« 花田清輝 | トップページ | イーストウッド »

2009年4月29日 (水)

ジャン=ポール・デュボア「フランス的人生」

フランスで出たこの本を翻訳した知人から送られてきたものだが、40歳も後半に差し掛かった自分には、かなり身に沁みた。何とか人生を乗り切ってきた疲労感とかすかな満足感。主人公ほどには奇想天外な事件は自分には起こっていないし、写真家や庭師のような絵になる職業についているわけではないけれど、小説に流れている雰囲気は共有している気がする。  小説は、1950年代後半から大統領ごとに章が区切られている。外国の政治家はかっこよく見えるけど、住んでいる人間にとってはミッテランもシラクもとんでもない存在だったのだとわかる。誰か佐藤栄作時代とか田中角栄時代とか、日本を舞台に同じような感じの小説を書いてくれないだろうか。ただ日本の場合、最近は首相が変わりすぎで、ある時代を象徴するのは無理かもしれないが。

|

« 花田清輝 | トップページ | イーストウッド »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/537538/44830504

この記事へのトラックバック一覧です: ジャン=ポール・デュボア「フランス的人生」:

« 花田清輝 | トップページ | イーストウッド »