2017年8月22日 (火)

大宅壮一に笑う

大宅壮一は「駅弁大学」や「一億総白痴化」などの造語で知られるし、大宅文庫は雑誌の図書館として有名だ。しかし彼の書いた文章はほとんど読んだことがなかった。今回、必要があって少し読んでみた。

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2017年8月21日 (月)

ファティ・アキンの軽やかな新作

トルコ系ドイツ人のファティ・アキンは、ドイツにおける移民問題を追及した『愛より強く』(2004)や『そして、私たちは愛に帰る』(07)のようにずっしりと重い映画も作れば、『ソウル・キッチン』(09)のように見たら踊りたくなる楽しい作品も作る。

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2017年8月20日 (日)

「遠藤利克展」を見に北浦和へ

ミシュランガイドに「遠回りしてでも訪れる価値がある」という表現があるが、自宅から1時間近くかかる埼玉県立近代美術館に「遠藤利克展」を見に行った。この作家はたぶん1990年のベネチア・ビエンナーレで見たのが、私は最初だと思う。

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2017年8月19日 (土)

『愚行録』再見

去年のベネチアで見たので、今年初めの公開時に見ていなかった『愚行録』を急に思い立って名画座に見に行った。今年の後半は人間の悪を描いた作品が多いと思っていたら、ふと劇場前を通りもう一度見たくなった。

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2017年8月18日 (金)

写真美術館を巡る

最近、恵比寿の東京都写真美術館で始まった展覧会を3つまとめて見た。10月15日まで開催の「エクスパンデット・シネマ再考」展、9月24日まで開催の「荒木経惟 センチメンタルな旅 1971-2017」展、9月18日まで開催の「コミュニケーションと孤独」展。

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2017年8月17日 (木)

何でもアリの『銀魂』

『銀魂』を劇場で見た。もちろん『少年ジャンプ』のコミックは読んでいないし、アニメ版はテレビも劇場版も見ていない。なぜ見に行ったかと言えば、封切り一か月たらずで興収30億円を越したというニュースを読んだから。これは邦画実写では、今のところ今年一番らしい。

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2017年8月16日 (水)

「刀葉林」に慄く

出光美術館で9月3日まで開催の「祈りのかたち」展を見た。副題が「仏教美術入門」と書かれていたので、私にはちょうどいいかと思った。行ってみるとすべてが出光美術館の所蔵品で、中国から6世紀に伝わった仏教の流れがわかる構成になっていた。

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2017年8月15日 (火)

『ザ・マミー』を見る

『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』を劇場で見た。予告編を見た時は見ないつもりだったが、「読売」で田中記者が、「日経」で渡辺祥子さんが大きく紹介していた。そこで気になったのが、ユニバーサルが「ダーク・モンスター」というレーベルでモンスター映画を復活させるという記述だ。

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2017年8月14日 (月)

『大正天皇』に考える

原武史著『大正天皇』を読んだ。この本の冒頭にも書かれているが、一般には「大正天皇」の影は薄い。明治天皇と昭和天皇に挟まれた短い時代に生きた病気がちな天皇というイメージだ。そのうえ、幼時から精神状態に問題があったという説もある。

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2017年8月13日 (日)

『私が棄てた女』の現代性

フィルムセンターの特集「逝ける映画人を偲んで」で、浦山桐郎監督『私が棄てた女』(1969)を見た。遠藤周作の原作は30年以上前に読んだ記憶があるが、この映画版は見ていなかった。見てみると、この時代のインテリ監督らしい図式性は気になったが、相当おもしろかった。

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2017年8月12日 (土)

『『新しき土』の真実』に驚く:その(2)

当たり前だがこのブログは1人でやっていて編集者もいないので、シリーズの連載を始めたのに数日後には忘れていることがある。夏休みで時間ができたので少し振り返って、1回だけで終わった続きのフォローをしたい。まずは瀬川裕司著『『新しき土』の真実』の続きから。

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2017年8月11日 (金)

『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』のおかしさ

傑作というつもりはないが、『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』を劇場で見てかなりおかしかった。そもそも原題でもある「ファウンダー」=創立者だが、これは創立者の映画ではない。私はマクドナルドはまず食べないし(最後に食べたのは20年ほど前のフランスの田舎か)、その歴史も知らないので、まずそこに驚いた。

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2017年8月10日 (木)

同じものを2度も買う

最近、同じものを2度買うことがある。かつては似たような柄のシャツやネクタイなどを間違えて買うことがあったが、この頃は同じ本やDVDを買ってしまう。自分でもびっくりしたのが、アラン・レネの『去年マリエンバードで』のブルーレイを2つ買ったこと。

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2017年8月 9日 (水)

是枝映画の新境地

9月9日公開の是枝裕和監督の『三度目の殺人』を見た。私は今年もベネチア国際映画祭に行くが、そのコンペ作品なので行く前に一度見ておきたいと思った。現場では観客の反応とか別のことを考えないといけないので。

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2017年8月 8日 (火)

クリスチャン・メッツの話

フランスのクリスチャン・メッツは、映画記号学の巨人として知られる。多くの優秀な弟子を育てたことでも有名だが、日本でたぶん唯一その1人である武田潔さんが、メッツが行ったゼミについて語る会があったので、行ってみた。

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2017年8月 7日 (月)

また池袋西武でもめた

久しぶりに池袋西武でもめた。ここでは数年前に「コーチ」とバッグの修理を巡ってもめたが、今回は「ポール・スミス」で大声をあげてしまった。コーチでは買ってすぐに留金がはずれた修理に3か月かかったので怒ったが、今回も買ったばかりの長袖シャツのボタンが壊れたことだった。

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2017年8月 6日 (日)

ヌーヴェル・ヴァーグの功罪:その(6)

つい先日、地方の大学の大学院で集中講義をする機会があった。受講生9人のうち映画の専攻はわずか2人で、それも邦画。そして大事なことだが、全員女子であった。そこで、外国映画の基礎的な知識をと考えて、「ヌーヴェル・ヴァーグ」をテーマにすることにした。

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2017年8月 5日 (土)

『愛を綴る女』の古風な味わい

10月2日公開のニコール・ガルシア監督のフランス映画『愛を綴る女』の試写を見た。実は去年のカンヌのコンペで見ているが、なぜかほとんど記憶にない。コンペのフランス映画は強姦がテーマの『エル』を始めとして強烈な作品が多かったからかも。

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2017年8月 4日 (金)

天皇をめぐる読書:その(2)

『明仁天皇と戦後日本』の後半について書く。「即位後、明仁天皇は皇太子時代にひきつづき、積極的な皇室外交を展開していった」。89年4月に来日した中国の李鵬首相には「近代において不幸な歴史があったことに対して遺憾の意を表します」と述べたという。

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2017年8月 3日 (木)

『ドリーム』のハッピーエンド

9月29日公開の『ドリーム』は、久しぶりにハリウッド映画らしいハッピーエンドを楽しんだ。ハッピーエンドのためには、それに至る過程を少しずつ細かに見せていかないといけない。そしてすべての要素が過不足なく揃って、ハリウッド映画という機械が完璧に機能する。

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2017年8月 2日 (水)

天皇をめぐる読書:その(1)

天皇や皇室関係の本を立て続けに読んでいる。きっかけは、私の学生が毎年12月に企画する映画祭のテーマが「映画と天皇」に決まったから。映画はすこしはくわしいが、天皇制そのものについては私も学生同様に何も知らない。

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2017年8月 1日 (火)

『海辺の生と死』に失望

実は一月ほど前に試写で見ていたが、悪口になりそうなので、公開まで書くのを待っていた。監督の越川道夫氏は配給や製作で有名なので会ったことはあるが、初監督作の『アレノ』は見ていなかった。今回は梯久美子氏の脚本監修ということもあって、興味が沸いた。

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2017年7月31日 (月)

近所の展覧会2つ

私には、「近所」の美術館が2つある。1つは自宅に近い東京国立近代美術館で、もう1つは勤務する大学近くの練馬区立美術館で、どちらも15分ほどで行ける。それぞれで開催中の「日本の家」展と「藤島武二」展を見た。

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2017年7月30日 (日)

ヌーヴェル・ヴァーグの功罪:その(5)

ヌーヴェル・ヴァーグを語る時に、ちょっと困るというか、今では扱いにくい監督がいる。ロジェ・ヴァディムとルイ・マルだ。ヴァディムの『素直な悪女』(1956)は、ヌーヴェル・ヴァーグの監督たちがまだ短編も撮っていなかった時期に発表されて、トリュフォーが絶賛した。

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2017年7月29日 (土)

私は趣味がない

今週の『アエラ』の特集は「「趣味圧」が苦しい」。これでは何のことかわからないが、「趣味は?」と聞かれるのがプレッシャーで苦しい人が多い、ということらしい。「出世のために趣味を偽装」という話も出てくる。

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2017年7月28日 (金)

『ライフ』に慄く

真田広之がどこかのインタビューでこの映画について語っていたのを思い出し、松竹系のシネコンで千円券が出たので(なぜかわからない)、アメリカのSF映画『ライフ』を劇場で見た。見ていて「身体的」に慄いたのは久しぶり。

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2017年7月27日 (木)

真夏の教授のファッション:続き

最近何度か「スタイルがいい」と言われたことがあって、驚いている。昔から、頭は大きく平ぺったく、上半身は痩せっぽちで、手が長く足が短い。つまりはほとんど案山子に近い。そのうえ、靴のサイズは大きい。だから、スタイル以前に既製品を買うとサイズが難しい。

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2017年7月26日 (水)

『君はひとりじゃない』の味わい

2年前のベルリンで金熊賞を取ったポーランド映画『君はひとりじゃない』を劇場で見た。マウゴシュカ・シュモフスカという女性監督の映画だが、邦題が同日公開の『彼女の人生は間違いじゃない』みたいで、何となく遠慮していた。個人的にはこんな題名は苦手。

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2017年7月25日 (火)

ヌーヴェル・ヴァーグの功罪:その(4)

山田宏一さんが川喜多賞を受賞されるというので、久しぶりに彼の『友よ映画よ、わがヌーヴェル・ヴァーグ誌』を読んだ。かつて単行本で読んでいたが、手元に平凡社ライブラリーの増補版があったので、あちこちに持ち歩きながら分厚い文庫を読み終えた。

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2017年7月24日 (月)

『メアリと魔法の花』を楽しむ

スタジオジブリの製作部門が解体し、そこで活躍していた若手の米林宏昌監督と西村義明プロデューサーが立ち上げたスタジオポノックの第一回作品。それだけで見なければという気がしたので、劇場に出かけた。

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