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2009年6月20日 (土)

横浜聡子監督

「ウルトラミラクルラブストーリー」が気に入ったので、横浜聡子監督の前作「ジャーマン+雨」のDVDを見た。「ウルトラ」で松山ケンイチが演じる青年の幼児的狂気を体現しているのは、何と若い女性の野嵜好美。「ゴリラーマン」というあだ名をつけられて、歌手になりたいだの、子供が欲しいだの言いたい放題だ。子供たちと異様に波長が合うのも「ウルトラ」の設定と似ている。とにかく誰もが近づきたくないような女性を主人公にした設定が、すべてを凌駕している。
「ウルトラ」は麻生久美子や松山ケンイチといったスターを使った分、設定はいくらか普通だが、それに映画らしい場面作りが加わって、見ていて気持ちがいい。例えば、松山と麻生が夕陽の中で電話番号を交換し合うシーンに、くるくる回る麻生の赤い自転車。松山は赤いズボンをはいている。あるいは二人が夜歩くシーンの奥に見える花火や提灯、電灯の美しさ。森の中を走る松山を取り巻く光のまばゆさ。
横浜監督の「進化」(「ウルトラ」でも使われる言葉だが)を見て、言いたいことがあれば、映像はひとりでについてくるものだと思った。

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