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2009年4月 7日 (火)

今村太平

杉山平一「今村太平」を再読。90年に出た時に読んだから19年ぶり。当時は今村太平の映画理論の独自性に驚いたが、今回はその悲劇的な後半の生涯に胸が痛んだ。またこの本は、その姿に近くで接した杉山氏自身についても語っている。大塚信一の描く山口昌男や四方田犬彦の由良君美のような、身近だった人を論じながら、自分との確執を語る部分もある。杉山氏の本はそれらより穏便ではあるが。ところで杉山氏がお元気なら今年95歳のはずだが、この人の軌跡も興味深い。

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