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2010年2月18日 (木)

日本の青春映画2本

青春映画はおろか、そもそも青春が苦手だ。高校なんて受験勉強ばかりで最低だし、大学も退屈だった。そのうえ、全くもてなかった。だから青春映画というのは、だいたい昔から親のカタキのような気がしている。
それでも『ソラニン』(4/3公開)と『武士道シックステーン』(GW公開)と、青春映画の試写を立て続けに見た。

前者は、大学生や卒業直後の若者たちがロックバンドをやる話、後者は女子高生が剣道をやる内容で、共に女性が主人公で一途にロックや剣道に打ち込む。
『ソラニン』は、有名な漫画が原作らしく、主演は宮崎あおい。彼女を演じる芽衣子が一緒に住んでいた大学時代からの彼氏との同棲生活を中心に、そのバンド仲間を交えて描く。撮影は極めてていねいで、多摩川を渡る電車や主人公たちが住むアパートなど、実に細やかに撮られている。ちょっと音楽が前に出すぎていたり、宮崎が顔だけで演技をしているのは気にはなるが、かなりよくできていた。

『武士道シックスティーン』は、もっとストレートな映画だ。中学の剣道大会で出会った成海璃子と北乃きいが同じ高校に入って、ライバルになるというたわいない話だ。『ソラニン』に比べて撮影もあまり凝った感じはないが、少女たちのストレートな思いが直球で伝わってきて気持ちがいい。剣道のシーンもごまかさずきちんと撮られていて、迫力十分だ。

どちらもしょせん私には遠い話だったが、『武士道』の率直な女子高生の思いが、妙に心に残った。『ソラニン』は全体が計算されすぎているし、2時間6分は少し長い。
それぞれ漫画や小説の原作が当たっているから映画化されるのだろうけれど、高校生や大学生を扱う青春映画がこんなに多いのは日本だけのような気がする。すくなくとも欧州では子供向け映画を別にすれば、せめて大学生以降がテーマだ。たぶん大学以前が資本主義のマーケッティングの対象となるのも、日本的現象だろう。

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