天安門事件20年
1989年6月4日、北京の天安門広場に陣取る学生たちの民主化デモに対し、中国政府は武力で制圧した。学生の群れに次々と戦車が進む映像は今も忘れない。自分が会社員になってしばらくして生活が安定した頃で、日本はバブルの真っ最中でもあったから、妙な罪の意識を感じたのを覚えている。
今年はそれから20年。今朝の朝日新聞によれば、デモのリーダーは今も海外で暮らす者も多く、国内に住む者はいまだ公安警察の監視下にあるという。しかし気になったのは、いったい何百人死んだのかという数字がいまだにどこにも公表されていないことだ。当時も死んだ友人や家族を悼む人々の映像は流れたし、ネットで検索すれば戦車につぶされてぺしゃんこになった死体はいくらでも出てくる。死んだ学生の家族に取材していけば、ある程度の実態はわかるのではないか。生き残ったリーダーたちは今やヒーローだが、無名の死者たちを忘れてはならないだろう。
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