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2009年10月21日 (水)

恐るべし韓国人留学生

大学の授業でどこまでハイレベルの内容を教えるかは、いつも頭の痛い問題だ。「自分が大学生の時には」という論理は通用しない。で、思い切って今回2年生の授業で、ベンヤミンの『複製技術時代の芸術作品』を取り上げた。

難しいのは承知の上だったが、パワポでかなりわかりやすく説明したので、予想以上に理解してくれた感じ。

驚いたのは授業の後。2人の韓国人女性留学生が質問があるという。1人は「グリーンバーグの大衆文化批判とベンヤミンは関係がありますか」。こちらは「グリーンバーグは抽象表現主義を主導し、ポップアートを理解していなかったのでは」と言うと「1930年代に影響があったかについて知りたい」と食い下がられた。「来週までに調べてみます」と逃げる。ちなみにこの学生は、ウォン・カーウァイについて説明するのに、ロラン・バルトと青木淳を引用したこともあった。

もう一人の学生はあまり見たことのない顔だと思ったが、「ベンヤミンをやると聞いて他コースから受けに来た」と言う。質問は「大衆文化に対するアドルノとのスタンスの違い」だった。『音楽社会学序説』のジャズの話をしながらごまかしたが、韓国人学生の知的レベルの高さに驚いた。日本語を学ぶハンディがあるのに、その知識欲はすごい。今後、世界の人文科学研究は韓国が中心になるのではと思ってしまった。

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