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2009年10月 4日 (日)

「釣りバカ」22作で幕

数日前の朝日新聞に『釣りバカ日誌』が今年の22作目で終了するニュースが載っていておもしろかった。そこにつけられた表によれば、これを上回るのは森重久弥の「社長」シリーズ(33作)や「駅前」シリーズと「男はつらいよ」(48作)だけである。

おかしいのは外国のシリーズでは「007」のみが22作で載っていることだ。確かに「ロード・オブ・ザ・リング」も「スパイダーマン」も3、5作程度で、20を超すものは考えにくい。「007」だって、62年からやっていてこれだから、2年に一度くらいで、88年から毎年作られた「釣りバカ」などとは違う。

全くの思いつきだが、これは日本の長かった自民党政権と呼応しているのではないか。長い間日本人は同じような生活をしていけば食べていけた。何となく高校や大学に入り就職して一生同じ会社に勤めれば、そこそこの暮らしができた。そういう繰り返しの人生を送った人々にとって、毎年正月に「寅さん」を見るのはまさに年に一度のぴったりのイベントだったのかもしれない。

で、民主党政権になった。それ以前にこの10年で従来型の生活の安定は壊れた。できるかどうかわからないが、民主党政権はダムや道路を中止し、天下りをなくすという。これまでの日本社会の根本を揺るがすかもしれない。これまでのやり方で食っていけた人々の多くがワリを食うだろう。そのお金が国民みんなに平等に流れればいいが、そこには必ず新しい利権が生まれるに違いない。いずれにしてもワンパターンで生きていけなくなった時代に、毎年1本づつ作る日本的なシリーズもの映画は難しいような気がする。

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