2019年12月15日 (日)

喪失の1年:柴田駿さんが亡くなった

今年は私に大きな影響を与えた人々が次々にいなくなった。1月に母が、6月に吉武美知子さんが、11月にジャン・ドゥーシェさんが亡くなったが、柴田駿さんも逝ってしまったニュースが一昨日流れた。柴田さんはフランス映画社の社長だった。

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2019年12月14日 (土)

映画祭「スポーツの光と影」を楽しむ

私の学生が企画した映画祭「スポーツの光と影」で、イランのジャファール・パナヒ監督『オフサイド・ガールズ』(2006)を見た。パナヒ監督は現在では映画製作と国外渡航を禁じられているが、それでもいつの間にか映画を作って海外の映画祭に出している。

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2019年12月13日 (金)

渋谷で展覧会2つ

渋谷に映画を見に行ったついでに、散歩がてら渋谷区立松涛美術館に行った。ここは1995年に私が企画した展覧会「映画伝来」を開催した美術館なので、あの白井晟一建築の建物には愛着がある。入口は要塞みたいだが中は個人の邸宅のようで、展覧会場は2階と地下1階に分かれていて、あまり広くない。

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2019年12月12日 (木)

ようやく『象は静かに座っている』を見た

中国の胡波(フー・ボー)監督『象は静かに座っている』をようやく劇場で見た。3時間54分という長さもあって、去年の東京フィルメックスでも試写でも躊躇していたが、脚本家の青木研次さんに「すごいよ」と言われて見ることにした。

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2019年12月11日 (水)

ウェルベック『セロトニン』に焦る

フランスの小説家、ミシェル・ウェルベックの最新作『セロトニン』を読んだ。彼の小説は『素粒子』の映画化作品をドイツ映画祭で上映した時から読んでいるが、シャルリー・エブド編集部襲撃事件の日に出た『服従』が好きだった。

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2019年12月10日 (火)

『台湾、街かどの人形劇』を見る

ドキュメンタリー『台湾、街かどの人形劇』を劇場で見た。侯孝賢(ホウ・シャオシェン)のプロデュースで、彼の映画『戯夢人生』で描かれた李天禄の息子を撮ったものというのがとっかかりだが、「読売」で恩田記者が評価していた。

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2019年12月 9日 (月)

鏑木清方の明治情緒

竹橋の東京国立近代美術館で15日まで公開の「鏑木清方 幻の《築地明石町》特別公開」を見に行った。これは常設展の一角を「特別展示」として鏑木清方の作品を10数点展示したものだが、金曜の夜間開館でもずいぶん混んでいた。

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2019年12月 8日 (日)

『イエスタデイ』を楽しむ

ダニー・ボイル監督の『イエスタデイ』を劇場で見た。実は年末のベストテンを書かねばならず、どんな映画があったかと調べていたら、「日刊スポーツ映画大賞」の外国映画にノミネートされた5本の1本だったから。

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2019年12月 7日 (土)

喪失の1年:続き

フランスの映画評論家のジャン・ドゥーシェさんが11月に亡くなってから、彼の言葉が時々ふっと蘇る。たぶん9.11の直後だったと思うが、夕食でアメリカのアフガン攻撃はおかしいとドゥーシェ氏が言った時に私は何気なしに「最近は海外のニュースはあまり追っていない」と言った。

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2019年12月 6日 (金)

『ドクター・スリープ』に退屈する

もともとホラー映画はSF映画以上に苦手だ。むやみやたらにアクションや音響で迫ってくると引いてしまう。もちろん、スタンリー・キューブリック監督の『シャイニング』(1980)は例外で、彼の映画は精神的な深みが違う。

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2019年12月 5日 (木)

『小津安二郎 サイレント映画の美学』を読む

滝浪佑紀著『小津安二郎 サイレント映画の美学』をようやく読んだ。前にもここで書いたように、最近は30代、40代の若手の映画研究者が自分の博士論文を基に分厚い本を出すことが増えているが、1977年生まれの著者によるこの本もその1つ。

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2019年12月 4日 (水)

『水と砂糖のように』を楽しむ:続き

この映画には有名監督が続々と出てくる。ケン・ローチ、ヴィム・ヴェンダースは相当の長い時間話すし、パオロ・タヴィアーニ、フランチェスコ・ロージ、カルロ・リツィアーニ、リナ・ベルトミュレール、エットレ・スコラ、ジュリアーノ・モンタルドなどのイタリアの監督から、フォルカー・シュレンドルフ、ミーラ・ナイール、ニキータ・ミハルコフ、アベル・フェラーラまで少しずつ出てくる。

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2019年12月 3日 (火)

タクシーの夢

昔からタクシーによく乗った。会社員時代はタクシー券があったし、新聞社の終わりの2、3年はタクシー券がなくなったが、領収書でお金が戻ってきた。さすがに大学では、タクシー代は「経費」として申請できない。

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2019年12月 2日 (月)

『水と砂糖のように』を楽しむ

イタリアの撮影監督、カルロ・ディ・パルマをめぐるドキュメンタリー、『水と砂糖のように』を見た。彼の名前を意識したのは、実は2004年7月に亡くなった時だ。当時イタリア映画祭の作品を選んでいた私は、イタリアの地方都市で毎年夏に開かれる外国人映画バイヤー向けの上映会に参加していた。その年はたぶんコモ湖だった。

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2019年12月 1日 (日)

都写美で写真展2つ

恵比寿で映画を見たついでに、東京都写真美術館で写真展を2つ見た。「山沢栄子/私の現代」展は、1899年生まれで1995年に亡くなった女性写真家のパイオニアの個展だが、私は名前を聞いたことがあるくらいだったのでその遍歴と写真の幅の広さに驚いた。

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2019年11月30日 (土)

ようやく東京フィルメックスに行く

「東京フィルメックス」がもう終わりに近づいているのに、全く行く時間がない。私が空いている時は、なぜか阪本順治やキン・フーの前に見た作品しかやっていない。そのうえ、入試もあった。

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2019年11月29日 (金)

変な夢を見た

3、4年ほど前から、夜中にトイレに起きることがなくなった。正確な理由は理由はわからないが、歩く量を増やしたり、筋トレを始めたりという「健康志向」が大きいかも。夜中に起きないと十分に睡眠が取れて体調がいいが、私の場合は朝方に変な夢を見る。

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2019年11月28日 (木)

喪失の1年

ジャン・ドゥーシェさんのことを2回書いたけれど、だんだん年末が近づいて、今年は身近な人が何人も亡くなった年だったと気がついた。日々の日常に、ふと亡くなった人々の声や姿が蘇る。一番はもちろん1月に亡くなった母の声だ。

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2019年11月27日 (水)

『さよならテレビ』のおもしろさ

1月2日公開の『さよならテレビ』を試写で見た。最近話題の東海テレビのドキュメンタリーで、『ヤクザと憲法』の阿武隈勝彦プロデューサーと圡方宏史監督の作品と聞いて、興味を持った。そして何より、題名がいい。

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2019年11月26日 (火)

ジャン・ドゥーシェ氏逝く:続き

もうドゥーシェさんが亡くなって数日がたつが、時々いくつかの場面がふいに蘇る。1991年秋に山形国際ドキュメンタリー映画祭に審査委員長として来る前に、夏にパリで会った。映画祭カタログのために写真が必要だと伝えていたが、夕食の際には彼は持ってくるのを忘れていた。

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2019年11月25日 (月)

「コートルード美術館展」を楽しむ

ここに何度か書いたように、海外の1つの美術館からそのコレクションを借りてくる「〇〇美術館展」は好きではない。だいたい有名な作品が1、2点であとは普段は倉庫に保管されているような地味な小品が脈絡もなく並ぶことが多いから。上野の東京都美術館で12月15日まで開催中の「コートルード美術館展」も、あまり気が乗らなかった。

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2019年11月24日 (日)

『アイリッシュマン』に痺れる

ネットフリックス製作のマーチン・スコセッシ監督『アイリッシュマン』を劇場で見た。最初はアップリンク吉祥寺で見ようと思っていたが、3時間半のせいか特別料金2000円と高い。シネリーブル池袋だと会員料金で1100円だとわかり、そちらにした。映画の入場料がこんなに違うのも珍しい。

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2019年11月23日 (土)

ジャン・ドゥーシェ氏逝く

フランスの映画評論家、ジャン・ドゥーシェさんが亡くなったという連絡を受けたのは、昨日の16時頃。『週刊読書人』で彼の連続インタビューを連載中のパリ在住の久保宏樹さんからメッセージが来た。90歳だった。すぐ蓮實重彦さんに知らせた。

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2019年11月22日 (金)

今年も学生映画祭やります

昨日の「朝日」東京本社版夕刊第二社会面に、私の学生が企画する映画祭「スポーツの光と影」についての記事が載った。「朝日」の夕刊社会面に出るのは、昨年の「朝鮮半島と私たち」、一昨年の「映画と天皇」に次いで3年連続だ。

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2019年11月21日 (木)

『iー新聞新聞記者ドキュメントー』を見る

『iー新聞記者ドキュメントー』を劇場で見た。森達也監督だし、プロデューサーは劇映画の『新聞記者』の河村光庸だし、何より東京新聞の望月衣塑子記者のドキュメンタリーだから早く見たかった。先日終わった東京国際映画祭の「日本映画スプラッシュ」部門で最優秀賞を受けていたことも、さらに興味を掻き立てた。

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2019年11月20日 (水)

日本はポピュリズムのない国か

「朝日」の昨日の「天声人語」で、アメリカの政治学者が日本に来て「ポピュリズムの台頭が見られない国に来たのはこれが始めてです」と言ったのを読んで驚いた。最近の安倍政権のいい加減さに呆れていたので、日本こそ反知性主義=ポピュリズムが溢れているのではないかと思っていたから。

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2019年11月19日 (火)

『家族を想うこと』に思ったこと

昨日「通販生活」のブログで触れた、12月13日公開のケン・ローチ監督『家族を想うこと』について書く。久しぶりに「試写室で見ている自分が恥ずかしい」と思った。それほど描かれている現実の悲惨さが迫ってきて、いまこの場所に偉そうにふんぞり返って座っている自分に帰ってきた。

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2019年11月18日 (月)

通販生活でいいのか

最近、韓国製の椅子を買った。20年ほど前に買った安物の椅子が壊れたからだが、たまたま『通販生活』を見ていたら、最初のページにこの椅子が紹介されていた。『通販生活』とはカタログハウス社の通販のカタログで、年に3回出ている。

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2019年11月17日 (日)

『NO SMOKING』に考えたこと

細野晴臣を撮ったドキュメンタリー『NO SMOKING』を劇場で見た。ある映画会社に勤める友人が、今年のベスト3の1本と推したから。本当はさほど乗り気でなかった。監督は佐渡岳利というNHKの人だし。

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2019年11月16日 (土)

『こんな雨の日に』を読みながら:続き

是枝裕和著『こんな雨の日に』は映画『真実』の製作過程をつぶさに追ったものだが、普通はこんなに手の内は明かさないだろう。絵コンテを載せる本はよくあるが、俳優への手紙やその返事、プロデューサーからの監督が書いた脚本への細かな注文なども全部日本語で載っている。

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