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2009年11月

2009年11月30日 (月)

東京フィルメックス:その③クロージング

東京フィルメックスが終わった。受賞結果はグランプリと観客賞が韓国映画「息もできない」、審査員特別賞がイラン映画「誰もペルシャ猫を知らない」。フィルメックスの閉会式というか授賞式に出たのは実に久しぶり。

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2009年11月29日 (日)

炭鉱の一日

昨日は午前中ぼんやりしていてフィルメックスに行く時間を逃してしまい、目黒区美術館で「‘文化’資源としての<炭鉱>」展を見た。その後は東大の「炭鉱映画祭」なるものに出かけた。戦後日本に重要な役割を果たした炭鉱がどのように表現されているかをじっくりと見た一日。

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2009年11月28日 (土)

目まいのする小島信夫の遺作

2006年に亡くなった小島信夫の遺作『残光』が今度文庫本になったので買った。まさに「老人力」という言葉がぴったりな自由自在の内容に目まいがして頭がくらくらした。

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2009年11月27日 (金)

ジャック・ロジエは永遠に若い

来年1月末に「ジャック・ロジエのヴァカンス」としてユーロスペースほかで公開される6本のうち、『メーヌ・オセアン』(1985)の試写を見た。ロジエといえば『アデュー・フィリピーヌ』(1960)でゴダールやトリュフォーらと並んでヌーヴェルヴァーグの旗手だったが、本国でさえいつの間にか忘れ去られていった監督だ。

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2009年11月26日 (木)

世田美のオルセー展に失望

世田谷美術館で11月29日まで開催中の「オルセー美術館展 パリのアール・ヌーヴォー」を見に行ってがっかりした。作品が少なすぎる。「オルセー美術館展」といえば2階の展示室も使う大型企画展を想像するが、何と1階の展示室も埋まらずに解説ビデオなどでごまかしているありさまだ。

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2009年11月25日 (水)

東京フィルメックス:その②ホールの椅子改善

見た目もほとんど変わらないし、表示をしているわけでもないのだが、会場の朝日ホールの椅子が取り換えられて格段に良くなった。関係者の話だと、大阪のフェスティバル・ホールを改築するのでその椅子を移動させたらしい。おかげでスリランカの監督のかなり前衛的な『2つの世界の間で』を見ても、お尻が痛くならなかった。

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2009年11月24日 (火)

「ヨコハマ国際映像祭」はヒドイ

もともと現代美術の映像作品の大半は子供だましと思っていたが、11月29日まで開かれている「ヨコハマ国際映像祭2009 CREAM」は想像以上にヒドイ内容だ。当日券で1300円払ったが、久しぶりに「金返せ」と言いそうになった。

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2009年11月23日 (月)

東京フィルメックス:その①今年で10年目

「東京フィルメックス」が始まった。今年でもう10年目。東京国際映画祭に飽き足らない映画好きが始めたような映画祭だが、とにかくこれだけの規模で10年も続いたことはすごい。初日の今日はメルヴィル2本にツァイ・ミンリャンの新作を見た。

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2009年11月22日 (日)

川本三郎著『荷風と東京』は最高の荷風入門

川本三郎氏の『荷風と東京 「断腸亭日乗」私註』が今度上下二冊の文庫になったので買った。かつて『東京人』で連載していた頃に時折読んでいたが、まとめて読むと荷風とは何かが手に取るようにわかる。

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2009年11月21日 (土)

荒木町「菜の花」のデカダンス

久しぶりに四谷荒木町に飲みに行った。前の会社の先輩の誘いだが、この人はいつも驚くべき店に連れて行ってくれる。今回は荒木町の奥の方にある「菜の花」という小料理屋で、店に入る前から周りに立ち並ぶ飲み屋のひなびた雰囲気が心地よい。

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2009年11月20日 (金)

フジタ13点がパリでオークション

12月1日にパリで藤田嗣治の絵13点がオークションにかけられる。その内覧会がわざわざ日本で開かれるというので、銀座のクリスティーズ・ジャパンに見に行った。招待状に刷られた「猫のいる自画像」(1931)を見て、ぜひ本物を見たいと思ったからだ。

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2009年11月19日 (木)

若者の外国離れの真実

最近、若者が外国映画を見ないということが、映画業界人の間で話題になる。彼らはもはや外国に関心がないのではないか、というのだ。特にアメリカ以外のヨーロッパやアジア映画はまず当たらなくなった。単館系映画が不振なのもうなずける。
それを裏付けるようなニュースがあった。法務省が発表した出入国統計によれば、20歳から24歳までの日本人の出入国者は2008年は109万人で、2000年は166万人。2/3に落ちた計算だ。『地球の歩き方を』手にしたバックパックの卒業旅行は、もはや昔の話のようだ。

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2009年11月18日 (水)

ストラーロが撮るカラヴァッジョ

だいぶ前から楽しみにしていたイタリア映画『カラヴァッジョ』の試写を見た。2008年の「イタリア映画祭」で上映されたが、見逃していた。撮影がベルトルッチの『1900年』など華麗な映像で知られるヴィットリオ・ストラーロで、カラヴァッジョを演じるのが『輝ける青春』のマテオ役のアレッシオ・ボニ。

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2009年11月17日 (火)

佐藤忠男氏の大きな射程

「フィルムネットワーク」という小冊子が、コミュニティシネマセンターというところから定期的に出ている。そこで最近始まったベテラン映画業界人への高崎俊夫氏のインタビューが面白い。

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2009年11月16日 (月)

新書『航空機は誰が飛ばしているのか』は単純明快

もともと飛行機に乗るのが好きなので、JALの経営問題だって気になるし、羽田に国際線を増やす計画などのニュースも追いかけている。しかし単に滑走路を増やせばいいのではないことが、新書『航空機は誰が飛ばしているのか』を読むとよくわかる。

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2009年11月15日 (日)

『ユキとニナ』は諏訪監督の新境地

諏訪敦彦監督が、フランスの俳優イポリット・ジラルドを共同監督に迎えて作った新作『ユキとニナ』は、これまでの諏訪ワールドから大きくはみ出す快作だ。

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2009年11月14日 (土)

ロクロを回すナカタ

「アエラ」の最新号の終りの方に、中田英寿が有田焼の窯元でロクロを回している写真があって、大笑いしてしまった。「ロクロを回す心地いい時間」というキャプションで、いかにもテクニシャンの中田らしく器用に両手を使って首を曲げて陶芸にいそしんでいる姿の写真がある。彼の文章まであって「器を作るのは難しい」と始まる。

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2009年11月13日 (金)

三軒茶屋の「イル・ピアット」で極楽イタリア料理

ああ、おいしかった、楽しかったという夕べを過ごした。いつもながらの女3人、男2人で飲んだワインは(たぶん)5本。このうちのひとりがおなじみで、とにかくおまかせ料理になった。

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2009年11月12日 (木)

事業仕分けは省庁を超えられるか

行政刷新会議の事業仕分けが始まった。夕刊の写真を見ると、素人目には何かおもしろそうだ。要は来年度予算を決めるにあたって、従来のシーリングではなくて根本から見直すということなのだろう。それは大変いいのだ
けれど、自分に関係のある文化という観点からすると、省庁ごとの分け方でいったら永遠にうまくいかないだろうなと思うところがある。

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2009年11月11日 (水)

ジャン・ヴィゴの奇跡に酔う

映画史上有名な作品をいまDVDで見ると、すごくつまらなかったり逆に抜群におもしろかったりする。ましてやそうした映画にはおうおうにして20年以上前の学生時代に見た思い出までついてくるから、現在見直すと考えることが実に多い。で、ジャン・ヴィゴの『新学期 操行ゼロ』(1933)を見た。

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2009年11月10日 (火)

何十回目かのロートレック展に考える

渋谷の文化村で今日から始まる「ロートレック・コネクション」展のオープニングに出かけた。展覧会のオープニングは久しぶりだが、考えるところが多かった。

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2009年11月 9日 (月)

それでも現美に行く

東京都現代美術館は遠い。木場の人里離れた公園の端にある。行くのに勇気を要するが、『レベッカ・ホルン』展と『ラグジャリー:ファッションの欲望』展が始まったので二つ見られるならばと出かけて行った。

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2009年11月 8日 (日)

半藤一利の『昭和史』は目から鱗

よく考えてみたら、現代史については高校でおおざっぱに学んだ以外は、ちゃんと考えたことがない。半藤一利の『昭和史 戦後篇』を読んでそう思った。数年前に話題になった本だが、最近文庫が出ていたので買った。

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2009年11月 7日 (土)

テリー・ギリアムの新作にブニュエルを思う

1月公開のテリー・ギリアム監督の新作『Dr.パルナサスの鏡』を見ていて、その数日前に見たルイス・ブニュエルの『昼顔』をなぜか思いだした。もちろんカトリーヌ・ドヌーブが究極のエロチスムを見せるブニュエルの異色作とは筋もテーマも全く違うのだけれど、その人を食ったような大胆不敵さにどこか近いものを感じた。

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2009年11月 6日 (金)

日本向けのアジア映画2本

日本市場に向けたようアジア産の正月映画2本の試写を見た。1本は『私の頭の中の消しゴム』のヒットが記憶に新しい韓国のイ・ジェハン監督の『サヨナライツカ』、もう1本は『山の郵便配達』のヒット以来日本でおなじみの中国のフォ・ジェンチイ監督が台湾で撮った『台北に舞う雪』。どちらも丁寧につくってあるのに、あるいはそれゆえにどこか退屈してしまった。

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2009年11月 5日 (木)

成島柳北の欧州日記は爽快

芥川龍之介の書簡集を買ったら同じく岩波文庫の新刊として並んでいたのが『幕末維新パリ見聞記』。成島柳北の「航西日乗」と栗本鋤雲の「暁窓追想」をあわせたものだが、成島の日記が抜群に楽しい。明治5(1872)年9月から翌年6月までのパリを拠点にした欧州旅行記だが、毎日いろいろなものを見て歩いたことを克明に記述している。

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2009年11月 4日 (水)

漆塗りのように美しい河口龍夫

文化の日で竹橋の国立近代美術館が無料ということがわかり、『河口龍夫展 言葉・時間・生命』を見に行った。この規模で見れば、芸術家の本当のところがわかるからだ。結果から言うと、どの作品も磨き抜かれた工芸作品のように美しかったが、関係とか時間とか種子とかの彼の抽象的なコンセプトの力が、いまひとつ切実なものとして伝わってこない気がした。

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2009年11月 3日 (火)

『ヴィヨンの妻』に見る根岸吉太郎の深化

太宰治の映画化が流行っているが、『パンドラの匣』に失望していたので見るのを躊躇していた。友人が見ろ見ろというからようやく映画館で見たが、結果は予想をはるかに上回る出来だった。

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2009年11月 2日 (月)

芥川龍之介の手紙の率直さに泣く

「週刊文春」に坪内祐三氏が取りあげていたので、『芥川竜之介書簡集』(岩波文庫)を読む。30年ほど前には全集を買って書簡も全部読んだが、ある引越しの時に売ってしまった。今回の文庫版は面白いものだけを集めた選集で、その分どの手紙も読み応えがある。。

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2009年11月 1日 (日)

朝日のトンデモ記事は土曜夕刊?

朝日新聞の一面や社会面、社説にはときおりとんでもない記事が載っていると以前書いたけど、昨日の夕刊社会面トップがそんな感じの記事だった。「「海外で邦画」上映権8千万円ムダ」という見出しで何事かと思って読むと、会計検査院の指摘をよく調べずにそのまま書いたレベルだった。土曜は役所や企業が休みなので、こういうトンデモ記事が載りやすのかな。

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