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2009年8月27日 (木)

「モナリザ 丸の内店」のCPの良さに驚く

いわゆるビストロ風ではなく、高級仕様のフランス料理店に行かなくなってだいぶたつ。今回一緒に行く若い人たちの希望もあって、「モナリザ 丸の内店」を訪れた。だいぶ前に恵比寿の店には行ったことがあったが、丸ビルのこの店は初めてだ。

結果は大正解だった。4人で7,174円と10,550円のコースを2つずつ頼んだが、よくこの値段でと思うほど料理は繊細で美しかった。かといって変に凝りすぎず、ひとつひとつの食材が生きている。さらに高いコースが2種類あったが、7,174円のコースでもアミューズの後に前菜2種にメインとデザートで全く遜色がなかった。前菜の手長海老のラヴィオリの食感とソースの組み合わせ!
もちろん照明を抑えたテーブルから見える皇居の夜景は美しい。内装はシンプルで嫌味がなく、何よりサーブする人たちの丁寧だが人間味のある対応が心地よかった。
ワインリストも5,000円代からある良心的なもので、我々が選んだ1999年のシャトー・ラネサン(8,000円)は、ちょうど飲みごろといったバランスのいいもの。赤ワインを飲み始めると、自然と水(無料!)が出てくるのも良かった。
各コースの選択できる料理を減らし、アラカルトの皿数を少なくしてこの驚異的なコスト・パフォーマンスを生み出しているのだろう。
何を選んでいいかわからないフランス料理の初心者に、あるいは何かの記念日にあまりお金をかけずにちょっと豪華な気分を出したい時にはうってつけのレストランだと思う。もちろんフランス料理にくわしい上級者も失望させることはないだろう。

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