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2009年12月 3日 (木)

ファンタジー映画2本

明らかにありえない設定でも、映画は楽しめる。そんな映画の試写を2本見た。一つはアメリカの24歳の監督が作った『やさしい嘘と贈り物』、もう一つは邦画でこれまでも映画やテレビになった『時をかける少女』。ともに初監督作品だ。

3月に公開される『やさしい嘘と贈り物』は、老人カップルの恋物語だが、出だしの夢のシーンからファンタジーらしい作りだ。一人で暮らす老いた男が、目の前に住む女性と出会ってデートをし、と話は続いてゆく。味気ない孤独な老人の日常がリアルかつコミカルに描かれていて飽きない。
何度も挿入される夢のシーンなど作り込みすぎの映画かもしれないが、嫌みのない心温まる小品に仕上がっている。主演のマーティン・ランド―とエレン・バースティンというベテラン二人が、見ていて思わず微笑みたくなる夢物語にぴったりのカップルを演じている。
これが24歳の監督とは思えない。

『時をかける少女』は言わずと知れた過去にさかのぼるファンタジーだが、実に楽しい作りだ。仲里依紗のあまりに今風の演技にいささか当惑するが、見ていくとその飾りのない演技が楽しくなる。彼女が1974年の東京(よく再現されている!)を駆け巡るシーンは何とも小気味よい。母親役の安田成美も前半の難しいシーンをうまく演じている。
僕の世代はあの「とーきを、かーけーる少女」という歌声が出てくるだけで武装解除してしまうけど、これは今の若い人にも受けるのでは。43歳で初監督の谷口正晃の今後が楽しみだ。
こちらも3月公開。

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