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2009年12月23日 (水)

アメリカのアクション映画2本

何も考えないで楽しめる映画を見たいなと思っていたところだったので、アクション映画の試写を同じ日に2本も見た。1本は1月22日公開の『サロゲート』、もう1本は1月23日公開の『パーフェクト・ゲッタウェイ』。

『サロゲート』は、ブルース・ウィリス主演のSFで、人間がみな身代わりロボット<サロゲート>を持って代行させるという近未来の話だ。街の中は作りもののような美男美女だけが闊歩して仕事をしており、本人は自宅で専用の椅子にヘッドギアを付けて座っている。
映画の前半で美男美女ばかりが出てきているのがだんだん普通に思えてきた時に、生身の人間が現れた時の衝撃がこの映画のポイントだ。太ったり、顔にしわやできものができていたり、背が低かったり。そんな人間たちが集まってサロゲートに反対して暮らす独立区をカメラが写すと、そこに漂う人間の生活感が画面から匂ってくる。そうか、人間の醜さはこんなにいとおしいものなのかと思ってしまった。
その思いに比べると、サロゲートの開発者の物語や、サロゲートを製造する会社の陰謀や、FBIの内部の腐敗といったテーマはちょっと影が薄い。これはもう物語がもたないかも、と思った頃に映画が終わったので良かった。89分という長さの勝利である。

『パーフェクト・ゲッタウェー』はハワイに出かけたカップルに起こる殺人事件を描いたものだが、いわゆるアッと驚く結末ものなので、ここで書くのは難しい。犯人はどこだと疑心暗鬼で進む前半の1時間がちょっと長いかなと思ったところで(私の隣の人は爆睡していた!)、後半の30分がすべてを吹っ飛ばしてくれる。そこまではなんだかミラ・ジョヴォッチらしくないなと思っていたが、ようやく彼女が本領を発揮してアクション・シーンが見られる。アクションを演じる彼女の真剣な顔つきがたまらない。
これも97分の映画で短いのがいい。前半があと10分短くてもよかったけれど。

最近は2時間を超す映画が多いけれど、娯楽作は1時間半がぴったりだ。

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コメント

突然のコメント失礼致します。
映画のサイトを運営している者なのですが、失礼ながら、相互リンクしていただきたくて、コメントさせていただきました。
もしよろしければ、相互リンク登録していただけましたら幸いです。
http://hobby.link-z.net/movie/link/register

ご迷惑でしたら申し訳ございません。よろしくお願いします。
fEt

投稿: 相互リンクのお願い | 2009年12月23日 (水) 14時49分

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