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2009年7月19日 (日)

『突然炎のごとく』

蒸し暑くて外に出る気がしなかったので、最近買ったフランソワ・トリュフォーDVDボックスの廉価盤から、『突然炎のごとく』を見た。かつて本当に好きだった映画のひとつだ。
たぶん25年ぶりくらいに見て、驚いた。「純粋な三角関係」の物語にちっとも心を動かされない。ジャンヌ・モロー演じるカトリーヌは、気まぐれでわがままな女にしか見えない。もちろん文学をそのまま映画にするトリュフォー独特のたたみかけるような語り口や、ジャンヌ・モローをはじめとして登場人物の天衣無縫で自由な演技は楽しいのだけれど。
自分は年をとって、ああいう物語をもう信じられないのかもしれない。トリュフォーがこの映画を作ったのは29歳の時だ。私が見た時はもっと若い。若い時にしか作れない映画を、若い人が好きになるということだったのか。
劇中で何度か使われるテーマ音楽の一つが、最近どこかで聞いたと思っていたが、イタリア映画の『輝ける青春』で使われていた。ジョルダーナ監督もまた若い頃にこの映画を好きだったのだろうか。
DVDの最初に「日本ヘラルド映画」のロゴが出たのも感無量だった。数年前にトリュフォーの全作品(ほぼ)上映をした会社が、いまは跡形もない。かつて長い間洋画インディペンデントの雄だったのに、何ということだろうか。

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