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2009年10月23日 (金)

東京国際映画祭:その5

昨年まではプレス扱いでカタログをいただいていたが、今回は1800円(高い!)で買ったので遠慮なくカタログに対する批判を書く。

この広告の量は異常だ。外国の映画祭でこんなに広告の多いカタログは見たことがない。あっても最後の数ページだ。このカタログは最初と最後以外にも、各セクションの終わりごとに広告が入っている。これを手にした外国人は、中身を見るまでもなく三流の映画祭だと思うだろう。
日本は政府の補助が少なくて協賛を集めないといけないから、と言うかもしれないが、海外の映画祭だって協賛は多い。日本でも美術展はもっと大きな協賛を集めているが、カタログに広告は入れない。それを入れたとたんに品格が失われると知っているからだ。最初から協賛条件に入れなければいいだけの話である。これは私もやっていたからよくわかる。部数が数万部の(そんなに売れていないか)カタログ広告なんて協賛のメリットにはならない。こんなに広告を入れるのは、映画文化を馬鹿にしていると思われるのが国際社会だ。ついでに言うと、協賛ページの次には首相、経産相、都知事の顔写真が載る。これも恥ずかしい。こういうゴマすりは最も非文化的だ。

で、中身を見ると問題はもっと大きい。上映作品についてはここでは触れない。開くと広告の後に協賛社のページで、主要なクレジットは最後にある。この「奥付け」という日本的やり方は、海外を相手には通用しない。
後ろの方のページをめくると、まず日本映像振興財団のスポンサーの名前があり、その財団の理事などのメンバーがあり、東京国際映画祭の名義上の委員の名前が並ぶ。その後になぜか日程表があって(これはカタログにはいりません)、最後の1ページにようやくスタッフの名前が出てくる。
コンペを選んだディレクターの矢田部吉彦氏もアジア部門を選んだ石坂健治氏も事務局作品グループの一員で、カッコ書きで(コンペ部門ディレクター)等と書かれている。英語はもっとひどくて、彼らはProgramming directorというカッコ書きだけで、どのセクションを選んだのかもわからない。
すべてがさかさまだ。海外の映画祭のカタログはまず開いた1ページめに作品を選んだディレクターの名前がある。こんな田舎イベントのようなカタログを作るようでは、東京国際映画祭は永遠に世界に見放される。このカタログを見て、この映画祭に自分の作品を出したいと思うまともな外国の監督やプロデューサーはまずいない。

次回はカタログではなく、映画祭本体について正面から批判をする予定。

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