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2009年7月30日 (木)

『柔らかい肌』が表紙の映画雑誌

夏の暑い盛りに何を思ったか、だいぶ前にどこかでタダ同然で買ってきた古い映画雑誌の束を整理していたら、トリュフォーの『柔らかい肌』の写真が表紙になった雑誌『映画芸術』があった。

トリュフォーの中でもいまでは忘れ去られた感じの作品だが、1965年に雑誌の表紙になっていたとは。『柔らかい肌』とデ・シーカの『ああ結婚』の比較が第一特集だ。
そのうえ、評論家に混じって寺山修司、城山三郎、長谷川四郎といった作家や芸術家が2作品について好き勝手に論じている。寺山が『柔らかい肌』でホテルの部屋の前に並べられた靴の意味や、終わりに夫を殺した妻の微笑について書いたくだりなど本当におもしろい。映画ジャーナリズムというものが、かつての貧しい頃の日本には存在したのだということがよくわかる。
で、廉価版のトリュフォーDVDボックスからこの作品を25年ぶりに見た。いやあ、身につまされました。今の自分には『突然炎のごとく』より、よっぽどおもしろかった。ただ「身につまされる」という類の感想は、この雑誌で50年近く前に多くの人がもっと巧みな言葉で述べていたことだが。

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