« 「皇室の名宝」展に腰を抜かす | トップページ | 日本のマイク騒音 »

2009年10月 8日 (木)

フランス人が見た「CMにみる日本社会の変遷」

先日東京日仏学院で、この40年の日本のCMにおける家族像をフランス人が分析する講演会があった。たまたま講師が知り合いのジャン=クリスチャン・ブーヴィエさんだったので出かけたが、内容は想像以上に面白かった。

最も驚いたのは日本の夫婦像の表現の変化だ。70年代に大原麗子がサントリー・ウィスキーのCMで見せた「古風な待つ女」は、現代ではほぼ考えられない。まるで大正時代のような古めかしい家でひっそりと待つ女! 
当時先進的な夫婦のはずの長門裕之と南田洋子が出るカルピスのCMで、南田のスチュワーデスみたいな従属的な振舞いも信じがたい。あるいは伊丹十三と宮本信子のハウス・ジャワカレーもかっこいいカップルのはずが、今から見ると封建的そのものだ。
宮崎美子のミノルタの「今のキミはピカピカに光って」なんて、とても今では放送できるものではないだろう。のぞき見感覚の極致だ。
最近のCMも少し上映されて、たとえばセブン・イレブンのCMなど2000年以降のCMでは男女がまさに平等に表現されている。わずか40年の間にかくも日本の社会はかくも変わったかと思うと、その変化の速さに改めて驚く。もちろんCMは現実よりもその夢や憧れの部分を表しているはずだが。
過去の日本のCMは容易に見ることができないこともあってあまり研究がされていないようだが、まじめに分析したら相当おもしろいのではないか。
ブーヴィエさんの主宰する「世界のCMフェスティバル2009」は、10月23,24日(金,土)に新宿ミラノで今年もやるとのこと。

実をいうとこの謎のフランス人ブーヴィエさんは、私の大学時代の最初のフランス語の先生です。彼はいつの間にか大学を辞めて、全国各地でこのCMフェスティバルを開催して生計を立てているそうだ。

|

« 「皇室の名宝」展に腰を抜かす | トップページ | 日本のマイク騒音 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/537538/46424571

この記事へのトラックバック一覧です: フランス人が見た「CMにみる日本社会の変遷」:

« 「皇室の名宝」展に腰を抜かす | トップページ | 日本のマイク騒音 »