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2010年1月24日 (日)

大学生の文章力

私の勤める大学は、1月末に授業が終わる。実は教師にとってはそれからが忙しくなることが最近分かった。学期末試験の採点をし、レポートや卒論を読み、それらに点をつける。あるいは入試問題作りと立ち会い、そして採点。
とにかく学生の文章を何十も、何百も読む。特に原稿用紙百枚前後の卒論を20本ほど読む。そんな中で、全く日本語の基本ができていない文章によく出会う。

「」と『』の区別ができないなどはまだはいい方で、文頭の一字アケや改行ができていない文章がある。ひどいのは区点と読点の区別がついていないものもあった。
あるいは本やインターネットから丸写しをしたり、自分の意見と引用が区別されていなかったり。縦書きなのに洋数字を入れたり、無意味に英語の単語を使ったり。文末をほとんど「のである」にしたり、「この映画はおもしろい映画だ」式の単語の重複があったり。あるいはやたらに映画のあらすじばかり書いたり。
さすがに1年から学年が上がるごとに、問題のある文章は減ってくる。それでも卒論でも全くダメな者もいる。同時に一年生から抜群の文章力を持つ学生も一人はいる。

とにかく、自分の考えが普通の読みやすい日本語で書けるように育てたいと思う。

そんなことを思いながら、昔は大学生の文章はもっとましだったなあ、と考えをめぐらしていた。ふと、ほんとかなという気になって、かつての自分の文章を探してみた。何と卒論が出てきたが(題名は恥ずかしくてとても書けない)、今読むとその日本語は相当あやしいうえに、怖いほど自信満々の書きぶりだ。大学生の文章力は、四半世紀前とさして変わっていないのかもしれない。

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