« 大学改革とは何だったのか | トップページ | 近代のセックス幻想 »

2009年12月28日 (月)

『パブリック・エネミーズ』の上品さに酔う

久しぶりに抑制のきいた美的なアクション映画を見た。マイケル・マン監督の『パブリック・エネミーズ』である。主演のジョニー・デップがあらゆるシーンでかっこよく、恋人役のマリヨン・コティヤールも美しいだけでなく存在感を感じささせる。

1930年代の伝説的な強盗デリンジャーの話で、脱獄のシーンも銀行の襲撃のシーンもじっくり見せてくれるが、余計な説明は一切ない。時々誰が死んだのかもわからないほどだ。
ノスタルジックな感じがないのもいい。あくまで強盗のスリルとサスペンスを現在の瞬間に描き切る。
考えてみたらこの潔いまでの上品さは、最近のアメリカ映画にはあまりない。最近試写を見た『サロゲート』や『パーフェクト・ゲッタウェー』はこれに比べると子供向けのアクションだ。
こんな品の良さを見せられるのは、今のアメリカにはイーストウッドくらいしかいないかもしれない。

日比谷の映画館で日曜日に見たが、場内には「いま、どっちが死んだの?」などと連れ合いに聞くような、テレビの前に座っている感じの素朴な観客が多かった。

|

« 大学改革とは何だったのか | トップページ | 近代のセックス幻想 »

映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/537538/47136996

この記事へのトラックバック一覧です: 『パブリック・エネミーズ』の上品さに酔う:

» 映画:パブリックエネミーズ PUBLIC ENEMIES デップ+マイケル・マン=無性にカッコよすぎ [日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF STRUGGLE 〜]
我ながらドバイばっかりでゲップが出てきた(だいたい仕事で行ってるし) ので、機内映画だったコレを紹介。 この映画、まずはデップ。 (クリスチャン・ベールもがんばっているのだが、役的にかなわない) そして、監督・脚本・製作のマイケル・マンの2人に尽きるだろう。 だいたい、マイケル・マンの映画は「当たらない」(=ヒットしない) 「男」を描かせたら天下一品!で映画通好みにもかかわらず。 「ヒート」「インサイダー 」「コラテラル」「キングダム 見えざる敵」(製作)とか、プンプンに「男」臭さが炸裂してい... [続きを読む]

受信: 2009年12月29日 (火) 13時47分

« 大学改革とは何だったのか | トップページ | 近代のセックス幻想 »