« どんどん読める『沈まぬ太陽』 | トップページ | 『カムイ外伝』の新聞評 »

2009年9月18日 (金)

オペラ『オテロ』のゲネプロを見る

クラシックには疎いので、ゲネプロという言葉は知っていても一度も行ったことがなかった。新国立劇場で20日から始まる『オテロ』の演出をするマリオ・マルトーネが知り合いだったのでお誘いがあり、見に行った次第。

マルトーネは2001年の最初のイタリア映画祭で『戦争のリハーサル』と共に来日した監督で、もともとはナポリの前衛劇団の演出家だ。映画監督としても1992年の『ナポリの数学者の死』に始まって、5、6本を撮っている。
ゲネプロというのは仕上げの通し稽古で普通に最後まで見せてくれるのだが、時々スタッフがうろうろして内輪な感じが悪くない。
映画も手がけるマルトーネだけあって、ベネチアの建物や橋や運河までかなりリアルに再現しがらも、照明や衣装による象徴的な効果もあった。特に水が建物に反射するシーンなどは実に神秘的だった。冒頭の本格的な花火には驚いたし、紙片やネックレスが運河に投げられるのもリアルだった。
最後に二人が立て続けに死ぬシーンは、ベッドや女の衣装の白と男や背景の青、赤の色彩が組み合わさってピシッと決まった感じだ。
楽屋でマルトーネに聞いてみると、3週間前に来日してここまで来るのは大変だったが、満足のいくできたとのこと。セットは半分をイタリアから送り、半分を日本で作ってもらったという。石造りの建物が全くちゃちに見えない。
演出助手や衣装担当のイタリア人女性たちは「最後ではどうしても泣けてしまうのよ」と言っていた。

|

« どんどん読める『沈まぬ太陽』 | トップページ | 『カムイ外伝』の新聞評 »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/537538/46242019

この記事へのトラックバック一覧です: オペラ『オテロ』のゲネプロを見る:

« どんどん読める『沈まぬ太陽』 | トップページ | 『カムイ外伝』の新聞評 »