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2009年8月26日 (水)

『リミッツ・オブ・コントロール』

9月19日公開のジム・ジャームッシュの新作を見た。今度こそは本当に退屈だと思いながら見たが、終わってみると不思議とおもしろかったという感触が残った。そういう意味では最初の『ストレンジャー・ザン・パラダイズ』に近いかもしれない。

自分が一番思っているという奴を殺せ。仕事中にセックスはしない。携帯も銃もダメ。主人公の殺し屋はパリからマドリッドへ、そしてセビリアからさらに田舎へと行く。
途中で出会う仲間たちからマッチ箱に入った暗号を受け取り、次へと進む。そして目の前に広がる敵のアジト。ティルダ・スウィントン、ガエル・ガルシア・ベルナル、ジョン・ハート、ビル・マーレイ、工藤夕貴たちが続々と出てきてはほんの数分でいなくなる。主人公のイザック・ド・バンコレだけが出ずっぱり。
現代的なものを否定し、映画や絵画の引用を隠さず、自分の習慣(2つのエスプレッソなど)を続ける。何か徒手空拳で現代社会に無駄な抵抗を続けているようで、妙な爽快感が残った。
マドリッドのレイナ・ソフィア美術館が何度も出てきたのも嬉しかった。病院をモダンに改装した空間が心地よい、大好きな美術館のひとつだ。

最近は夏休みでよく試写を見るが、満員の回がまずない。洋画配給会社がどんどんつぶれているが、ライターも減っているのか。雑誌がいくつもつぶれているのも大きいかもしれない。外国映画の配給本数が激減し、メディアへの広告も減り、雑誌もライターも減る。実は外国映画を見る環境が大きく変わりつつるのかもしれない。

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