこうなった。いずれにしても2ヵ月近く休みがある。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月19日 (水)

『Sunny 強い気持ち・強い愛』に考える

帰国して最初に映画館で見たのは、『Sunny 強い気持ち・強い愛』。オリジナルの韓国版『サニー/永遠の仲間たち』も見ていないが、大根仁監督なので見たいと思った。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月18日 (火)

フランスをさまよう:その(2)

リヨンでは、前から行きたかったリヨン美術館に初めて行った。ここはフランスの裕福な大都市の美術館にふさわしく、ギリシャ・ローマやエジプト美術から現代までの作品が並んでいる。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月17日 (月)

日本統治下の韓国映画:番外編『望楼の決死隊』

久しぶりに韓国ものを書く。今井正監督の『望楼の決死隊』(1943)のDVDを見た。これはデアゴスティーニ社の隔週刊の特集「東宝・新東宝戦争映画DVDコレクション」の1本として、2015年に初めてDVD化されたもの。この映画を見たかったのは、これが日本人監督によって朝鮮半島で撮影されたプロパガンダ映画だから。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月16日 (日)

フランスをさまよう:その(1)

毎年、ベネチアの帰りにパリに寄る。かつてはパリに着くと、昼間は日本未公開の映画を見たり、シネマテークの図書館で調べものをしたりして、夜は友人と食事をした。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月15日 (土)

『運命は踊る』の普遍性

ちょうど1年ほど前のベネチアで見たサミュエル・マオズ監督の『運命は踊る』を試写で再見した。日本では9月29日の公開だが、実を言うと去年のベネチアで審査員グランプリをもらった時、ちょっとびっくりした。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月14日 (金)

映画以外のベネチアの話:その(2)

前に書いた通り、今回新聞記者は、朝日、読売、毎日、共同、時事が来た。朝日の石飛記者は6年ぶりで、ほかは初めてだが、2人はほかの映画祭の経験がある。みんなが口を揃えて「ベネチアは最高」と言った。今年のベネチアは確かにコンペのレベルが高かった。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月13日 (木)

最古参になってしまったベネチア映画祭:その(12)

数年前から日経新聞に映画祭の報告を書いているが、明らかに見る映画が変わった。新聞は受賞作を中心に書かざるをえない。そうすると、コンペの作品は全部見なければならない。今回はコンペだけで21本。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月12日 (水)

最古参になってしまったベネチア映画祭:その(11)

もう日経新聞での報告も出たので、映画祭全体をよりラフな形でまとめてみたい。今回の特徴は、「配信系」、「歴史物」、「長尺」だった。それは実は奥でつながっている。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月11日 (火)

最古参になってしまったベネチア映画祭:その(10)

コンペであまり好きでなかった若手の3本についても触れておきたい。オーストラリアのジェニファー・ケント監督の長編第2作The Nightingale「ナイチンゲール」は、19世紀前半のオーストラリアを舞台に一人の女性を中心に描く。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月10日 (月)

最古参になってしまったベネチア映画祭:その(9)

まだまだベネチアの話を続けたい。後半で胸に突き刺さったのが、ネットフリック製作でポール・グリーングラス監督の22 July「7月22日」。2011年にノルウェーのオスロで77人が死んだテロ事件の再現だが、事件自体は最初の30分もない。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月 9日 (日)

映画以外のベネチアの話:その(1)

もう賞が発表されたが、それについてのコメントは後日にして、今日はベネチア映画祭がなぜいいかについて書きたい。それはまず、おいしいものが食べられるから。カンヌで食べるフランス料理と比べても、ベネチアは抜群にいい。以下、毎年食べるものを書いてみる。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月 8日 (土)

最古参になってしまったベネチア映画祭:その(8)

『善き人のためのソナタ』で有名なフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督のWerk ohne Autor「作家なき作品」は、ナチス時代から1960年代までのドイツを一人の画家の目から描く。188分と長いが、出てくる人物の描き方が巧みで全く退屈しない。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月 7日 (金)

最古参になってしまったベネチア映画祭:その(7)

歴史ものはほかにもあった。The Sisters Brothers「シスターズ兄弟」は、フランスのジャック・オーディヤールが英語で撮ったリアルな西部劇だった。チャーリー(ホアキン・フェニックス)とエリ(ジョン・C・ライリー)は人殺しを仕事とする流れ者。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月 6日 (木)

最古参になってしまったベネチア映画祭:その(6)

もちろん現代を扱った映画がないわけではない。なぜか2本のフランス映画がそうだった。オリヴィエ・アサイヤスのDoubles vies (Non-Fiction)「二重生活(実話)」は、パリのインテリたちの不倫の話をユーモアたっぷりに描く。 

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月 5日 (水)

最古参になってしまったベネチア映画祭:その(5)

ほかにも長尺の歴史ものは多い。オープニング作品のデイミアン・チャゼル監督First Man「最初の人」は、アポロ計画で1969年に月に行ったアームストロング船長の話で、1961年から描かれる。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月 4日 (火)

縄文人の話

ベネチアの話ばかり続いたので、違う話もしよう。最近「縄文展」を見て気に入ったことはここに書いたが、ちょっとびっくりする文章を読んだ。講談社の『本』というPR誌はなぜかだいぶ前から自宅に送られて来るが、中屋敷均氏の「科学と非科学―その間にあるもの」の「第9回 縄文人と弥生人」がすごい。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月 3日 (月)

最古参になってしまったベネチア映画祭:その(4)

かつてベネチアの日本人といえば、柴田駿さんと川喜多和子さんだった、という話をしても、若い新聞記者は誰のことか知らない。もちろん80年代から90年代のミニシアターブームを引っ張ったフランス映画社のお二人だが、彼らのことを考えたのは、今年のベネチアは75回目でその歴史をたどる大きな写真展が開かれているから。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月 2日 (日)

最古参になってしまったベネチア映画祭:その(3)

75回目という記念の年のせいではないだろうが、今年のベネチアはなぜかコンペに歴史ものが多い。アルフォンソ・キュアロンの「ローマ」がそうだったが、もう1本のネットフリック製作、コーエン兄弟監督The Ballad of Buster Scruggs「バスター・スクラッグスの冒険」は、西部劇へのオマージュ映画だった。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月 1日 (土)

最古参になってしまったベネチア映画祭:その(2)

昨年思ったのだが、1992年がベネチア初参加の自分は日本人では最古参に属する。若い新聞記者をおいしいレストランに連れて行ったりするたびに、そう思う。かつては、ベネチアはもっと華やかだった。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年8月31日 (金)

最古参になってしまったベネチア映画祭:その(1)

また、ベネチアに来てしまった。今年の夏は七月末から関西の集中講義、手術入院と続き、それが終わると今月末までに書くと約束していた2万字の論文(のようなもの)があった。手術をした時、今年はベネチアは無理かなと思った。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年8月30日 (木)

入院して考えたこと:その(5)

これまでいかに手術が苦しかったかを書いたが、その後は実に順調に無事に回復して、今では酒も飲める。あえて言えば、お腹に力を入れるような、激しい運動は避けているくらいか。それから翌日にまで残るような「大酒」はやめている。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年8月29日 (水)

『検察側の罪人』も見る

ベネチアに出る前にふと時間が空いたので、日本映画を見ようと思った。そこで原田眞人監督『検察側の罪人』を劇場で見た。予告編でキムタクが二宮和也を怒鳴りつけるシーンをさんざん見たので、少しウンザリしてはいたが。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年8月28日 (火)

藤田嗣治展に考える

東京都美術館で10月8日まで開催の「没後50年 藤田嗣治展」を見た。藤田については、いろいろな思い出がある。かつて新聞社勤務の頃、ポンピドゥー・センターの所蔵品展を企画した時に、藤田作品のポスターを使おうとした。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年8月27日 (月)

『ジュラシック・ワールド』最新作を見た

『ジュラシック・ワールド 炎の帝国』を劇場で見た。どうも夏の終りになると、ハリウッド大作を見たくなる。これは少年時代の名残だろうか。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年8月26日 (日)

入院中の読書:その(2)『国体論 菊と星条旗』

本当はポルトガルの詩人、フェルナンド・ペソアについてもう一度書く予定だったが、また引用ばかりになりそうなので、別の本のことを書く。白井聡の『国体論 菊と星条旗』は、既にあちこちで論じられているベストセラーだが、ようやく読んだ。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«『カメラを止めるな』はおもしろいか