2020年9月19日 (土)

アニメ『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』に考える

これはアニメなのだろうか、そもそも映画なのだろうか。確かに自分は映画館にいるのだが。まるで白黒の動く絵、あるいは揺れ動く自分の心そのものが写っているようにも見える。カナダの『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』を劇場で見ながら、そんなことを考えた。

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2020年9月18日 (金)

「MANGA都市TOKYO」展に考える

国立新美術館で11月3日まで開催の「MANGA都市TOKYO」展を見た。正確に言うと六本木に行ったついでに「のぞいた」に近い。副題の「ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020」でわかる通り、私には「お呼びでない」内容だから。そのうえこれまた「日本博」マークがついているので、例の幻のオリンピック関連企画だろう。

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2020年9月17日 (木)

『わたしは金正男を殺していない』に震撼する

10月10日公開のドキュメンタリー映画『わたしは金正男を殺していない』を試写で見た。邦題からしてセンセーショナルを狙った感じがしたが(原題はAssasins=「犯罪者たち」でシンプル)、監督のライアン・ホワイトは『おしえて!ドクター・ルース』が抜群に面白かったので見たいと思った。

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2020年9月16日 (水)

「見たいものしか見ない」日本人

昨日の「朝日」朝刊オピニオン面で菅総裁誕生を受けて「続く「安部政治」」という特集があり、3人のインタビューが載っていた。そのなかで社会学者の宮台真司氏の発言が気になった。後で「朝日」のネットを見ると「「見たいものだけ見る」政治支えた国民意識」と題したより長い発言が載っていた。

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2020年9月15日 (火)

『パヴァロッティ』に吸い込まれる

ドキュメンタリー映画『パヴァロッティ 太陽のテノール』を劇場で見た。たぶんロン・ハワード監督でなかったら、見に行かなかったと思う。見ていて、パヴァロッティの歌声にまさに吸い込まれるような気分を味わった。

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2020年9月14日 (月)

『わが敵「習近平」』に戸惑う

(また手違いで昨日2時間ほど出たが、手直しした)楊逸(ヤン・イー)著『わが敵「習近平」』を読んだ。この中国人作家(今は日本に帰化)は、外国生まれで初めて芥川賞を取ったので有名になった。私は受賞作の『時が滲む朝』を読んで面白かったので、その後数冊読んだ記憶がある。

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2020年9月13日 (日)

『スパイの妻』に驚く

今朝起きたら、黒沢清監督『スパイの妻』がベネチア国際映画祭のコンペで銀獅子(監督)賞を受賞していて驚いた。先月試写で見たが、「傑作だがどこか謎のような映画なので、受賞は無理だろう」と友人に話した記憶がある。それにしてもベネチアには長年通っているのに、行かない年に限って日本映画が受賞とは。

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2020年9月12日 (土)

「画家が見たこども展」に考える

三菱一号館美術館で9月22日まで開催の「画家が見たこども展」を見た。もともとは2月から6月までの開催だったが、2月末にコロナ禍で閉じて6月に再開した。今年はこんな展覧会が多い。こんなに展覧会の会期が変わったり、キャンセルになったのはもちろん初めての経験。

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2020年9月11日 (金)

『ようこそ映画音響の世界へ』を見る

ミッジ・コスティン監督のドキュメンタリー『ようこそ映画音響の世界へ』を劇場で見た。一応大学で映画を教えているので、こういう内容は気になる。もちろん私が教えているのは歴史や理論で制作や実技ではないが、学ぶ学生には映画の音響を仕事にしたい者もいる。

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2020年9月10日 (木)

短パン、Tシャツ、サンダルの夏

地球温暖化の影響なのか、単に年を取ったからなのかわからないが、夏の暑さが年々耐え難くなってゆく。今年はコロナ禍で家に籠ることが多かったこともあり、特に服装がラフになった。たぶん人前に短パンとサンダルで平気で出るようになったのは今年が初めてだと思う。

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2020年9月 9日 (水)

『糸』のうまさに唸る

瀬々敬久監督の『糸』を劇場で見た。ピンク映画出身のこの監督は『ヘブンズ ストーリー』のような超アート系も作れば、『64』のようなメジャー作品も作る。今回は最も大衆的な作りらしい。何といっても『糸』を始めとして中島みゆきの歌で綴る平成の30年だから。

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2020年9月 8日 (火)

『日本の映画産業を殺すクールジャパンマネー』を読んで

ヒロ・マスダ著の新書『日本の映画産業を殺すクールジャパンマネー』を読んだ。厳密に言うと、「読んだ」というより「流し読み」した。本来ならば私に関心があるテーマだが、とにかく話が細かすぎて読みづらい。そのうえ新書なのに400ページを超す(同じ頃に出た私の『美術展の不都合な真実』のほぼ2倍!)。

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2020年9月 7日 (月)

『建築と時間と妹島和世』を楽しむ

10月3日公開のドキュメンタリー『建築と時間と妹島和世』を試写で見た。監督は個性的な写真で知られるホンマタカシだったが、この異色の組み合わせがうまく行った感じ。

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2020年9月 6日 (日)

昭和館に初めて行く

私の自宅から一番近い美術館・博物館は竹橋の東京国立近代美術館だと思っていたが、もっと近いところがあった。九段下の昭和館である。フェイスブックで「占領から独立までの軌跡 1945-1952」を見たという投稿を見て興味を持った。今日6日までの開催なので行ってみた。

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2020年9月 5日 (土)

『歓待』のおかしさ

前に書いたように、コロナ禍で始まった「ミニシアター・エイド基金」に1万円寄付をした。その特典として200本を超す「サンクスシアター」から8本を見ることができる。前に濱口竜介監督の『Passion』(2008)を見たが、今度は深田晃司監督の『歓待1.1』(2010)を見た。

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2020年9月 4日 (金)

「むまそう」に惹かれて「おいしい浮世絵展」を見た

数日前の「朝日」の夕刊で、開催中の浮世絵展を2本紹介していた。そのうちの1本が森アーツセンターギャラリーの「おいしい浮世絵展」。そこで月岡芳年の《風俗三十二相 むまそう 嘉永年間女郎の風俗》が写真付きで紹介されていた。「むまそう」とは「うまそう」のことらしい。確かに「むまそう」と口に出すと「うまそう」とあまり変わらない。

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2020年9月 3日 (木)

『ソワレ』の「ありえなさ」について考える

外山文治監督の『ソワレ』を劇場で見た。「読売」で恩田泰子記者が絶賛していたから。「日経」の(近)による4つ星評価も気になった。小泉今日子の初プロデュース作品というのも惹かれた。

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2020年9月 2日 (水)

「個人情報文書」の処理をめぐって

コロナ禍でこもるこの夏は自宅内の整理と考えて、ダニ退治や時計の修理などに打ち込んでいる。ダニ退治は2度目の薬品投入を「水タイプ」でやってみた。スウォッチの時計は、残りの5個を再度池袋東武の公式ストアに持ち込んで、3個の復元ができた。これで5個が蘇った。

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2020年9月 1日 (火)

『グッバイ、リチャード!』に考える

『グッバイ・リチャード!』の予告編を見て、余命半年と宣言された大学教授の話と知り、ぜひ見たいと思った。しかもそれを演じるのがジョニー・デップだから。数年前からか、私もだんだん健康の心配をするようになった。同世代で急に亡くなった知り合いも複数出てきた。

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2020年8月31日 (月)

町山智浩氏が人気のワケ

(これも昨日出てしまったが、まだ未定稿だったので、書き直して本日再アップ)町山智浩著の新書『映画には「動機」(ルビで「ワケ」)がある』を読んだ。たまたま書店で見かけたが、「「最前線の映画」を読むVo.2」とのことで、『シェイプ・オブ・ウォーター』『パターソン』など取り上げられている12本のうち10本を見ていたので、読んでみようと思った。

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2020年8月30日 (日)

『ある画家の数奇な運命』の大きさ

10月2日公開のドイツ映画『ある画家の数奇な運命』を見た。『善き人のためのソナタ』のフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督(長い名前!)の新作で、2年前にベネチアで見ていた。3時間9分の長尺なのに、終わって欲しくないほど楽しんだ。

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2020年8月29日 (土)

スウォッチ時計の話

私はスウォッチの時計をたくさん持っている。理由は簡単で、20年ほど前にある広告会社の知り合いから「スウォッチ・グループ・ファミリーセール」に誘われたから。一度葉書を持って行ってみたら、その安さに驚いた。店頭に置いていたものや数年前の型が多かったが、7割引き、8割引きだった。

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2020年8月28日 (金)

『ふりふら』を見る

三木孝浩監督の『思い、思われ、ふり、ふられ』を劇場で見た。某映画会社に勤める友人が「A級の青春映画」と言っていたから。そうでなければ、私は高校生の恋愛映画はまず見ない。もともと、この監督の映画はたぶん最初の『ソラニン』(2010)以外は見ていない。

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2020年8月27日 (木)

トロント型に向かうか、東京国際映画祭:その(3)

今年の東京国際映画祭の一番の驚きは創立以来のコンペをなくしたことだったが、もう1つの大きな変化は「東京フィルメックス」と同時開催になったことだ。2000年に「東京フィルメックス」を始めた市山尚三氏は、その直前まで東京国際映画祭の「シネマプリズム」部門のプログラマーだった。

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2020年8月26日 (水)

『ブックスマート』を楽しむ

アメリカの女優、オリビア・ワイルドの初長編『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』を劇場で見た。予告編を見て、そのずっこけぶりが只者ではない感じがしたから。予感は当たった。

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2020年8月25日 (火)

今年は夏休みがなかった

(今日の分は手違いで昨日数時間アップしたもの)もともと会社員の頃から「夏休み」というものはなかった。1週間休みでも海に行くわけでも山に行くわけでもない。海外に行っても映画を見たり、美術館に行ったり、レストランで食べたりと変わらない。それでも大学に移ってからは、ベネチアとパリに行くのが夏の終わりの行事になった。

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2020年8月24日 (月)

『シリアにて』に唸る

フィリップ・ヴァン・レウ監督の『シリアにて』を劇場で見た。内戦が続くシリアのアパートの24時間を撮ったものだが、最初はベルギーの監督が正義感に駆られて撮ったのかくらいに思っていた。室内劇だし、どこで撮っても同じだろうと。

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2020年8月23日 (日)

人間ドック待ち時間の『一人称単数』

先日、年に1度の人間ドックを受けた。毎年、午前9時から3時間近くかかるので、本を持ってゆく。小さなエコバッグに入れて肩にかけ、それぞれの検査室に持ちこむ。今年は村上春樹の新作短編集『一人称単数』を持って行った。

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2020年8月22日 (土)

『南京!南京!』をアマゾンの配信で見る

12月開催の学生企画の「中国を知る」映画祭のために、陸川(ルー・チューアン)監督の『南京!南京!』をアマゾンの配信で見た。これは『ジョン・ラーベ~南京のシンドラー~』と同じ2009年の製作でどちらも日本では劇場公開されていないが、共に映画としてのクォリティーは高い。

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2020年8月21日 (金)

吉田喜重著『贖罪』を読む

買ってあった吉田喜重著『贖罪 ナチス副総統ルドルフ・ヘスの戦争』をようやく読んだ。吉田監督は1995年の映画百年の時にお世話になったこともあり、彼の少年時代も描いているというので興味があった。

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