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2009年12月14日 (月)

木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソンの違い

恵比寿の東京都写真美術館で「木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン 東洋と西洋のまなざし」展を見た。どちらも戦後の風景をライカでまるで演出しているかのように見事な構図で撮る写真家だと思っていたが、並べてみるとちょっと違う。

木村が対象を画面の中に詰め込んで、それが動き出すような最高の瞬間を撮っているのに比べて、ブレッソンには風景を線や面で抽象的にとらえてまとめる美意識がある。
それぞれ、有名人の写真が妙に心に残った。木村では、最近その個展を見たばかりの鏑木清方の端正な顔、浅草で女子高生の群れのそばを楽しそうに歩く永井荷風(相当ブレている)。ブレッソンは、鳥かごから外に出されたハトと遊ぶアンリ・マティスのおおらかな様子と、白い壁が目立つ部屋にちんまりと座るピエール・ボナールの物悲しさ。
2月7日まで。

実はセバスチャン・サルガドの「アフリカ」展が最終日だったので、木村&ブレッソン展とあわせて行ったのだけれど、90分待ちと言われて諦めた。写真展で列ができるなんて驚きだ。正直なところ、サルガドのある種のあざとさにはちょっと疑問もあって、そんなに並ぶことはできなかった。

恵比寿のガーデンプレイスは一帯がイルミネーションに覆われていて、人も多い。真中にバカラの巨大なガラスが大仏のように鎮座している。自分には何がいいのかよくわからない。


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