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2009年10月 7日 (水)

「皇室の名宝」展に腰を抜かす

御即位20周年記念と銘打った皇室コレクション展の内覧会に行ってきた。大半は「三の丸尚蔵館」の所蔵品だが、皇居前の「三の丸尚蔵館」と言えば開館時間が短く小さな展示室しかないことで有名だ。いったいどこにこんなお宝を隠していたんだ、と言いたくなるくらい今回の出品作はすごい。

まず前半の近世絵画に圧倒される。狩野永徳・常信の息をのむような「唐獅子図屏風」に始まって、若冲が動物や植物を自由に描いた「動植綵絵」計30幅など、その野放図な造形と物量に打ちのめされる。そして酒井抱一の優美な花鳥図が12点も並ぶ。
そして近代。橋本雅邦に横山大観、富岡鉄斎、平福百穂、河合玉堂、鏑木清方などなどの代表作が並ぶ。工芸もたくさんあったが、もともとあまり得意でないので今回は絵に集中することに。
所蔵先の表示は「三の丸尚蔵館」以外は、「宮内庁用度係」とか「御物」とかある。「御物」とは天皇家に実際飾っているという意味なのだろうか。
第1期は11月3日までで、第2期はすべて入れ替えて、11月12日から29日まで正倉院宝物を中心に古いものが並ぶ。いやはや。「The ハプスブルグ」展について「何でもあるが大味」と書いたが、こちらは「なんでもあって逸品ぞろい」という息の抜けない展覧会だ。今年最高の美術展だろう。

日本の現代美術はどうしてこの伝統を引き継げなかったのかと、無理は承知で改めて思う。

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