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2009年10月 2日 (金)

映画『牛の鈴音』または韓国映画のしたたかさとあざとさ

韓国のドキュメンタリー映画の試写を見た。最初は7館で封切られたところ、口コミでまたたく間に150館に広がったという触れ込みの映画だ。しかも話は農家の老夫婦と牛を撮っただけという。妙に気になって、見に行った。

で、結果はおもしろかったが、もっと期待していたかなという感じだ。老いた夫婦が飼う牛は40歳。夫婦以上の老齢だ。それでも牛は彼らを田んぼに乗せていったり、薪を運んだり。牛は病気だらけだし、夫婦も特に夫はそうだ。牛が首に付けた鈴音がひびく。
よくできたNHKのドキュメンタリーみたいだが、牛の目をアップにしたり、目に涙がたまるところを執拗に何度も撮ったり、ちょっと気になる。ドキュメンタリーという存在自体がどこかにあざとさを持つが、この映画はどうしてもそこにたどりつく。数年前に『ラクダの涙』という映画があったけれど、それと同じ感じか。
意味は違うが、最近の韓国映画にはあざといものが多い。狙いすぎというか。『グッド・バッド・ウィアード』も『母なる証明』もおもしろいのに、「あざとさ」にぶつかってしまう。「ケレンミ」と言うこともできるけれど。あるいはそれをあえてやってしまうところが、韓国映画の「したたかさ」かもしれない。

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