« 「ヨコハマ国際映像祭」はヒドイ | トップページ | 世田美のオルセー展に失望 »

2009年11月25日 (水)

東京フィルメックス:その②ホールの椅子改善

見た目もほとんど変わらないし、表示をしているわけでもないのだが、会場の朝日ホールの椅子が取り換えられて格段に良くなった。関係者の話だと、大阪のフェスティバル・ホールを改築するのでその椅子を移動させたらしい。おかげでスリランカの監督のかなり前衛的な『2つの世界の間で』を見ても、お尻が痛くならなかった。

都市の暴動をくぐり抜けた主人公は森にたどりつくが、そこでも戦いは続く。主人公が見るのは幻想と現実が入り混じった不思議な世界だ。しかし一つ一つのシーンがコンセプチュアルで、脳髄をずきずきと刺激する。おもしろいけど観念的すぎて、86分でも長く感じた。椅子が良くなっていて本当に良かった。

1977年生まれのヴィムクティ・ジャヤスンダラ監督は第1回作品が2005年のカンヌでカメラ・ドールを受賞している。今回は2本目にして既に全面的なフランスの製作だ。『ヴィザージュ』もそうだが、フランスは若手のアジアの監督にどんどんチャンスを与えてゆく。この2作品のようにおそらくフランス以外では劇場公開が不可能な映画さえ、平気で撮らせてしまう。本来は地理的にも近い日本がその役割を果たすべきだったのだが、自国の映画さえきちんとサポートできていない有様だ。

この作品もジョニー・トー製作の『意外』も、ベネチアのコンペ作品。東京フィルメックスは、国際映連公認の映画祭でないから、ほかの映画祭コンペ作品もコンペに入れることができる。その分、東京国際映画祭のコンペ選びは大変なはず。海外の映画祭の話題作でアジア映画はフィルメックスのコンペへ、ヨーロッパ映画は東京国際のワールド・シネマへという奇妙な分担ができあがっている。

|

« 「ヨコハマ国際映像祭」はヒドイ | トップページ | 世田美のオルセー展に失望 »

映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/537538/46853969

この記事へのトラックバック一覧です: 東京フィルメックス:その②ホールの椅子改善:

« 「ヨコハマ国際映像祭」はヒドイ | トップページ | 世田美のオルセー展に失望 »