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2009年11月19日 (木)

若者の外国離れの真実

最近、若者が外国映画を見ないということが、映画業界人の間で話題になる。彼らはもはや外国に関心がないのではないか、というのだ。特にアメリカ以外のヨーロッパやアジア映画はまず当たらなくなった。単館系映画が不振なのもうなずける。
それを裏付けるようなニュースがあった。法務省が発表した出入国統計によれば、20歳から24歳までの日本人の出入国者は2008年は109万人で、2000年は166万人。2/3に落ちた計算だ。『地球の歩き方を』手にしたバックパックの卒業旅行は、もはや昔の話のようだ。

そう思っていたら別の統計もあった。日本総研がこの11月10日に発表した調査だと、若い世代で永住や留学を理由とする出国はここ20年で過去最大だという。地方から東京への流入も過去最高で、東京は「地方都市から人口を吸い上げ、その分海外へ流出させるポンプ役に陥ることが懸念される」。
イチローのように日本に絶望して海外で活躍したい日本の若者は増える一方、一般的な卒業旅行は減っているということだ。これは考えたら恐ろしい。海外で通用する人材はどんどん日本から出て行き、一般大衆は外国に関心がなく内向きになっていくということで、ドメスティック人間だけが国内に残るこの国の将来は本当に危ないかもしれない。
ちなみに日本総研は「人口流出と経済規模の縮小という衰退のスパイラルに入り込まないためにも、海外からの投資や優秀な人材を呼び込む体制を築く」ことが必要としている。やはり外国頼みかと思うと、やりきれない。1年半前にドバイやアブダビに行った時、王族以外の主要ポストを外国人が占めているのに驚いたことがあったが、日本もそうなるのか。

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