2019年4月24日 (水)

『麻雀放浪記2020』の希薄さを楽しむ

白石和彌監督の『麻雀放浪記2020』を劇場で見た。ピエール瀧出演のために公開が危ぶまれたが、予定通り公開したことが話題になっていた。この公開を応援したいと思って見に行ったが、週末にもかかわらず客の入りはかなり少なかった。

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2019年4月23日 (火)

25年ぶりの歌舞伎:続き

25年ぶりに見た歌舞伎の演目は「実盛物語」「黒塚」「二人夕霧」。歌舞伎は「通し狂言」といって、1作品を通しでやることもあるが、普通はこうした名場面集が多い。猿之助が壮絶な踊りを見せる「黒塚」、おおらかな上方和事の「二人夕霧」に比べると、「実盛物語」は、素人には見ていて一番難しいというか、コンテクストが多すぎた。

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2019年4月22日 (月)

クリス・マルケルの『不思議なクミコ』をめぐって:その(2)

私のトークは『A.K.』と『不思議なクミコ』の上映後だったので、『A.K.』の日本語版ナレーションを担当した蓮實重彦氏に、どんなきっかけでやることになったのかを事前にメールで聞いた。その返事は「野上照代さんに頼まれたから」というものだったが、その時に「クミコ」さんが昨年亡くなったことが書かれていた。

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2019年4月21日 (日)

25年ぶりの歌舞伎

かつてよく行ったのに、今はパッタリ見なくのに、オペラやクラシックやジャズのコンサートがあるが、歌舞伎や能・狂言もその一つ。歌舞伎を見始めたのはほかより遅くて、1986年春に東京に出てきてから。

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2019年4月20日 (土)

『僕たちは希望という名の列車に乗った』の迫真性

5月17日公開のドイツ映画『僕たちは希望という名の列車に乗った』が、かなりおもしろかった。旧東ドイツ時代の高校生たちの話と聞いて暗いものを想像していたが、見ているうちに完全に乗せられて111分があっという間に過ぎた。

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2019年4月19日 (金)

大学院の悲劇

昨日の「朝日新聞」東京本社版社会面の記事「気鋭の研究者 努力の果てに」に大きな衝撃を受けた。実はこれは数日前に朝日新聞デジタルの記事になっていて、フェイスブックで話題になっていた。なぜ新聞よりネットに先に出すのかは疑問だが、それは置いておく。

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2019年4月18日 (木)

『荒野にて』の爽快な孤独

アンドリュー・ヘイ監督の『荒野にて』を劇場で見た。2017年のベネチアのコンペで見ており、かなり良かった記憶があるが、予告編を見てあまり覚えていなかったので見ることにした。

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2019年4月17日 (水)

ノートル・ダムの火事に考える

私はパリにほぼ毎年行っている。日本からの飛行機でパリ空港に着いただけでも、30回は超えていると思う。しかし「おフランス」と言われるのは嫌だった。昔の「おそ松くん」のイヤミのイメージが沁みついているのかもしれない。イタリア語を勉強したのもフランスを相対化するためだった。

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2019年4月16日 (火)

『ドント・ウォーリー』の快さ

5月3日公開のガス・ヴァン・サント監督『ドント・ウォーリー』を見た。これが、最初は暗いしわかりにくいのに、見ているうちにどんどん快くなるという不思議な映画だった。さすが、GVS(ガス・ヴァン・サント)である。

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2019年4月15日 (月)

林忠正について考える

国立西洋美術館の新館では、時おり新聞社が関わらない自主企画の渋い小さめの展覧会がある。版画素描展示室で5月19日まで開催の「林忠正展」がそれで、副題は「ジャポニスムを支えたパリの美術商」だが実に興味深い。

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2019年4月14日 (日)

クリス・マルケルの『不思議なクミコ』をめぐって:その(1)

クリス・マルケルの『不思議なクミコ』(1965)について、昨日映画館のトークで話したこと、時間の関係で話しそこねたことを忘れないうちにまとめておきたい。この作品は『A.K.』(1985)と共に、マルケルが日本で撮った映画としては『サン・ソレイユ』(82)や『レベル5』(1996)に比べると、ずいぶんわかりやすいように見える。

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2019年4月13日 (土)

授業は疲れる

大学の授業は、1月末に学期末が終わる。それから課題や試験の採点、2回の入試などがあるが、2カ月以上授業はしていない。そして今週から久しぶりに授業をしたら、これが実に疲れることに改めて気づいた。

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2019年4月12日 (金)

『ダンボ』を見る

とにかくティム・バートンの映画は好きなので、彼が監督した『ダンボ』を劇場に見に行った。私は実はその1941年のアニメを見ていないが、耳の大きな象のイメージは知っていた。もちろん「耳をダンボにする」という表現もわかる。最近はあまり使わないが。

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2019年4月11日 (木)

都写美で2本

恵比寿の飲み会の前に、東京都写真美術館で興味深い展覧会を2本見た。どちらも5月6日までだが、1つは「写真の起源 英国」展。この美術館は毎年春に初期写真の展覧会をやるが、これがいつも抜群におもしろい。今回は英国の写真の起源に迫る。

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2019年4月10日 (水)

クリス・マルケルを見て

正直なところ、クリス・マルケルはよくわからない。昔、日本を扱った『サン・ソレイユ』(1982)を見て、途中で意識が飛んでしまった記憶がある。同じ頃のヴィム・ヴェンダースの『東京画』(85)と比べると、その差は歴然だ。日本をおもしろがってはいるが、普通の「愛」は感じない。

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2019年4月 9日 (火)

大学教師10年目の感想

今日から授業が始まる。何度も書いたが、大学教師になってこの3月で丸十年。一言で言うと、移ってよかったと思う。給料は下がったが、まず暇が多い。通常は週に4日大学に行って、一日休み。夏休みは2か月、春休みはちょっと複雑だが足し引きすると1か月くらいある。

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2019年4月 8日 (月)

『バイス』の描く悪人たち

アダム・マッケイ監督の『バイス』を劇場で見た。先日見た『記者たち』は、ブッシュ政権のイラク攻撃に対して戦う記者たちを「真面目に」描いた映画だったが、こちらはその政権内部の悪人たちを茶化しながら見せる。中心となるのは、クリスチャン・ベール演じるディック・チェイニー副大統領。

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2019年4月 7日 (日)

岡上淑子のシュルレアリスムに浸る

フェイスブックで誰かが書いていたのを見て気になっていたが、友人からのメールでもうすぐ終わると知って見に行ったのが今日まで東京都庭園美術館で開催の「岡上淑子」展。実は名前さえ知らなかったが、まさにフランスのシュルレアリスムのようなフォト・コラージュをネットで見て興味が湧いた。

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2019年4月 6日 (土)

ゴダールの『イメージの本』に震える

ひょっとすると身についた習性なのかもしれないが、ジャン=リュック・ゴダール監督の新作を見るたびに、ほかの映画では味わえない震えを感じる。4月20日に公開の『イメージの本』は、新たに撮影したシーンは(たぶん)ない。

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2019年4月 5日 (金)

『〈いのち〉とがん』を読んで

坂井律子著の『〈いのち〉とがん』を読んだ。読んだのは、「朝日新聞」で旧知の河原理子記者が紹介していたから。著者の坂井さんはNHKのディレクターで、河原さんや私と同世代。がんになって死ぬまでを書いたと「朝日」で読んで、すぐに買った。

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2019年4月 4日 (木)

『記者たち』がほぼ満員

大学でゴタゴタがあったので、気分転換になる映画を見ようと考えて、ロブ・ライナー監督の『記者たち~衝撃と畏怖の真実~』を劇場に見に行った。平日昼間なのに、ほぼ満員だったのに驚いた。自分もそうだが、それほど暇な人は多いのか。

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2019年4月 3日 (水)

『最後の恋』とは

自宅近くの神楽坂駅そばにある「かもめブックス」でよく本を買う。お店に漂う雰囲気がいいし、並べてある本の趣味がハイレベル。同じ場所に昔から別の本屋があったが、そこがつぶれる時に、近くの本の校正会社が新しい書店を立ち上げたのが5年近く前だった。

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2019年4月 2日 (火)

『大学』を見る

フレデリック・ワイズマン監督の『大学』At Berkley(2013)を見た。これは2013年にトロント国際映画祭で見ていたが、面白いと思いながらも途中で出たもの。4時間4分と長いのに議論の場面ばかりで、日本語字幕なしでは内容が理解できなかったから。

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2019年4月 1日 (月)

宴会が続く

毎年のことだが、3月、4月は大人数の宴会が多い。送別会があり、歓迎会があり、花見がある。普通の宴会は4人、多くても6人だが、歓送迎会は20人とかになる。すると、全体で何かを話すことにはならないから、たまたま前後左右に座った人と話す。

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2019年3月31日 (日)

『僕たちのラストステージ』に泣く

4月19日公開の『僕たちのラストステージ』を試写で見た。監督のジョン・S・ベアードの映画は見たことがないけれど、ローレル&ハーディが主人公の映画と聞いて、妙に気になった。この2人組の喜劇役者の映画は、かつて留学していた頃のパリでよく上映していた。

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2019年3月30日 (土)

アニエス・ヴァルダが亡くなった

昨晩は飲み過ぎたので知らなかったが、今朝起きてスマホをいじり、アニエス・ヴァルダが亡くなったことを知った。もう90歳だから驚きもしないが、3年前のパリ滞在であまりに元気な彼女の姿を何度か見たので、何となく死なないような気がしていた。

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2019年3月29日 (金)

ル・コルビュジエから松方コレクションへ

林忠正の展覧会を目当てに、国立西洋美術館に行った。彼は明治初期に日本美術をパリで売った最初の画商である。彼の名前はずいぶん前に聞いたと思うが、とにかくルノワールやモネやゴッホなどが夢中になった「ジャポニスム」は彼なしでは成立しなかったのではと言われる人である。

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2019年3月28日 (木)

『まく子』の世界

鶴岡慧子監督の『まく子』を劇場で見た。言いたいことはよくわかるしそれなりにおもしろいけれど、どこか乗れない。こんな感じは経験したなと見た後に思ったが、昔見た大林宣彦監督の『転校生』『時をかける少女』などが、私にはそうだった。

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2019年3月27日 (水)

卒業式に考える

私は、自分の卒業式というものの記憶がほぼない。中学校では、私を好きだった1つ下の女子が、詰襟学生服の二番目のボタンをもぎ取っていったことだけは覚えている。今もその習慣はあるのだろうか。しかし式の記憶はゼロ。

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2019年3月26日 (火)

『ブラック・クランズマン』に当惑しながらも

スパイク・リー監督の『ブラック・クランズマン』を劇場で見た。カンヌのグランプリやアカデミー賞の脚本賞で喜ぶリー監督の姿が妙に記憶に残って、見たくなった。見てみると、こんなにメジャーな賞を取る作品にしてはずいぶん異色の作品だった。

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