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2009年8月18日 (火)

アメリカ映画試写2本

9月26日公開の『あの日、欲望の大地で』と11月7日公開の『PUSH 光と闇の能力者』という全く異なる2本のアメリカ映画を見た。前者は単館系の恋愛映画、後者は松竹系チェーンのSFアクション映画だが、私には『あの日…』の方がむしろチェーン向きに思えた。

『あの日…』は男女の許されざる愛を、主に女性たちの側から描く。キム・ベイシンガー、シャリーズ・セロンの大物ふたりに加えて、新人のジェニファー・ローレンスの母娘3代の立ち姿がいい。女性の存在自体で悲しみをあらわすような押さえた演出も的確で、荒野や自然を描く丹念に撮ったカメラもぴったりだ。
あえて難点を言えば、作られすぎの脚本か。『21グラム』や『バベル』の脚本家、ギジェルモ・アリアガの初監督作品で、いつものように時間や空間を次々に移動しながら物語をモザイクのように精緻に作り上げているが、今回は後半ちょっと作り過ぎの気がした。女性たちの情感の高まりがうまく出ていただけに、同じシーンをもっと自然に続けても良かったのではないか。トレーラーの火事の原因についても、ちょっとでき過ぎていて説明になってしまった気がした。
基本的には女性向けの映画だが、男性にとっては家族と恋人の間で苦悩するキム・ベイシンガーの懐かしいブロンドの長髪に加えて、シャリーズ・セロンの見事な裸も楽しめる。『バベル』よりもずっと一般受けする映画のような気がするが。
『PUSH』は超能力者が続々と登場する娯楽大作。未来を予知するとか、相手に記憶を押し込む(これが題名のPUSH)といった超能力者たちが、香港を舞台に繰り広げるアクション映画だ。映画のテーマは抜群におもしろいのだが、それぞれの超能力がつかみにくいのと、最終的に何を言いたいのかが見えにくいので、私はちょっと退屈した。せっかく香港のロケで撮ったのに、例えばウォン・カーウァイのような香港の匂いがあまりしてこなかったのも残念だ。
個人的には、香港の兄弟が大声を挙げるとまわりの建物が次々に壊れてゆくBREEDという能力がおかしかった。声を挙げる時のふたりの表情がケッサクなのだ。

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