長い夏休みを!
1週間前から大学は夏休みだ。9月末まで続くのだから、20年以上サラリーマンをやっていた自分にはほとんど冗談のようにさえ思える。その頃の私はとにかく休みを取らなかった。ここ数年は取らないと文句を言われるので、1週間だけ休んで家で仕事をしていた。
その頃よく考えていたことがある。仕事相手の欧州の人々はまず1ヶ月は休む。そんなに仕事をしたら日本人はあらゆる分野で欧米を凌駕するはずだが、実際はそうではない。日本人がもっと休んでも経済成長率はたいして変わらないのではないか。逆に休むことが創造的な仕事につながる場合もあるだろうまた休みを取ることで広がる内需もあるだろう。
日本の夏は暑い。ネクタイこそ減ったものの、下着にシャツを着て革靴を履いて満員の電車に乗れば、それだけで汗が吹き出てくる。それを2ヶ月も続けるのは、いくぶんマゾ的な自己満足のような気がする。
欧米は同じ部署の人が交代で休む。早い人は6月から休みを取って、9月に休む人もいる。
どこか有名な企業が1ヶ月休みを義務付けたら、意外に成功して話題になって、日本中に広がると思うのだが。
こんなことを書くと「あなただって休んでいなかったくせに」とか「大学の先生は気楽でいいね」とか言われそうだけど。
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