2018年10月24日 (水)

母のお見舞い:その(1)

最近、九州に住む母に会いによく行く。7、8年ほど前か、家の前で転んで足を骨折してからだと思うが、入院したと思ったら、その後リハビリ施設や介護施設と病院を行き来するようになった。最初は、家にいてもいいのではと思うくらい元気だった。

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2018年10月23日 (火)

『止められるか、俺たちを』にがっかり

今年期待度に比してたぶん一番がっかりしたのが、白石和彌監督の『止められるか、俺たちを』だった。白石監督は『凶悪』など大好きだし、彼が師匠の若松孝二を中心にした映画を撮ると聞いて、血沸き肉躍った。そのうえ、足立正生や大島渚などの役も出てくるというではないか。

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2018年10月22日 (月)

『情報生産者になる』に刺激を受ける

たまたま本屋で手に取った上野千鶴子の新書『情報生産者になる』を読んだ。そもそも「情報生産者」とは何かも考えずに買ったが、これがいわゆる「大学の論文の書き方・上級編」で、私には実に刺激の多い本だった。

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2018年10月21日 (日)

『ポルトの恋人たち』の微妙さ

日本の監督が外国で撮る合作は難しい、というのはここで何度か書いたが、11月10日公開の船橋淳監督『ポルトの恋人たち』を見て改めてそう思った。この監督は『桜並木の満開の下で』など好きな作品が多い。

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2018年10月20日 (土)

ルーベンスの王道ぶりを楽しむ

フェルメールで17世紀絵画を堪能したので、急に見たくなったのが、同じ上野の国立西洋美術館で始まったばかりの「ルーベンス展」。ルーベンスはフェルメールと同じく17世紀の北方ヨーロッパ絵画に属する「オールド・マスター」だが、全く作風は違う。

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2018年10月19日 (金)

日本映画史はマッチョの嵐か:その(1)

最近、大学の授業のために日本映画の名作と言われるものを見ていて、「なんと男性中心なんだろう」と思うことが多い。例えば小津安二郎の『晩春』を見て、昔は本当に涙を流したのに、最近はその人間関係にどこか違和感を感じるようになった。

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2018年10月18日 (木)

日時指定、2500円のフェルメール展:その(4)

さて、このような日時指定、2500円の美術展は定着するのだろうか。まず2500円に関して言えば、公立の美術館では今のところ無理だろう。今の国立の美術館や博物館では、「共催展」と呼ばれるマスコミと組む展覧会が当日1600円、前売り1400円が定着している。

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2018年10月17日 (水)

『日日是好日』の描く日常

大森立嗣監督の『日日是好日』を劇場で見た。先日亡くなったばかりの樹木希林がお茶の先生をやっていて、生徒役が黒木華ということしか、予備知識はなかった。劇場は老若男女問わず満員に近い。

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2018年10月16日 (火)

日時指定、2500円のフェルメール展:その(3)

さて、展覧会自体はどうだったかと言えば、一言で言うと「満足」だった。大きな一部屋にフェルメールだけが8点並んでいる。絵の位置が少し高いのが気になったが、最近有名な作品1点を持ってくる時によくあるように、近くから見る人用の列もない。

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2018年10月15日 (月)

『モアナ』の官能性に驚く

実は、ロバート・フラハティの『モアナ』(1926)はこれまで見ていなかった。今回劇場公開されたのは、50年後に音をつけたバージョンというので警戒していたが、見た友人から「むしろいい」という話を聞いて終り間近の劇場に見に行った。

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2018年10月14日 (日)

『北東アジア市民圏構想』を読む

出たばかりの佐藤優と金惠京(キム・ヘギョン)両氏の対談『北東アジア市民圏構想』を読んだ。韓国生まれで主にアメリカで学び、日本の大学で教える金氏は『涙と花札』がおもしろかったし、佐藤氏が日韓問題をどうとらえているかに興味があった。

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2018年10月13日 (土)

『僕の帰る場所』のリアリティ

去年の東京国際映画祭の「アジアの未来」部門で作品賞と国際交流基金賞を取った『僕の帰る場所』を見た。藤元明緒監督の第一回長編だが、新聞でも好意的な映画評が出ていた。それらの文章から、劇映画と思って見始めた。

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2018年10月12日 (金)

日時指定、2500円のフェルメール展:その(2)

さて、フジテレビの担当者との楽しい会話の後に会場に入ろうとすると、彼は入口まで付いて来た。私への説明が成功したと思ったのか、私がチケットを持っていないかもと思ったのか。スマホをかざして入場を確認すると、さすがに「ではお楽しみください」と出て行った。

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2018年10月11日 (木)

『愛しのアイリーン』のエログロの魅力

ようやく、『愛しのアイリーン』を劇場で見た。最近は日本の監督が海外、それもアジアで撮る映画が増えていて、これもその1本。吉田恵輔監督の映画はこれまで見る機会がなかったが、予告編を見て、ちょっと古い感じが妙に気になった。

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2018年10月10日 (水)

日時指定、2500円のフェルメール展:その(1)

とうとう日本の展覧会にも日時指定チケットの時代がやってきた。先週末に上野の森美術館で始まったフェルメール展だが、なんと入場料は一般前売り2500円、当日は2700円という。朝9時30分から夜19時まで全体を6つに区切って販売している。

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2018年10月 9日 (火)

『クワイエット・プレイス』の一転突破

『あみこ』とは全く違うタイプだが、一点突破の映画を劇場で見た。ジョン・クラシンスキー監督・主演の『クワイアット・プレイス』で、設定はポスターにあるように「音をたてたら、即死」というもの。90分という短さもこの単純な内容にピッタリ。

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2018年10月 8日 (月)

フランスをさまよう:その(4)

もう帰国してだいぶたったが、あと1回だけ書いておきたい。先日書いたように14区の「ジャコメッティ研究所」から7区の「ボーパッサージュ」まで歩き、そこで昼食を取ったが、それからさらに15分歩いてセーヌ川を渡り、ルーヴル美術館に行った。なぜかと言うと、そこで「名和晃平展」が開かれていると知ったから。

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2018年10月 7日 (日)

『オキナワの少年』を35㎜で見る

3年前から「ねりま沖縄映画祭」というのが開かれている。「ねりま」と「沖縄」のつながりはよくわからないが、とにかく沖縄と映画が好きな人々が毎年今頃、練馬のさまざまな会場で1週間ほど映画を10本ほどを上映する。突然連絡があったのは昨年のことで、何とこのブログへのコメントからだった。

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2018年10月 6日 (土)

内藤礼を見に水戸へ行く

水戸芸術館に内藤礼の個展を見に行った。水戸は東京駅から1時間15分ほどかかるが、十分にその旅の価値のある展覧会だった。私は今年ナンバーワンの展覧会は「縄文展」だと思っていたが、これに覆された。

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2018年10月 5日 (金)

『あみこ』の1点突破

20歳の女性が作った映画『あみこ』をようやく見た。ベネチア国際映画祭で『斬、』主演の池松壮亮さんと話した時に、「いいですよ」と聞いて見たいと思っていた。理由はほかにもある。監督の山中瑤子さんは、私の勤務する大学の映画学科を半年で辞めたらしい。

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2018年10月 4日 (木)

山形で考える:続き

釜山のキム・ヒョンスさんの発表は、釜山市の映画・映像政策については少し触れる程度で、彼が代表を務める「コーナーシアター」について主に語った。興味深いのは、これが観客を中心に考えた上映活動であることだろう。

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2018年10月 3日 (水)

『ゾンからのメッセージ』に笑う

レイトショーだけの公開の映画が増えた。私は早寝早起きなので、夜の11時に終わる映画はとても無理。だから鈴木卓璽監督の『ゾンからのメッセージ』は友人数名がほめていたが、見なかった。ところが、最近昼間にやっていると聞いて、見に行った。

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2018年10月 2日 (火)

最近の読書から:『歴史修正主義とサブカルチャー』

最近、『新潮45』という雑誌が休刊になったが、伝統ある出版社が急にネトウヨじみた原稿を載せた理由は、「部数を回復するため」だった。いつの頃からか、「朝日」に代表されるリベラル派的発言を叩いたり、韓国や中国を批判すると本や雑誌が売れるという図式ができあがった。

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2018年10月 1日 (月)

日本統治下の韓国映画:番外編その(2)今の映画

日本統治下で作られた映画ではなく、最近の映画でこの時代を扱った2本をDVDで見たので書いておきたい。1本はイ・ジュニク監督『空と風と星の詩人 尹東柱の生涯』(2016)という白黒の映画。

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2018年9月30日 (日)

山形で考える

実は間違えて昨日2本アップしたのに気がついたのが、昼過ぎ。だから昨日午前中に読んだ方には、少しは手は入れているが、ほぼ同じものになる。山形に行ってきた。「全国コミュニティシネマ会議」というのが毎年各地で開催されている。今年は山形で、若者と映画についての分科会のパネリストを頼まれた。

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2018年9月29日 (土)

フランスをさまよう:その(3)

もう少しだけ、フランスの話をしたい。パリでは新しくできた場所を訪ねた。ジャコメッティ研究所Institut Giacomettiは、彼が住んだ14区のアトリエ近くにジャコメッティ財団が6月に作ったばかり。ちょうどカルティエ財団のすぐそばだが、そちらに比べて入口もだんぜん小さく、中も狭い。

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2018年9月28日 (金)

『顔たち、ところどころ』の終盤に涙する

アニエス・ヴァルダ監督の『顔たち、ところどころ』を劇場で見た。最近の彼女の映画は、家族が出てきて夫の思い出を語るような映像が多くて見る気がしなくなっていたが、今回は写真家のJRと共同監督という。「朝日」で、秦早穂子さんが終盤でゴダールに会いに行くと書いたのを読んで、急に見たくなった。

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2018年9月27日 (木)

ベネチアやパリで見た建築展

ベネチアでは、例によってベネチア・ビエンナーレの建築展に行った。ベネチア・ビエンナーレは1895年に現代美術展として生まれたものだが、1932年に映画祭がベネチア・ビエンナーレの1部門として加わった。ビエンナーレが2年に1度を意味する通り、美術展は隔年開催だった。

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2018年9月26日 (水)

タイ映画『バッド・ジーニアス』を見る

予告編を見て猛烈に見たくなったのが、タイのナタウッド・プーンピリヤ監督『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』。さらに日経新聞で宇田川幸洋さんが4つ星で絶賛しているのを見つけて、映画館に駆けつけた(昔のハスミさんみたい!)。何と、劇場は若者で満員に近い。

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2018年9月25日 (火)

最近の読書から:『消滅世界』と『地図のない旅』

病院を退院する前後に読んだのが、村田沙耶香の『消滅世界』。この小説家は、この後に『コンビニ人間』で芥川賞を取るが、『コンビニ人間』は抜群におもしろかった。その世界は、コンビニでバイトをしたことのない私にもリアルに迫ってきた。

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