2017年10月19日 (木)

『まともな男』のまともさ

11月18日公開のスイス映画『まともな男』を見た。試写はたったの2回なので、ほとんどの評論家や映画記者はたぶん見ていないだろうが、これがなかなかの出来。設定としては、2年前に公開された『フレンチアルプスで起きたこと』に近い。

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2017年10月18日 (水)

なぜか『情事の終わり』を読む

自宅の近所にできた「かもめブックス」という書店は、小さいのに品揃えが抜群だ。まるでセレクトショップのように、「いい感じ」の本が並んでいる。そこで何気なく買ったのが、グレアム・グリーンの『情事の終わり』。

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2017年10月17日 (火)

『エルネスト』を見る

阪本順治監督の『エルネスト』を劇場で見た。あの阪本順治がチェ・ゲバラの側近の日系人の話を撮ると聞いて心待ちにしていたが、既に見た友人たちの評判は今一つ。自分の目で確かめたいと思った。

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2017年10月16日 (月)

「運慶」と目が合う

11月26日まで東京国立博物館で開催中の「運慶」展を見た。これは今年最高の展覧会かもしれない。運慶やその弟子たちの仏像を見ているとそのまま立ち止まってしまい、「目が合う」感じだった。

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2017年10月15日 (日)

『最低。』の女性たち

11月25日公開の瀬々敬久監督『最低。』を見た。この監督はどうしても『ヘヴンズ ストーリー』の圧倒的な印象が強く、その後のメジャーな作品にはどこか物足りなさを感じてしまう。今回は現役AV女優の原作の映画化と聞いて、そのマーナ―な雰囲気に惹かれて試写を見た。

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2017年10月14日 (土)

美術館の学芸員になりかけた話

井関正昭さんが亡くなられた。ローマの日本文化会館や北海道立近代美術館、東京都庭園美術館の館長をされた方だが、私も昔お世話になった。私が最初の職場である国際交流基金に勤めていた頃、大阪の「具体美術」のローマでの回顧展を担当した。

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2017年10月13日 (金)

『光』の野獣性

11月25日公開の大森立嗣監督『光』を見た。最初に離島の少年少女の物語が出てくる。大津波の発生と共に強烈な音楽が流れ、舞台は25年後の東京になる。

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2017年10月12日 (木)

壊される建物を見るのが好き

自宅から歩いて200メートルほどのところで、再開発が始まった。要は一軒家や小さなビルをいくつも壊して、大きなマンションを作っている。私はその解体現場を見るのが大好きで、いつも通りながらぼーっと見ている。

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2017年10月11日 (水)

山形だよ、全員集合!:その(3)

今晩には賞が発表されるので、ほかの見た作品についても触れておきたい。日本と中国以外のコンペで「あっ」と驚いたのは、ジョン・ジャンヴィト監督の『航跡(スービック海軍基地)』。フィリピンの米軍基地が1992年に撤退した跡地で、廃棄物からアスベストが見つかったからだ。

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2017年10月10日 (火)

シュテーデル美術館を思い出す

山形を歩いていたら、文翔館というレンガ造りの立派な建物があった。大正初期に建てられた旧県庁舎らしいが、それを見てこの9月に行ったドイツの美術館をふと思い出した。フランクフルトの川沿いに立つシュテーデル美術館のこと。

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2017年10月 9日 (月)

山形だよ、全員集合!:その(2)

山形に限ったことではないが、今、国際映画祭で数多くの出品作から何を見るかを考える時、中国映画はまず外せない。今の中国はいろいろな意味で世界の話題だし、国内は激動の時代でその矛盾を描く監督も多いから。

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2017年10月 8日 (日)

山形だよ、全員集合!:その(1)

また山形の国際ドキュメンタリー映画祭に来た。昔、「8時だよ、全員集合!」というドリフターズの番組があったが、ここに来るとまさに「全員集合」という感じだ。昔よく仕事をしたり酒を飲んだりした映画好きの友人たちの多くは会う機会がなくなったが、彼らと再開するのが山形だ。

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2017年10月 7日 (土)

『コレクションと資本主義』に考える

水野和夫氏と山本豊津氏の対談新書本『コレクションと資本主義』を読んだ。ここでも書いた通り、水野氏の資本主義分析は最近のお気に入り。対談をしている山本氏は、東京画廊のオーナーで面識はないがその顔は何度も見たことがあった。

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2017年10月 6日 (金)

カメジローに涙する

『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名はカメジロー』を劇場で見た。おもしろいという話をあちこちで聞いたから。TBSが作ったテレビ番組を追加取材して劇場用に作り直したものだが、見てみるとするすると引き込まれて、最後には涙してしまった。

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2017年10月 5日 (木)

なぜいつも忙しいのか

昔はよく「忙しいでしょう」と聞かれた。そんな時は「いや、遊びみたいなものですから」と意味の分からない返事をしていた。大学に移ってからはさすがに暇そうに見えるのか「忙しいでしょう」とか聞かれないが、心の中では「今も昔も忙しい」

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2017年10月 4日 (水)

『プラネタリウム』にがっかり

レベッカ・ズロトヴスキ監督の『プラネタリウム』を劇場で見た。去年のベネチアでかなり話題になっていたが見ていなかった。戦前のパリが舞台で、アメリカから来た降霊術師姉妹とフランスのユダヤ人映画プロデューサーの話と聞いて、とにかく見たいと思った。

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2017年10月 3日 (火)

「ボストン美術館の至宝」展にあぜん

10月9日まで開催の「ボストン美術館の至宝」展を見て、あぜんとした。私はここで「〇〇美術館展」についてはさんざん批判してきたし、朝日新聞のWEBRONZAにも書いた。しかし今回のボストン展はそういうレベルの話ではない。

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2017年10月 2日 (月)

悪魔祓いの映画を見る

11月公開のイタリア映画『悪魔祓い、聖なる儀式』を見た。去年のベネチア国際映画祭で話題になってオリゾンティ部門の最優秀作品賞を取ったドキュメンタリーだが、見ていなかった。シチリアの悪魔祓いというだけで、妙に気になっていた。

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2017年10月 1日 (日)

「さん」か「くん」か

私は自分の学生を基本的に「さん」と呼ぶ。これは会社員時代からの習慣で、特に新聞社は自分より若い人、入社年が遅い人を「君」と呼ぶことが多いが、私はそれが嫌だった。「君」と言ったとたんに下に見る感じが出るから。

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2017年9月30日 (土)

『汚れたダイヤモンド』再見

去年の6月にパリで見たアルチュール・アラリ監督『汚れたダイヤモンド』を東京で再見した。その時のブログには直訳で「黒いダイヤモンド」として、トッド・ブラウニングのサイレント作品「黒い鳥」と共に紹介していた。パリで見たのはたぶん「ルモンド」で絶賛していたからだと思う。

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2017年9月29日 (金)

『歴史に「何を」学ぶのか』を読む

半藤一利氏の本は、『昭和史』を始めとして抜群におもしろい。我々がこれまでに学校で学んだ日本史とかなり違う事実があることを、いちいち証拠を示して見せてくれるから。彼の新書『歴史に「何を」学ぶのか』は、たぶん連続講演の議事録だろうが、やはり楽しい。

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2017年9月28日 (木)

やはりホドロフスキーは天才だった

11月18日公開のアレハンドロ・ホドロフスキー監督『エンドレス・ポエトリー』を見た。昔見た『エル・トポ』(1970)は強烈な印象を残したが、今はよく覚えていない。1昨年前に封切られたドキュメンタリー『ホドロフスキーのDUNE』は抜群におもしろかったが、同時に公開された『リアリティのダンス』は見損ねていた。

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2017年9月27日 (水)

帰りの飛行機のポール・オースター

今から20年頃前、ポール・オースターの小説をよく読んだ。仕事で猛烈に忙しかった30代の、一番の心の友だったかもしれない。今回ベネチアに行く前に近所の本屋(かもめブックス!)で見つけたのが、文庫本の『トゥルー・ストーリーズ』。

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2017年9月26日 (火)

さすがノーランの『ダンケルク』

クリストファー・ノーラン監督は、毎回観客を驚かせる。今回も楽しみに劇場に行ったが、最初はどんな仕掛けかわからなかった。とにかく地味で、主人公さえ見えてこない。状況の全体的説明もない。そもそも出てくる人物は名前さもはっきりしない。

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2017年9月25日 (月)

通りがかりの展覧会2つ

帰国して、映画を見たついでに足を運んだ展覧会を2つ。1つは銀座のシャネル本店のネクサス・ホールで10月1日まで開かれている「レイモン・ドゥパルドン展」。彼は映画監督でもあり、このブログでも現在上映中の『旅する写真家』などを取り上げている。

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2017年9月24日 (日)

『奥田民生になりたい…』を見た

予告編を見たら妙におかしかったので、『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』を劇場に見に行った。『バクマン。』の才人、大根仁の監督でもあったし。

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2017年9月23日 (土)

そのほかパリで見た展覧会

パリで話題の新作映画が揃うのは、9月末。その前に日本に帰る私は、映画は諦めて展覧会を中心に見た。オルセーで見た「ゼザンヌの肖像画」はここに書いた通り衝撃的だったが、そのほかにも3つ展覧会を見た。まずポンピドゥー・センターでは「デーヴィッド・ホックニー展」。

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2017年9月22日 (金)

『散歩する侵略者』を2度目に見ると

1度見て傑作だと思った映画は、だいたい2度目に見るとさらにおもしろい。ところが黒沢清監督の『散歩する侵略者』はそうではなかった。1度目に感じた驚きや笑いがあまり感じられず、どこかさめた気分で最後まで見ていた。何が起きたのか。

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2017年9月21日 (木)

最近よく中年女性に声をかけられる

先日、神楽坂の毘沙門天前を歩いていたら、40代くらいの婦人警官からビラを渡された。「今すぐ返してあげたい/家族のもとに」と書かれていて、意味がわからない。きょとんとしていると、「もしお知り合いで行方不明の方がいらしたら、巣鴨のとげぬき地蔵で相談所を開設していますから」と言われた。

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2017年9月20日 (水)

『はじまりの街』のトリノを楽しむ

10月28日公開のイタリア映画『はじまりの街』を見た。イヴァーノ・デ・マッテオという監督は、これまで日本で見た『幸せのバランス』や『われらの子供たち』がテレビドラマのように小ぶりで今一つだったが、今回はトリノが舞台というので気になった。

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