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2009年5月16日 (土)

東京都写真美術館

恵比寿の東京写真都美術館に「東方へ 19世紀写真術の旅」と「プレス・カメラマン・ストーリー」の内覧会に行く。所蔵作品による「東方へ」の外国人が捉えた明治の日本の写真には無限の魅力がある。箱根の町が何と素朴な旅情に満ちていることか。同時に展示してあるイタリアのコモ湖の写真と比べると、日本がいかに変わってしまったかがよくわかる。「プレス…」は朝日新聞社のカメラマンが撮った昭和の報道写真展だが、有名なシンガポール陥落時の山下・パーシバル会談の決定的瞬間を撮影した影山光洋の写真などよりも、戦時中の中国の日常や、戦後の国内の混乱を映した写真などの方に時代の刻印を感じて見入ってしまった。
日本は開国してたった150年の間に、何と変わってしまったことか。「東方へ」は7月12日まで、「プレス…」は7月5日まで開催されている。
東京都写真美術館は、一時期は貸館をしたり仏像展をやったりして混迷していたが、ここ数年は魅力的な企画が増えたように思う。所蔵作品をきちんとテーマを立てて見せているのがいい。絵画に比べて一点の作品の購入値段が安いため、この美術館は1990年代にできた新しい美術館にもかかわらず、2万点以上の所蔵がある。これを少しずつ見せるだけでいい。写真の場合、古いだけでおもしろい部分があるから。

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