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2009年8月29日 (土)

「志づ香」あるいはおまかせ料理

会社員時代の先輩に連れられて、門前仲町の「志づ香」に初めて行った。6300円のおまかせ料理を中心とした店だが、この値段でと思うほどおいしかった。高級割烹なら1万円は下るまい。

店の作りはシンプルで居酒屋にさえ近い。カウンターが10席ほどと奥に8人くらいのテーブル。それを板前とサーブする女性の二人だけで仕切る。メニューはなく、壁に10ほど品名がが貼られているのみで、値段もわからない。これでは「おまかせにしますか」と言われればそうせざるをえない。
料理以外のコストをかけず、おまかせ中心にして食材の無駄も省く。そうやってこの低価格と味が実現したのだと思う。何でも食べられる人、あるいは今風のグルメには最高の店だ。
日によって食べたいものも違うとか、板前さんと話しながらおいしいものを選んでいくとかといった昔風の贅沢を求めることはできない。これも人気店の一つの方向だろう。
6時半に店に入ると自分ひとりで、店の二人は全く話さないので妙に緊張した。勇気を出して声をかけると22年前からやっているという。同じ通りにあった「入三」というおいしい店が見当たらなかったので聞いてみるとつぶれたという。
10分ほどして私の先輩が店に入ったとたんに、エンジンがかかったように板前さんが動き始めた。それ以降はお客さんがどんどんやってくるが、坊主頭でまるで修行僧のように黙々と料理を作る板前さんには、誰も声をかけられない雰囲気だった。

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