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2009年7月17日 (金)

猛暑に雪の映画を見る

本格的な暑さが始まった今日この頃だが、偶然雪ばかり出てくる映画を2本見た。
1つは、『南極料理人』の試写で、8月8日から公開だ。南極基地の料理人を堺雅人が演じるコメディで、堺をはじめとして生瀬勝久やきたろう、高良健吾などが南極で1年半を過ごす8人の男たちとして登場する。外は零下50度の中で、保存食をたくみに料理する場面が楽しいし、閉ざされた空間でそれぞれが少しずつ壊れていく様子もいい。夏休みに家族で見るのにぴったりの軽快な作品だ。
もう一本は現在東映系で公開中の『剣岳 点の記』。こちらは重い。明治時代の測量隊が剣岳に登る過程を、たんねんに描いた重厚な作品だ。明治の人々の凛として生きる精神が、物語の構成にも演出にも役者の演技にも生きていて、なんともすがすがしい。主演の浅野忠信を始めとして、香川照之、松田龍平、宮崎あおい、仲村トオル、役所広司など役者たちの表情がまたいい。特に浅野や香川が時がたつごとに本当に山で暮らしている表情になってゆく。撮影監督として知られていた木村大作の初監督作品がこれほど成功するとは思わなかった。クレジットも「仲間たち」という形で俳優もスタッフも役名なしでズラズラと続く。これも監督の美学なのだろう。
頭の中が雪だらけで帰宅したら、夕刊に「大雪山系遭難 10人死亡」という見出しが踊っていた。とりあえず『剣岳』を見れば、夏山でもどんなに危ないかがよくわかります。亡くなったのが50代から60代の方々と言うが、丸の内東映の客層と全く同じだ。あの世代は山が好きなのだろうか。

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