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2010年2月22日 (月)

現美で岡崎乾二郎に心を打たれる

東京都現代美術館が毎年冬に開くアニュアル展はほぼ毎年見ている。年によってはかなり充実している。で、今年も出かけて行ったが、「装飾」がテーマだった。かなり時間をかけて作られた作品も多いのでそれなり見応えはあったがが、いま一つインパクトがない。「装飾」だからといって、みんなが細密画みたいな作品を作ることはないだろう。その中では水田寛や横内賢太郎の絵が気にいった。自分としては絵が好きなのだろう。4月11日まで。

同時に開催されていた「サイバーアーツジャパンーアルスエレクトロニカの30年」も見たが、これはあまり見るものがなかった。そもそも「アート&テクノロジー」とか「メディアアート」とかいうのは最近流行りのナントカ映像祭と同じくつまらないものが多いが、この展示もそんなものだ。そのうえ参加型の作品が多いのに、一度に1人や2人しか触れないため、よっぽど何十分も待たない限り試すこともできない。あるいは作品を見るための特殊なメガネの数が全く足りない。展示もわかりにくいし、不親切極まりなかった。やたらに子供が多かったのは、そういう広報をしたのだろうか。3月22日まで。

2つの企画展を見てちょっと徒労感に襲われたが、常設展示室の方に岡崎乾二郎のポスターが見えたので行ってみた。1Fのかなりの部分を使った大きな個展で、入口のあたりに「あかさかみつけ」シリーズが壁にかかっている。次の部屋には白い壁に小さな絵や大きな絵があり、床にはタイルの絵があった。絵筆で描くという行為をシンプルな色と形で見せる作品群で、その真摯な追求に心を打たれてしまった。よく見ると収蔵作品以外も借りて来て展示している立派な企画展である。こちらの方がよっぽど「装飾」というテーマにふさわしい。これを見たので、木場まで行った価値があった。

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