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2009年7月 4日 (土)

新聞の映画評

新聞はどれを読んでも書いてあることは同じと言われて久しいが、こと映画評に関しては比べてみるとかなり違う。特に「朝日」の突出ぶりが目立つ。
毎週金曜の夕刊が各紙に映画評が載るが、昨日の7月3日に掲載された翌日公開の作品を見てみると、だいたい『蟹工船』と『MW-ムウ-』『美代子阿佐ヶ谷気分』を中心にすえて、『私は猫ストーカー』を小さく扱っている。ところが「朝日」は『エヴァンゲリヲン新劇場版』(他紙はゼロ)と『私は猫ストーカー』という超メジャーと超マイナー映画を組み合わせる奇策だ。念のため先週を見てみると、各紙は『ディア・ドクター』を中心に据えているが、「朝日」だけにはほかのどこにも載っていない『トランスフォーマー/リベンジ』と『BASURA バスーラ』という超メジャーと超マイナーが並ぶ。
私自身、『蟹工船』も『MW-ムウ-』も特に好きな映画ではないが、とにかく今週公開の話題作であることは間違いない。それらを捨てて、『エヴァンゲリヲン』についてのオタク的な絶賛記事を載せるのはちょっとバランスを欠いている。
「朝日」は他紙と違って、小さな評と言うものがないのも欠点だ。スペース的には「日経」や「毎日」の1ページより多いのに、扱う映画は少ない。そのくせ気に入るとインタビューをした翌週に映画評を載せるという念の入りようだ。最もスペースが広いのは読売で丸々2ページ。そのうえミニ評もあり、インタビューもあり、前週末の興行成績まで載っていてバランスがいい。
最新のまとまった映画の情報を知るのに最も適したのが「読売」なのは間違いない。その次は、いい外部筆者を揃えた「日経」か。「毎日」の数人の記者が「もう一言」と短い意見を述べ合うのはおもしろいとは言いがたい。もちろん、超メジャーと超マイナーの織りなす「朝日」の摩訶不思議な独断的選択眼が好きな人もいるとは思うけれど。

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