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2010年1月20日 (水)

ルノワールの絵を馬鹿にしてはいけない

ピエール=オーギュスト・ルノワールといえば、丸々と太った裸婦が草原に立っている絵ばかり描いた画家だと思っていたが、それだけではなかった。国立新美術館で開催されるルノワール展の内覧会に行って、正直そのおもしろさに驚いた。

日本では大正時代から白樺派などを中心に崇拝されて、晩年のルノワールに会いに行った日本人も何人もいるほどで、後半の裸婦の作品を中心に紹介されてきたように思う。
今回、1870年代からの作品80を余点を見ると、ゴッホを思わせる風景画もあれば、セザンヌのような静物画もある。あるいはマティスのようなアルジェリアの娘も描いている。これだけまとめて見ると、印象派の始まりからポスト印象派までの大きな振幅が一人の画家の中に見えてくるようだ。
それにしても赤や緑、そして白の織りなす輝くような絵には思わず見とれてしまう。『ブージヴァルのダンス』の娘の赤い帽子と男の服、流れるような周囲の緑。

「オルセー美術館展」のように一館からまとめて借りるのではなく、米、仏、英のさまざまな美術館からの借用に加えて、国内からも集めている。意外にこの展覧会は今年の収穫なのではないだろうか。4月5日まで。その後、大阪の国立国際美術館にも巡回。

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