2019年3月23日 (土)

「福沢一郎展」に震撼する

竹橋の東京国立近代美術館は、今世紀になってどんどん面白くなってきた気がする。特に国立新美術館が2007年にできてからは、マスコミ主導の大量動員の展覧会があちらに行き、東近美では渋い個展が増えた。5月26日まで開催の「福沢一郎展」もそうで、この画家の歩みの振幅の大きさに震撼した。

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2019年3月22日 (金)

『金子文子と朴烈』に考える

韓国のイ・ジュンイク監督『金子文子と朴烈』を劇場で見た。この監督は前作『空と風と星の詩人~尹東柱の生涯~』を昨年末の学生企画の映画祭「朝鮮半島と私たち」で上映していたので、気になっていた。前作は第二次世界大戦中が舞台だが、今回は少し前の関東大震災の頃。

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2019年3月21日 (木)

もうブログはやめようか

一昨日からブログの調子が悪い。ニフティのココログがリニューアルをしたというが、本来なら一昨日の夜中から13時で終わるはずだった。ところが13時を超しても前に予約していたブログがアップされない。それどころか、ログインもできなくなった。

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2019年3月20日 (水)

『運び屋』のありがたみ

クリント・イーストウッドの『運び屋』を劇場で見た。イーストウッドは長年、監督・主演を務めてきたがだんだん出なくなり、最近では『グラン・トリノ』(2008)が最後だろう。だから彼が主演で出てくるだけで、何ともありがたい気分になる。

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2019年3月19日 (火)

昔、マラソンが早かった

小さい頃からとにかく体育が苦手だった。走ると遅く、野球ボールは遠くまで投げられないし、バットを回しても当たらない。水泳は怖くて泳げず、飛び込みもできない。ずっと体育は「2」だった。

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2019年3月18日 (月)

大音響で見る『ローマ』

初めてイオンシネマに行った。もちろんアルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』を見るためだが、せっかくなので一番大きな500席のスクリーンで見た。Ultiraというアイマックスのような包み込む大スクリーンとdtsXの大音響だった。

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2019年3月17日 (日)

『奇想の系譜展』を堪能する

4月7日まで開催の東京都美術館の「奇想の系譜」展をようやく見た。もちろんこの題は辻惟雄氏が1970年に書いた名著『奇想の系譜』から来ている。最近は若冲や曽我蕭白など、この本で取り上げた画家が流行っているので、何となくその波に乗った安易な企画かと思っていた。

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2019年3月16日 (土)

とにかくうまい『グリーンブック』

アカデミー賞作品賞の『グリーンブック』をようやく劇場で見た。黒人の描き方が穏便すぎるという批判を読んで、がぜん見たくなった。見た感じは、そんなにむきになって攻撃するものではないのではというもの。

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2019年3月15日 (金)

粗相の日々

最近、よく粗相をする。もちろん「おもらし」ではなくて、不注意による小さなミスのこと。昔から不器用でよくあちこちに頭をぶつけたり、転んだりした。忘れ物も多かった。

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2019年3月14日 (木)

『ヒトラー VS ピカソ』の見せる謎

4月19日公開の『ヒトラー VS ピカソ 失われた名画のゆくえ』を見た。クラウディオ・ポリというイタリアの監督のドキュメンタリーで、ナレーションはトニ・セルヴィッロでイタリア語。つまりはイタリアのテレビ用ドキュメントという感じだが、これがめっぽうおもしろい。

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2019年3月13日 (水)

満員の展覧会を考える

昨秋から開かれていた「フェルメール展」についてはここでも書いたが、東京展が先月終わって68万3458人だったという。私は100万人行くと思っていたが、そんなことはなかった。会期が121日だから、一日平均5649人。

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2019年3月12日 (火)

とんでもない映画『岬の兄妹』

いや、とんでもないものを見た。片山慎三監督の初長編『岬の兄妹』のことである。全くノーマークだったが、金曜夕刊各紙で絶賛の評が並んだ。全く予備知識なしに劇場に行って、度肝を抜かれた。

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2019年3月11日 (月)

父の話:その(2)

昔の思い出は、残っている写真と結びつくことが多い。その後に写真を見て、記憶と組みあわせるから。私が父と一緒に写っている写真はあまりないが、まだ小学校に行く前の海辺の写真が一枚ある。2つ上の姉と一緒だが、3人とも後ろ姿なので他人には誰かわからないだろう。

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2019年3月10日 (日)

ジャン・ドゥーシェの映画に泣く

フランスにジャン・ドゥーシェという映画評論家がいる。「フランスの蓮實重彦」という人もいるが、1929年生まれなので蓮實さんより上だ。文章も全く違う。ゴダールやトリュフォー、ロメールらと一緒に映画批評を始め、唯一評論家のままだった(いくつか短編はある)。

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2019年3月 9日 (土)

暗澹たる読書、ふたたび:『帝国の慰安婦』

久しぶりに「暗澹たる読書」を感じたのは、朴裕河(パク・ユハ)の『帝国の慰安婦』。昨夏にこの著者の『和解のために』(2006)を読んで、あまりに落ち込んだので2014年に出たこの本は読む気が起こらなかった。ようやく関西の集中講義も入試も母の法事も済んで、手に取った。

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2019年3月 8日 (金)

『洗骨』のまともさ

お笑い芸人のガレッジセールのゴリが監督した映画と聞いて全くノーマークだったが、友人がいいと言うので劇場に見に行ったのが、『洗骨』。本当は自分の母が亡くなったこともあり、母の骨が出てくる映画は乗り気がしなかったが。

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2019年3月 7日 (木)

父の話:その(1)

母の話ばかりしているが、父についても少しは書きたい。私の父は30年近く前に亡くなった。まだ働き始めて2、3年の頃で、ちょうど初めて自分が一から企画した「日本のビデオアート 80年代展」の最初の会議の前日に、職場に電話がかかってきたのを覚えている。

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2019年3月 6日 (水)

中国映画『芳華』に考える

4月12日公開の馮小剛(フォン・シャオガン)監督『芳華』を見た。「4000万人が涙した」「激動の嵐に包まれた70年代中国。時代に翻弄された若者たちの美しく切ない青春の日々」というキャッチに惹かれた。135分だし、イタリア映画の『輝ける青春』のようなものだろうと思ったから。

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2019年3月 5日 (火)

40年ぶりの『眼球譚』

早いもので、もう母の四十九日。なぜか福岡に行く飛行機に携えていたのが、ジュルジュ・バタイユの『マダム・エドワルダ/目玉の話』。法事の日にこんな本を読むとは、とんだ罰当たりの息子である。

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2019年3月 4日 (月)

『幸福なラザロ』に震える

イタリア映画には、時々強烈な土の匂いのすることがある。ヴィスコンティの『揺れる大地』(1948)とか、ロッセリーニの『ストロンボリ』(50)、パゾリーニの『アッカトーネ』(61)、ベルトルッチの『1900年』(76)、タヴィアーニ兄弟の『父 パードレ・パドローネ』(77)などなど。そしてそれは、なぜか聖なるものにつながってゆく。

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2019年3月 3日 (日)

ヤフーショッピングにハマる

最近、ネットの買物でヤフーショッピングばかりを使っている。きっかけは、たぶん1年前くらいにTカードをスマホのソフトバンクのポイントと結合してから。いきなり、3000円分がポイントに付いた。「期間限定」というので急に使おうという気になった。

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2019年3月 2日 (土)

『こどもしょくどう』の真っ当さ

3月23日公開の日向寺太郎監督『こどもしょくどう』を見た。数年前から、親が食事をまともにさせない子供たちのために「子ども食堂」が全国に作られているというニュースは何度か読んでいたから、気にはなっていた。

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2019年3月 1日 (金)

傘を持たない男たちのイメージ

昔、初めてパリに行った時の印象の1つに、フランス人はあまり傘をささない、というのがあった。日本人は折り畳み傘をこまめに持ち歩き、少し雨が落ちると慌てて差す。小雨ぐらいは気にしないフランス人をカッコいいと思った。

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2019年2月28日 (木)

『ビール・ストリートの恋人たち』の限界

バリー・ジェンキンス監督の『ビール・ストリートの恋人たち』を劇場で見た。アカデミー賞の授賞式を(途中まで)見ていたら、この映画で助演女優賞を取ったレジーナ・キングが出てきて、見たくなった。先日『アリータ』のようなおバカな映画を見た反動もあった。

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2019年2月27日 (水)

トリエステに思いを馳せる

3月15日公開のハンガリー映画『サンセット』についてはここに2回も書いたが、もう1つ気になることがあった。主人公イリスがハンガリーのブダペストを訪れる前に住んでいた「トリエステ」という街だ。

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2019年2月26日 (火)

『アリータ』のアニメ顔について

『アリータ バトル・エンジェル』を見た。予告編で実写のなかにアニメ顔の少女が出てきたのが気になったし、「朝日」で石飛徳樹記者が、「20世紀フォックス」のマークが「26世紀フォックス」に変わると書いていたから興味が湧いた。冒頭で米メジャーのマークに異変があるのは大好きだ。

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2019年2月25日 (月)

母の死:その(4)

母が亡くなってひと月がたつが、意外な時にその不在を感じる。一番は、雑誌に文章を書いたり、新聞にコメントをした時。一部送られてくるが、自分でも一部買っていつも母に送っていた。

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2019年2月24日 (日)

映画『盆唄』は日本人論

東日本大震災をテーマにしたドキュメンタリーは多いが、中江裕司監督の『盆唄』はそのどれにも似ていない。町のほとんどが帰還困難区域に指定された「双葉町」の住民にカメラを向けているが、あちこちに引っ越して住む彼らの生活を見せるわけではない。

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2019年2月23日 (土)

夜中にじんましんが出た

私はアレルギーとかじんましんとか、一切無縁だと思っていた。花粉症も全くないし、正直に言うと、そんなものは暇な人がかかるものだとさえ思っていた。ところが、ある夜中に足のあちこちに突然じんましんが出た。

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2019年2月22日 (金)

日本統治下の韓国映画の「植民地メランコリア」

昨年末に私の学生が企画した映画祭「朝鮮半島と私たち」のために買った本で李英載著『帝国日本の朝鮮映画』(2013)があった。読もうとしたが難しいのでそのままになっていたが、本を整理しながらパラパラとめくっていて驚いた。

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