ワイダの新作を見る
今年83歳になるアンジェイ・ワイダ監督の『カティンの森』を見た。最初に「両親に捧げる」という文字が出てくるが、まさに父親をこの事件で殺されたワイダ監督の執念が伝わってくる力作だ。
1940年、ソ連軍によって虐殺された約1万5千人のポーランド将校たちの姿を、その家族と共に4つの物語で描く。見ていると、将校たちが逮捕されて帰ってこなくなる過程が、刻一刻とリアルに伝わってくる。
物語は事件の後も続く。残された家族たちは事件の真相を追い続け、それはソ連政府に近い当局によって妨害される。そして見つかった手帳に残された真実。
『嗚呼 満蒙開拓団』を見た時にも思ったが、まだまだ我々が知らない戦争の真実がいっぱいあるということを改めて教えてくれる映画だ。
最後の黒い画面にペンデレツキの音楽が流れる時、言葉を失ってしまう。とにかく多くの人がこの映画を見なければならない。
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