2026年5月16日 (土)

辻邦生と飯島正の展覧会

画家や彫刻家ではなく、小説家や学者を扱った小さな展覧会を立て続けに2つ見た。一つは学習院ミュージアムで今日16日(土)まで開かれている「RE:辻邦生―いま、ふたたび作家に出会う」で、もう一つは早稲田大学中央図書館で明日17日(日)までの「飯島正、ある活動狂の面影」。

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2026年5月14日 (木)

イタリア映画祭も数本:続き

先日書いた2本以外に見たのはベテランの3本で、リッカルド・ミラーニ『人生はそういうもの』、フェルザン・オズペテク『ダイヤモンド 私たちの衣装工房』、ジャンフランコ・ロージ『ポンペイ、雲の下に生きる』。

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2026年5月12日 (火)

『近現代歌集』とは

例によって自宅近くの書店「かもめブックス」で買ったのが、文庫の穂村弘編『近現代短歌』。この編者はエッセーで名前は知っていたが、「歌人」らしい。いずれにせよ、私と同世代の歌人が選ぶ明治以降の短歌というので買ってみた。

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2026年5月10日 (日)

初期アサイヤスに震える:さらに続き『感傷的な運命』

少し前になるが、東京日仏学院でオリヴィエ・アサイヤスの『感傷的な運命』(2000)を見た。かつてたぶん同じ場所で見た時は本当に傑作だと思ったけれど、日本では劇場公開されずフランスでもさほど評価されていなかったと思う。

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2026年5月 8日 (金)

ギィ・ジルをまた見る:『海辺の恋』

ギィ・ジル監督の『オー・パン・クペ』(1967)の印象が鮮烈だったので、最初の長編『海辺の恋』(1963)を見ることにした。初期ヌーヴェル・ヴァーグの代表的男優、ジャン=ピエール・レオ―とジャン=クロード・ブリアリが出ていると聞いたので。

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2026年5月 6日 (水)

あらためて河鍋暁斎に驚く

サントリー美術館で6月21日まで開催中の「河鍋暁斎の世界 ゴールドマン コレクション」を見た。この画家は私が新聞社勤務時代に同僚が展覧会をやっていたし、これまで何度か展覧会も見たのでよく知っていると思っていたが、今回久しぶりに見ると抜群におもしろかった。

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2026年5月 4日 (月)

「イタリア映画祭」も数本

ヴェネツィア国際映画祭にはもう行かなくなったし、東京国際映画祭さえも見る本数は減った。この歳になると、「映画祭」で大量に新作映画を見てもしょうがないという思いは強くなる。それでも「イタリア映画祭」は自分が始めたせいか、やはり気になる。

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2026年5月 2日 (土)

『ロストランド』の圧倒的なリアリティ

藤元明緒監督の『LOST LAND/ロストランド』を初日の劇場で見た。配給会社の方に会うので普通は初日には行かないが、出演しているロヒンギャの子供たちがオンラインでトークに参加すると聞いて、興味がわいた。

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2026年4月30日 (木)

『これって生きてる?』に笑う

『これって生きてる?』という題名にはおよそ見る気は起きなかったが、俳優でありながら『アリー/スター誕生』のような秀作を監督したブラッドリー・クーパーだし、金曜夕刊各紙にもいい評が出ていたので、劇場に出かけた。

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2026年4月28日 (火)

漱石の「個人主義」

久しぶりに夏目漱石の本を読んだ。といっても、『私の個人主義』と題して講談社学術文庫から出ている講演集だ。全部で5つの講演が載っているが、あちこちに本音が出ていてどれもおもしろかった。

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2026年4月26日 (日)

ギィ・ジルを初めて見る:『オー・パン・クーペ』

ギィ・ジル監督の『オー・パン・クーペ』(1967)を劇場で見た。先日ここに書いたリュック・ムレもそうだが、『ヌーヴェル・ヴァーグ 世界の映画を変えた革命』を書いた自分としては、そこで触れなかった監督は気になる。

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2026年4月24日 (金)

『マーティ・シュプリーム』に引く

『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』を劇場で見た。1950年代の実話を元にした卓球の話で、ティモシー・シャラメ演じる卓球の天才の決戦の相手が日本人と聞いて見たくなった。『Shogun』のように時代劇ならともかく、今のハリウッドが1950年代の日本人を描いたらどうなるのかと思った。

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2026年4月22日 (水)

観山とは

東京国立近代美術館で5月10日まで開催の「下村観山展」を見た。観山の名前は明治から戦前にかけて活躍した日本画家として名前は知っているし、作品もこの美術館や東京国立博物館の常設で見ているはずだが、個展を見たことがなかった。例えば一回りほど上の横山大観ならば、何度も大きな個展を見たのだが。

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2026年4月20日 (月)

驚異のフランマルティーノ

6月19日に公開されるイタリアのミケランジェロ・フランマルティーノ監督の3本のうち、『地底への旅』(2021)を試写で見た。この監督は既に2010年の『四つのいのち』が翌年に日本で公開されて、大いに気に入った私はこのブログにも書いている。

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2026年4月18日 (土)

またもギックリ腰

1週間前に再びギックリ腰になった。自分でブログを検索して、ちょうど60歳の時に初めてこの症状が出たのがわかった。その時はよく覚えている。新聞ひと月分を抱えてゴミ置き場に持って行き、しゃがんで置いた瞬間に激痛が走った。

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2026年4月16日 (木)

『シンプル・アクシデント|偶然』はすごい

5月8日公開のジャファール・パナヒ監督『シンプル・アクシデント|偶然』を試写で見た。この監督は『チャドルと生きる』(2000)がベネチアで金獅子賞を取った時に見てすごい才能だと思ったが、『オフサイド・ガールズ』(2006)も好きだった。

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2026年4月14日 (火)

『過疎ビジネス』に蝕まれる日本

横山勲の新書『過疎ビジネス』を読んで、日本は大丈夫かと頭がクラクラした。著者は仙台の『河北新報』記者で今年38歳と若い。この本の元となった『河北新報』の一連のニュースは新聞労連ジャーナリズム大賞などを受賞しているが、これに『週刊東洋経済』に書いた記事などを足している。

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2026年4月12日 (日)

初期アサイヤスに震える:続き『無秩序』

オリヴィエ・アサイヤスの初長編『無秩序』(1986)を日仏学院で見た。実は初めてで、初期アサイヤスが好きなのでぜひ見たいと思った。結果はかなりの出来で、若者たちがロックと恋愛の真っただ中に生きてゆくさまを、フィルム・ノワール風に仕立ててあった。

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2026年4月10日 (金)

東京に来て40年

ふと気がついたが、私が東京に住み始めたのは1986年4月で今からちょうど40年前。福岡の大学を出て、早大の大学院に入学した。大学生協で紹介された武蔵関の安アパートを借りて住み始めた。たった一間に、かろうじて小さなキッチンとシャワーとトイレがついていた。

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2026年4月 8日 (水)

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は不思議なSF

フィル・ロード&クリストファー・ミラー共同監督の『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を劇場で見た。もともとSFはあまり得意ではないし、監督も知らないのに見た理由は、予告編をずいぶん前から見て「これはヘンだ」と思ったから。

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2026年4月 6日 (月)

「テート美術館」展の見せる90年代

国立新美術館で5月11日まで開催の「テート美術館 YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート」展を見た。YBAとは「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト」のことで、サッチャー政権末期に現れた英国の新しい美術作家たちに対して1992年に名付けられた言葉だという。

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2026年4月 4日 (土)

『自然は君に何を語るのか』の自然とは

「月刊ホン・サンス」の最後、『自然は君に何を語るのか』を劇場で見た。5本のうち4本目の『私たちの1日』は見損なったけれど、しかたがない。ホン・サンスの映画は実に安易に作られているように見えるが、どこかに落とし穴というか妙なシーンがあって考えさせられる。

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2026年4月 2日 (木)

椹木野衣『戦争と万博』の世界観

椹木野衣という私と同世代の美術評論家は、名前は知っているがきちんと読んだことはなかった。近所の書店カモメブックスで『戦争と万博』の文庫本があったので、買ってみた。出だしからかなりおもしろい。一言で言えば、大阪万博は第二次世界大戦の記憶のうえに企画されたということか。

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2026年3月31日 (火)

『金子文子』の迫力

浜野佐知監督の『金子文子 何が彼女をこうさせたか』をようやく劇場で見た。このピンク出身の女性監督は『女が映画を作るとき』という新書が抜群におもしろかった。しかし彼女が撮った一般映画(題名を失念)がいま一つだった。

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2026年3月29日 (日)

『アルジェリア戦争』を読む

去年の4月に出した『ヌーヴェル・ヴァーグ 世界の映画を変えた革命』を書きながら気になったことの一つは、フランスのヌーヴェル・ヴァーグの監督たちがどのようにアルジェリア戦争を表現したかであった。

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2026年3月27日 (金)

大西茂とは

明後日の29日(日)まで東京ステーションギャラリーで開催の「大西茂 写真と絵画」展を見てその独自の世界に驚いた。自分は日本の戦後美術史は少しは知っていると思っていたが、この名前を聞いたことがなかった。日本の美術館での個展は初めてらしい。

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2026年3月25日 (水)

初期アサイヤスに震える

よくあることだが、映画監督の全盛期は10年ほどしか続かない。フランスのオリヴィエ・アサイヤス監督も私にとってはそうで、『8月の終わり、9月の初め』(1998)や『感傷的な運命』(2000)は映画館で公開していないにもかかわらずたぶん東京日仏学院で見て、目をみはった記憶がある。

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2026年3月23日 (月)

10年前の今頃

ちょうど10年前の2016年3月22日夕刻、私はパリの空港に着いた。大学のサバティカル休暇で半年間を海外で過ごすために。パリを拠点にヨーロッパ各地に加えてニューヨークまで行った。そして9月末に無事帰ってきた。

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2026年3月21日 (土)

『蒸発』を見たかったわけ

ドイツのアンドレアス・ハートマンと日本の森あらたの共同監督による合作映画『蒸発』を劇場で見た。見終わった後、なぜこの映画を見に行ったのかふと自分でもわからなくなった。とにかく見たいと思ったのは事実。

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2026年3月19日 (木)

高橋源一郎『ぼくたちはどう老いるか』にめまい

昨年末に出た高橋源一郎の新書『ぼくたちはどう老いるか』を読んで、めまいがするほど心を動かされた。この本は、「老い」を描く多くの先人の文章を紹介しながら、著者がコメントをしてゆく形を取っている。

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