2017年3月24日 (金)

他人事ではない『メットガラ』

4月15日公開の『メットガラ ドレスをまとった美術館』を見た。こういう文化村向きのようなセレブ映画は遠慮していたが、宣伝の方から元イベント屋の私にぜひ見て欲しいと連絡があった。

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2017年3月23日 (木)

荒木町の中華2軒

最近はグルメの文章がないのが残念と、複数の友人から言われた。たぶん去年9月にフランスから帰国してから書いていない。外食していないわけではないが、どうもレストランそのものに関心が薄れていた。最近それが復活してきた。

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2017年3月22日 (水)

フランスのクリーニング屋に勝つ

去年の今日、パリに着いた。その1周年記念ではないが、最近、パリ滞在中の懸案が一つ解決したので書く。パリから帰国直前に、クリーニング屋で好きな白シャツに大きな黒のシミをつけられた話はここに書いた。その後日談である。

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2017年3月21日 (火)

ダルデンヌ兄弟、健在

4月8日公開のダルデンヌ兄弟監督『午後8時の訪問者』を見た。去年のカンヌで見ていたが、実は冒頭でぼんやりしていたせいか、どこか納得がいかなかったのでもう一度見ることにした。

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2017年3月20日 (月)

恩人の話:その(1)

教師になってから「先生のおかげで」という言い方をされることがある。私は何も特別なことをした覚えはなくても、相手がそう思ってくれるのだから、特に否定はしないけれど。そんなこともあって、自分にとって恩人とは誰だろうかと考えてみた。

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2017年3月19日 (日)

「こども映画教室」を考える

最近、「こども映画教室」という言葉をよく聞く。小学生に映画を教えるという活動で、中心になっているのは30年来の友人の土肥悦子さん。その報告会があるというので、横浜にある東京芸大の大学院映像研究科に行ってみた。

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2017年3月18日 (土)

『チア☆ダン』に涙する

予告編で見て、もうたくさんという映画がある。実は『チア☆ダン』がそうだった。ところが「朝日」で絶賛の映画評が出ていたので、劇場に見に行った。そのうえ、河合勇人監督は私が教えている大学の出身らしい。私にも少しは愛校心が生まれてきたようだ。

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2017年3月17日 (金)

「ゲゲゲの人生展」の水木しげる

私にとって、一番心に残っているアニメは「ゲゲゲの鬼太郎」。あの「ゲッ、ゲッ、ゲゲゲのゲー」という歌は今でも歌えるし、鬼太郎、目玉おやじ、ねずみ男、ぬりかべといった登場人物もよく覚えている。そこで銀座松屋で20日まで開催の「追悼水木しげる ゲゲゲの人生展」を見に行った。

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2017年3月16日 (木)

『ローマ法王になる日まで』に考える

6月3日公開のダニエーレ・ルケッティ監督『ローマ法王になる日まで』を見た。ナンニ・モレッティの弟子筋のこの監督は、『イタリア不思議旅』(1988、フランス映画社配給!)で日本でも鮮烈なデビューを果たしたが、その後はあまりぱっとしなかった。

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2017年3月15日 (水)

『狂うひと』の狂気:その(2)

筆者の梯久美子が、島尾敏雄は妻に読ませるために日記を書いていたのではと考えたのは、2008年に会った敏雄の友人の話からだ。敏雄は九大時代に、下宿の女中に気があるようなことを、読まれることを前提に日記に書いて机の上に置いていたという。

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2017年3月14日 (火)

『ひるね姫』の描く近未来

最近は何かとアニメが話題なので、3月18日公開の神山健治監督『ひるね姫』を見に行った。2020年のオリンピック直前が舞台という近未来で、神山監督が原作・脚本も手がけているオリジナルアニメというのが気になった。

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2017年3月13日 (月)

『狂うひと』の狂気:その(1)

梯久美子著『狂うひと 「死の棘」の妻・島尾ミホ』を読んだ。『全裸監督』とは100%違う内容だし、こちらは読むのに苦労するが、同じように熱狂して読んだ。島尾ミホとはもちろん『死の棘』などの著者、島尾敏雄の妻。梯久美子は『散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道』(2005)が良かったので、期待して読んだ。

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2017年3月12日 (日)

早春にヴェネツィア絵画を楽しむ

今の季節にピッタリの絵画展を見た。4月2日まで開催の「ティツィアーノとヴェネツィア派展」で、毎年のように映画祭でヴェネツィアに通っている私としては、行かざるをえない。ましてやティツィアーノとティントレットが見られるのだから。

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2017年3月11日 (土)

『ザ・ダンサー』のロイ・フラーをめぐって

6月3日公開のフランス映画『ザ・ダンサー』を見た。ステファニー・ディ・ジュストという女性監督の第一回長編だが、ロイ・フラーという20世紀初頭の気になるダンサーの映画というので、早く見たいと思った。

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2017年3月10日 (金)

村上春樹の新作は:その(3)

『騎士団長殺し』についてもう1回だけ。「私」は、妻と別れた時はプジョーに乗っていた。彼は友人の父親の家に住む時にトヨタ・カローラ・ワゴンを買う。つまり、妻と再び暮らすまでの「自分探し」の時期に、フランス車から国産車に変える。周りの登場人物がジャガーやボルボやミニに乗るから、これは目立つ。

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2017年3月 9日 (木)

『サバイバルファミリー』の新境地

矢口史靖監督の『サバイバルファミリー』を劇場で見た。実は予告編を見た時はあまり期待していなかった。ところが今回見てみたら、予告編のイメージをはるかに上回る映画だと思った。

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2017年3月 8日 (水)

村上春樹の新作は:その(2)

『騎士団長殺し』は、まず題名からして村上の小説としてはわかりにくい。これまでのポップな感じがおよそなく、まるでかつての大江健三郎の小説の題名のようだ。これはモーツァルトのオペラ『ドン・ジョヴァンニ』から来るというのは、音楽好きの村上らしいが。

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2017年3月 7日 (火)

『僕とカミンスキーの旅』の妙な魅力

4月29日公開のドイツ映画『僕とカミンスキーの旅』を見た。『グッバイ・レーニン!』(2003)で話題になったウォルフガング・ベッカー監督の12年ぶりの長編と言う。彼は05年にベルリンで会った時に今後の企画について話を聞いたので、気になって試写を見た。

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2017年3月 6日 (月)

N君のこと

大学に移ってから、初めて教え子が亡くなった。3年前に卒業したN君だ。大阪に勤務していたのは知っていたが、この知らせを聞いて絶句した。私の知る限り、本当にみんなに愛された学生だったから。

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2017年3月 5日 (日)

『息の跡』のブリコラージュ

小森はるか監督のドキュメンタリー『息の跡』を劇場で見た。「朝日」の「折々のことば」で鷲田清一さんが、この映画で使われる一言を取り上げていた。そこで、蓮實重彦さんが同じく「朝日」で絶賛していたことを思い出し、慌てて見に行った。

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2017年3月 4日 (土)

『全裸監督』にのけぞる:その(2)

村西とおること草野博美の人生には、信じられないほどの狂気といいかげんさと人情が折り重なっている。1980年にビニ本の小売店チェーンを作った時は、ビデオゲームで大儲けした北海道を選んだ。75日で全道に48店舗を作る。「ほどほどにしておくことができない、過剰な事業が爛漫と花咲き、この男に眠っていた狂気の拡大主義が頭をもたげた」

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2017年3月 3日 (金)

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』の苦悩

アカデミー賞の時期は、ノミネート作品の試写は混雑する。『ラ・ラ・ランド』は1時間近く前に行かないと入れなかったらしい。ケネス・ロナーガン監督・脚本の『マンチェスター・バイ・ザ・シー』は5月13日の公開だが、先日主演男優賞と脚本賞を受賞したばかりなので、一番最初の試写から満員だった。

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2017年3月 2日 (木)

ナビ派を楽しむ

丸の内の三菱一号館美術館で5月21日まで開催中の「オルセーのナビ派展」を見た。19世紀末のこのグループは、もともとボナールを始めとしてヴュイヤール、ヴァロットンなど個人的に気になる画家が多い。ましてやオルセーの所蔵品が80点も来るのならと出かけた。

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2017年3月 1日 (水)

村上春樹の新作は:その(1)

先週の24日(金)に友人がフェイスブックで「今日は村上春樹の新作の発売と『ラ・ラ・ランド』の公開で心が躍る」と書いていた。村上の『騎士団長殺し』は発売前に重版を決め、第1部70万部、第2部60万部を刷ったという。一方、『ラ・ラ・ランド』は最初の土日が興収4億円超。

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2017年2月28日 (火)

『相棒 劇場版Ⅳ』に考える

実は最近、映画を東宝系のシネコンで見ることが多くなった。理由はいろいろだが、新宿や日本橋や六本木の東宝の方が、新宿ピカデリーやバルト9よりも見やすい、行きやすいのがまず第一。エレベーターが1つしかないピカデリーは最悪。マイレージが6回分溜まると無料になるのもいい。

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2017年2月27日 (月)

定年の話

昔、定年は55歳だったというのはよく聞く。ネットで調べてみると、定年が60歳になったのは1980年。だから昔なら私も既に定年だ。定年というと、2つの風景を思い出す。

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2017年2月26日 (日)

『全裸監督』にのけぞる:その(1)

「ナイスですね」という言葉がある。実は私も前はよく使ったが、てっきり長嶋茂雄・元巨人監督の発言から生まれたと思っていた。ところがこれはAV監督として名高い村西とおるの言葉だということを、本橋信弘著『全裸監督 村西とおる伝』を読んで知った。

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2017年2月25日 (土)

イタリアで「鋼鉄ジーグ」とは

5月に公開されるイタリア映画『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』を見た。ガブリエーレ・マイネッティという監督の初長編で去年のイタリア映画祭で上映されたものだが、パリにいたので見ていなかった。映画祭前日のプレミア上映にも選ばれていたので、気になっていた。

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2017年2月24日 (金)

関西で見る『夫婦善哉』

毎年、この時期になると関西の私大の大学院で集中講義をしている。ホテルに泊まり、毎日阪急電車で通う。チョコレート色の車両は東京の私電より幅が広く、ゆったりとした感じがする。抹茶色の座席シートも心地よい。

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2017年2月23日 (木)

小食になった

先日、昼ご飯を食べようと大学の近くの安い中華料理店に入った。麺類を単品で頼んだつもりが、780円なのにチャーハンとデザートまでついてきた。見た瞬間に「食べられない」と思った。こんなことは数年前までなかったのに。

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