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2009年8月

2009年8月31日 (月)

「歴史的」選挙結果を喜べない理由

予想されていたこととはいえ、民主圧勝に驚いた。わずか4年で自民と民主の議席数が丸々逆転したわけで、その振れ幅の大きさに驚く。今朝の朝日新聞で「政治エディター」(意味不明な呼称)の根本清樹なる人が「新たな憲政常道」と呑気に書いていたけれど、とてもそんな気分にはなれない。

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2009年8月30日 (日)

ワイダの新作を見る

今年83歳になるアンジェイ・ワイダ監督の『カティンの森』を見た。最初に「両親に捧げる」という文字が出てくるが、まさに父親をこの事件で殺されたワイダ監督の執念が伝わってくる力作だ。

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2009年8月29日 (土)

「志づ香」あるいはおまかせ料理

会社員時代の先輩に連れられて、門前仲町の「志づ香」に初めて行った。6300円のおまかせ料理を中心とした店だが、この値段でと思うほどおいしかった。高級割烹なら1万円は下るまい。

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2009年8月28日 (金)

映画祭の意味

去年東京国際映画祭で話題を呼んだフランス映画『ジャック・メスリーヌ』の試写状が届いた。同映画祭で好評だった『アンナと過ごした4日間』の試写も始まっている。

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2009年8月27日 (木)

「モナリザ 丸の内店」のCPの良さに驚く

いわゆるビストロ風ではなく、高級仕様のフランス料理店に行かなくなってだいぶたつ。今回一緒に行く若い人たちの希望もあって、「モナリザ 丸の内店」を訪れた。だいぶ前に恵比寿の店には行ったことがあったが、丸ビルのこの店は初めてだ。

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2009年8月26日 (水)

『気狂いピエロ』は不滅である

最近学生にゴダールの「きぐるいピエロ」おもしろかったです、と言われて「きちがいだよ」と訂正した。それがきっかけで、ほぼ四半世紀ぶりにDVDを見た。結果は想像以上におもしろかった。

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『リミッツ・オブ・コントロール』

9月19日公開のジム・ジャームッシュの新作を見た。今度こそは本当に退屈だと思いながら見たが、終わってみると不思議とおもしろかったという感触が残った。そういう意味では最初の『ストレンジャー・ザン・パラダイズ』に近いかもしれない。

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2009年8月25日 (火)

横浜で展覧会2本

少し涼しくなったので、横浜まで展覧会を2本まとめて見に行った。1つは横浜美術館で今週末の31日まで開催されている『フランス絵画の21世紀』。もう1つはパシフィコで9月23日までの『海のエジプト展』。

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『母なる証明』または韓国映画の実力

この秋公開のポン・ジュノの試写を見て驚いた。少女殺人の容疑で逮捕された息子の無実を信じて、母親が自ら真実を探すミステリータッチの映画だが、その展開の凄まじさに舌を巻いた。

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2009年8月23日 (日)

『グッド・バッド・ウィアード』の引用をめぐって

このひとつ前の文章で、『ドゥームズデイ』で過去の映画にさかのぼったが、金曜の夕刊を見ていたら朝日と読売でちょっと心配な「さかのぼり」があったのであったので書きとめておく。

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『ドゥームズデイ』から映画をさかのぼる

ひょんなことから9月19日公開の『ドゥームズデイ』についてのインタビューを某週刊誌に受けることになり、過去の映画数本をDVDで見た。もともとSFアクションにくわしいほうではないが、この映画がいくつかの映画を下敷きにしているのは見ていてすぐわかる。
まずはジョン・カーペンター監督の『ニューヨーク1997』。

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2009年8月22日 (土)

『モード家の一夜』

エリック・ロメールのなかで最も好きだった映画を、およそ20年ぶりにDVDで見た。かつて最低でも3回は映画館で見たはずだ。
その感想は、同じように好きだった『突然炎のごとく』をDVDで見直した時と同じく、色あせて見えた。

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2009年8月20日 (木)

『私は猫ストーカー』

朝日新聞で山根貞男氏がほめていたし、ほかにもいいという人がいたので見たいと思っていたが、ようやく映画館に見に行った。で、結果は、期待ほどのことはなかった。

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『ボヴァリー夫人』

アレクサンドル・ソクーロフ監督の新作というか、20年前の作品に手を加えた新版の試写を見た。実は1990年代前半に、ある映画祭での上映を考えて1989年版のビデオを取り寄せて見たことがある。それは167分もあった。

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2009年8月19日 (水)

『ジョルジュ・ビゴー展』

東京都写真美術館で今月23日まで開催中の「ビゴー展」をようやく見た。ビゴーの絵は文庫などにもなっているのでわかったつもりでいたが、今回大量の版画や印刷物などの「原寸大」で見て、あらためてその観察力や感性に驚いた。

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2009年8月18日 (火)

オープンキャンパス

最近、電車の中吊りなどで「○○大学 オープンキャンパス」という広告が目に付く。おおむね夏休み中が多いらしく、私の勤務する大学でもあった。

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アメリカ映画試写2本

9月26日公開の『あの日、欲望の大地で』と11月7日公開の『PUSH 光と闇の能力者』という全く異なる2本のアメリカ映画を見た。前者は単館系の恋愛映画、後者は松竹系チェーンのSFアクション映画だが、私には『あの日…』の方がむしろチェーン向きに思えた。

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2009年8月17日 (月)

上司の夢

長年やった会社員をやめて4ヶ月余りだが、今でも時々その頃の夢を見る。多いのは上司と怒鳴り合っている場面だ。

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2009年8月16日 (日)

「現代○○の謎」

昨日の朝日朝刊に「現代○○の謎」下が載っていた。現代美術、現代音楽、現代思想、現代詩など現代と名のつくものについての総合的な分析のようだ。
建畠晢氏の「美術だけが抜け駆けした感がある」というコメントがおもしろかった。たくさんの人のコメントの寄せ集めではなく、むしろ彼の文章を読みたいと思った。

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お盆休み

お盆で帰郷した。墓参りをしたり、大人数で食べに行ったり。クラス会にも出た。そのあいまにプルーストを読むが、いっこうに進まない。時間が止まったようだ。

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2009年8月12日 (水)

『副王家の一族』

久しぶりに豪華絢爛なイタリア映画の試写を見た。『湖のほとりで』もそうだが、最近はイタリア映画もフランス映画みたいになってセンスがいいのだが、こういう大河ドラマ的な歴史ものが少なくなった。

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2009年8月10日 (月)

『クヒオ大佐』

堺雅人を主人公とした詐欺師の映画の試写を見た。
1964年に逮捕された実在の人物で、アメリカ空軍の大佐と名乗り、20年以上も結婚詐欺を続けた男の話だ。
堺のとぼけ具合がいい。

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『アマルフィ』

ようやく見に行った。かつて旅行したアマルフィを映画で見てみたい、というのが実は一番の理由。そこそこおもしろいよ、という友人の評判も聞いていたし。

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2009年8月 8日 (土)

『無印ニッポン』または西武セゾン文化の敗北

『無印ニッポン』という題の新書を読んだ。著者は元西武セゾングループ代表の堤清二と、最近『下流社会』であてた三浦展。三浦は私と同世代で、元パルコ社員だ。
副題に「20世紀型消費社会の終焉」とあるが、読んでいて未来像のなさに失望した。「かつて無印は反権力だった」と言われると、そりゃ自己満足でしょうと言いたくなる。ましては「これがいい」ではなく「これでいい」という無印の思想が21世紀の日本を作ると言われると「まさか」と言いたくなる。

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伊豆など

一昨日に所用で伊豆に出かけた。「踊り子」という名の列車に乗って伊豆半島の海岸線を走ったが、湯河原、熱海、伊東、熱川と温泉町や海岸が続いていて、窓の外を見ているだけで爽快な気分になる。日本は美しい。こうしたところで1ヵ月とか避暑ができた川端康成の時代は豊かだったのだと痛感。当方はたった一泊で帰ったが。

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2009年8月 7日 (金)

『倫敦から来た男』

久しぶりにコチコチの映画原理主義の映画を見た。タル・ベーラの新作は、ジョルジュ・シムノンを原作とした白黒の文字通りのフィルム・ノワール。かつてのアンゲロプロスやフィリップ・ガレルがそうだったように、ストーリーよりもいかに美しい映像を見せるかに全力を傾けた映画だ。

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2009年8月 6日 (木)

Qの魔力

昨日の朝日新聞夕刊をめくっていたら、「ウルトラQ]のタイトルの写真が大きく載っていて、思わず読んでしまった。「ウルトラQ]から「1Q84」まで、Qをめぐるコジツケ話だが、妙に説得力があった。特に「ウルトラQ]や「オバケのQ太郎」をしっかり見ていた世代にとっては。
せっかくなら朝日新聞なんだから、戦後小津安二郎など数々の巨匠監督を唸らせた(Q)=津村秀夫についても触れたらとも思ったが、ちょっと文脈が外れるかな。それにしても津村はなぜ、いつからQと名乗ったか気になる。戦中の戦争協力を恥じたからかどうか。懺悔の末、たどりついた名前がQだったりして。

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2009年8月 5日 (水)

ビストロ・ヴィヴィエンヌ

東銀座の「ビストロ・ヴィヴィエンヌ」に友人たちと行く。チキンのロースとかカスーレとか普通のメニューがおいしく、品数が多すぎないのがいい。ワインも安い。フランスの普通の料理が好きな人にはぴったりの店だろう。テーブルクロスもなく、ビストロの本道を行っている。
出てくるのに時間がかかる凝ったイタリア料理やフランス料理は、最近は飽きてしまった。日本でフランス料理なんてあまり食べないから、食べる時は好きなものを確実に置いている気取らない店がいい。

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ドキュメンタリー2本

対照的なドキュメンタリーの試写を2本立て続けに見た。
1本はアメリカ版「ヴォーグ」誌の編集長アナ・ウィンターの1ヶ月を追った『ファッションが教えてくれること』。

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2009年8月 4日 (火)

『私の中のあなた』

ニック・カサヴァテス監督の新作の試写を見た。白血病の娘を持つ家族の話で、キャメロン・ディアスが主人公。いやあ、泣けました。娘が恋人ができるところとか、最後に海に連れてゆくところとか、母親に手製のアルバムをプレゼントするところとか。まわりの素朴な若者たち(ライターさん?)はもっとすすり泣いていた。
でもここまで泣かせすぎると、映画としてちょっとリアルさが欠けてくる。できすぎよねえ、ということになってしまう。人間の心の複雑さが出ていないとか。撮影は丁寧で悪くないのに。
大御所の映画評論家のHさんと、そう言いながら試写室を出てビールを飲んだ。

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2009年8月 1日 (土)

現美で美術展を2本見る

東京都現代美術館で『伊藤公象』展と『メアリー・ブレア展』を見た。何ともすごい組み合わせである。
伊藤展は地下だったが、あの広い空間で無限に並ぶ陶の多様な作品群を見ると、その作家としての思考の並々ならぬ深さが十分に伝わってきた。

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『戦場でワルツを』

久しぶりに映画を見終わってガツンと殴られた気がした。イスラエル製のアニメ/ドキュメンタリー『戦場でワルツを』のことだ。カンヌや東京フィルメックスで上映されて好評なのは聞いていたが、これほどとは思わなかった。

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