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2009年11月20日 (金)

フジタ13点がパリでオークション

12月1日にパリで藤田嗣治の絵13点がオークションにかけられる。その内覧会がわざわざ日本で開かれるというので、銀座のクリスティーズ・ジャパンに見に行った。招待状に刷られた「猫のいる自画像」(1931)を見て、ぜひ本物を見たいと思ったからだ。

実際に見てみると、その繊細なタッチが伝わってきて実にいい。絹の上に油彩、墨、インクで描かれていて藤田に顔をすりつける猫の目つきがたまらない。評価額が12万~18万ユーロ(1620万~2430万円)と書かれていると、思わず自分で買おうかという気にさえなった。ほかにも30年代前後のデッサンが数点あった。
ヨーロッパの個人コレクターが売りに出したという。まとめて日本の美術館が買ってくれるといいのだが。
クリスティーズの担当者の話では、これまでパリではクリスティーズのような外国の会社のオークションが難しかったが、ようやくできるようになったとのこと。確かにオークションはロンドンやニューヨークが有名だ。

藤田といえば、最近新書判で出た『藤田嗣治 手仕事の家』がおもしろい。著者の林洋子氏は『藤田嗣治 作品を開く』という大著を書いた人だが、今回は「手仕事」をキーワードに、これまでに見たことがなかった藤田の手帳などの写真まで入っている。最近亡くなった未亡人が持っていたものだ。
実は藤田が手先が器用で、裁縫をしたり家の中をデザインするのが大好きだったことがわかる。藤田が写真好きだったことも初めて知った。彼が撮った写真も載っている。実にチャーミングかつ刺戟的な本だ。

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