« ジャン=ポール・デュボア「フランス的人生」 | トップページ | イタリア映画祭2009 »

2009年4月29日 (水)

イーストウッド

「春の受勲」とやらで、クリント・イーストウッドに「旭日中綬章」が決まったというニュースに苦笑した。硫黄島2部作が理由のようだが、あまりにも露骨ではないか。日本兵を偏見なく描いたことがいいというのか。映画とあいまって、まるで戦前の軍国主義が蘇るようなイメージが頭の中に広がった。
日本人をきちんと描いた映画なんていくらでもある。最近では「花の生涯 梅蘭芳」だってそうだ。「ラストサムライ」や「Sayuri」だって少しおかしいところはあったが、海外での日本ファンを増やすのには大きな役割を果たしたと思う。あるいは、外国の映画祭で日本映画を紹介したり、配給したりしている多くの外国人にも目を向けたらどうだろう。
2年前にフランスのシラク大統領がイーストウッドにレジオン・ドヌール勲章を与えたのは、別にフランス人を良く描いたわけではなく、彼の映画のすばらしさに敬意を表してという理由だった。かつシラク本人が彼に渡している。政治家がスターを利用するならこれくらいやらないと。日本兵をよく描いたからと、中くらいの勲章をせこく渡す日本政府は、幾重にも恥ずかしい。
それにしても早く「グラン・トリノ」を見に行かないと。

|

« ジャン=ポール・デュボア「フランス的人生」 | トップページ | イタリア映画祭2009 »

映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/537538/44831752

この記事へのトラックバック一覧です: イーストウッド:

« ジャン=ポール・デュボア「フランス的人生」 | トップページ | イタリア映画祭2009 »