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2010年2月19日 (金)

やっぱり「映像祭」は粉砕!

今年で2回目になる東京都写真美術館の『恵比寿映像祭』の内覧会に出かけた。確かに前回の惨状に比べたら少しは良くなったし、あるいは「ヨコハマ国際映像祭」のゴミの集積よりもマシではあるが、やはりおもしろくない。
去年はテーマはなかったが、今年は「歌をさがして」というテーマを設けている。

ジョン・ケージやヴィト・アコントやポール・マッカーシーなどの有名作家のかつての作品も混じっているが、何だかテーマにあわせて無理に探してきた感じだ。あるいはなぜかジョナス・メカスの映画ではなく、コマ抜きの写真があったり。アンリ・カルチエ=ブレッソンの写真も思わせぶりに置いてある。
現代の作品も山城知佳子など興味深いものがないではないが、大半は何の刺激もない。最近東京でも個展が開かれたウィリアム・ケントリッジのような傑出した映像はない。

「歌をさがして」と言えば、映画史には「歌」をテーマにした作品が無限にある。特にトーキー初期は歌を歌う映画ばかりだ。あるいはミュージカル映画も長い歴史を持つ。さらに実験的映画における声やナレーションの問題。
そうした歴史を一切無視して、思いつきで選んだような「映像祭」は私には不愉快だ。これこそ都の税金の無駄使いだと思う。横浜だろうが恵比寿だろうが、思いつき「映像祭」は断固として粉砕すべきだ!この展覧会は無料なので見に行って、怒りの声を挙げましょう。2月28日まで。

そういえば、かつてここでは「文化庁メディア芸術祭」を無料で開催していた。これが国立新美術館ができたらそっちに持っていかれて年間入場者数が減ったことが、この「映像祭」を企画したきっかけだと聞いたことがある。それが本当なら、相当子供じみている。

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