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2010年3月

2010年3月31日 (水)

「ローブリュー」で豚三昧

青山の「ローブリュー」に初めて行った。メンバーはいつもの5人で、うち2人は既に来たことがあるという。豚料理専門店という触れ込みなのでちょっと心配だったが、フランスのビストロ料理を軸に、豚料理を強化している感じでなかなかどれもおいしかった。

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2010年3月30日 (火)

映画で見るベトナム戦争の真実:2本目

6月19日から公開される2本のベトナム戦争をめぐるドキュメンタリーのうち、『ハーツ・アンド・マインズ』(74)については先日書いたが、もう1本の『ウィンター・ソルジャー』(72)もまた衝撃的な映画だった。前者はいろいろな立場の証言や現場の映像も多かったが、こちらは副題の「ベトナム帰還兵の告白」が示す通り、帰還兵たちへのインタビューが大半を占め、時おり彼らの戦場の写真などが挿入されている。白黒の粗い映像が実にリアルだ。

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2010年3月29日 (月)

蓮池薫氏の知性

数日前の朝日新聞で、蓮池薫氏への1ページのインタビューがあった。それが実に知性あふれたものだったので、思わず彼が書いた『半島へ、ふたたび』を買って読んだ。自分の身に起こったとんでもない不幸を、冷静にかつユーモアを交えながら書くスタイルがいい。前半は、韓国を訪れた話で、後半は翻訳家として生きている毎日についてのエッセーだ。

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2010年3月28日 (日)

日本映画のイタイ若者たち

最近の日本映画を見ていると、普通の就職をせず思い通りにいかない生活を送る若者たちのイタイ姿を描いたものが、ずいぶん多いような気がする。そんな映画の試写を2本見た。5月22日公開の『パーマネント 野ばら』と5月29日に封切る『ヒーローショー』。

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2010年3月27日 (土)

和ガラスと日本製のフランス映画ポスターと

ミッドタウンのサントリー美術館の「和ガラス」展を見た。ガラスの器は江戸時代に西洋からもたらされたものだが、すぐに日本でも作られたという。今回まとめて見て、和のガラスが西洋のガラスとかなり違う美学を持っていることに驚いた。

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2010年3月26日 (金)

春野菜を楽しむ

春キャベツや菜の花が出回る季節になった。春野菜を自分でも料理したいと思っていると、ちょうどいい本が見つかった。『献立コーディネートBOOK3 春夏野菜』という本でオレンジページから出たばかり。オレンジページの料理本は安くて使いやすいが、これも約100ページで税込800円。さっそくいくつか作ってみた。

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2010年3月25日 (木)

『ハート・ロッカー』の居心地の悪さ

ようやく『ハート・ロッカー』を見た。封切って2週間たったのに、日曜夕方で600席を超すスカラ座が8割も埋まってた。もちろん期待通りの秀作だが、これを素直に絶賛するには面白すぎると思った。イラクに派遣された爆発物処理班の兵士たちの日常を描くのが、これがうますぎてどこか居心地が悪くなる。

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2010年3月24日 (水)

蘇る山中貞雄

千葉伸夫氏の『評伝 山中貞雄』を読んだ。たまたま『人情紙風船』の1000円のDVDを見つけて買って、久しぶりに見たらあまりにもおもしろかったので、何か読みたくなった次第。
評伝というからには、監督論や作品論ではなくてその人生を追ったものだが、当時の雑誌を中心に資料を駆使して山中がどんな人間だったかを描いており、最後に28歳で亡くなるところまで来ると泣けてしょうがない。

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2010年3月23日 (火)

映画で見るベトナム戦争の真実

ベトナム戦争勃発から50年ということで、6月19日から2本のベトナムをめぐる70年代のドキュメンタリーが2本公開される。そのうち『ハーツ・アンド・マインズ』の試写を見た。ベトナム戦争をめぐる映画は『ディア・ハンター』『地獄の黙示録』『プラトーン』など飽きるくらいあるが、考えてみたらドキュメンタリーはあまり見ていない。

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2010年3月22日 (月)

『考える人』は誰か

坪内祐三氏の『考える人』の文庫版が出たので読んだ。『考える人』という月刊誌の掲載をまとめたもので、坪内氏が戦後の「考える人」を16人選び、それぞれを解説している。生きている間に本を読んだ人という縛りを掛けているのがいい。映画もそうだが、同時代を知らなくてはダメである。で、そのチョイスはかなり奇抜だ。

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2010年3月21日 (日)

音楽映画は勝利する

この春公開の音楽映画をの試写を2本見た。一つは『ドン・ジョヴァンニ』で、もう一つは『アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち』。前者はモーツァルトの有名オペラの創作の秘密を見せる劇映画で、後者は往年のタンゴ歌手が続々と登場するドキュメンタリーと全く異なるが、ともに音楽映画ならではの喜びが味わえる。

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2010年3月20日 (土)

等伯を夜間開館で見る

上野の東京国立博物館で「長谷川等伯」展を見た。22日までなので夜間開館でも相当の混雑で、入り口で10分ほど並んだ。
夜の7時頃なのに、とにかく人が多くて見られない。ちょっと後悔を始めたが、次第に人が少なくなり時々至近距離に近づくことができて、その魔術のような多様なスタイルに、ため息の出るような瞬間を味わった。

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2010年3月19日 (金)

美しすぎるレンピッカ

渋谷のunkamuraザ・ミュージアムで「レンピッカ展」を見た。タマラ・ド・レンピッカという女性画家は、何点か見たことがあったが、まとまった形で見るのは今回初めてだ。作品は世界各地から集まっている。

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2010年3月18日 (木)

ゴダールの詳細な伝記が出た

今年80歳になるジャン=リュック・ゴダールについての、995ページからなる詳細な伝記がフランスで出た。著者はAntoine de Baeque。フランスの雑誌Nouvel Observateurには、その本から読める「ゴダールの43の秘密」が取り上げられていて、それを読むだけでもかなりおもしろい。

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2010年3月17日 (水)

熊本の奥地のエジソン・ミュージアム

地方には時々びっくりするようなが施設があるが、誰も知らないという点では「エジソン・ミュージアム」に勝る場所はなかなかないのではないか。実は用事があって先日行ってきたのだが、住所は熊本県球磨郡球磨村。八代と人吉の間に肥薩線が通っていて、その人吉寄りの球泉洞という駅で降りて30分ほど歩いたところにある。朝9時半頃の羽田発の飛行機に乗り、着いたのは午後の3時過ぎ。


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2010年3月16日 (火)

新橋の「ビーフン東」のありがたみ

新橋駅近くの古びたビルの2階に「ビーフン東(あずま)」はある。ビーフンとちまきで有名だが、それ以外もどれも庶民的な味でうまい。ねぎを添えた腸詰、本当に辛い大きなトウガラシで味付けした鶏肉のから揚げ、海老団子の揚げものなど、ここに書いているだけでよだれが出てくる。

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2010年3月15日 (月)

今年のフランス映画祭はハイレベル

3月18日から22日まで開催されるフランス映画祭は、試写を見る限り例年になくレベルが高いように思える。もはや以前ほど日本でフランス映画が売れなくなったので、あえてアート度の強い作品を並べているのだろうか。

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2010年3月14日 (日)

『密約』の妙なおもしろさ

1978年にテレビ用に作られた『密約』を、4月10日から劇場で公開するという。最近の核持ち込みの密約が明らかになったニュースもあるし、なにか妙なものを感じて試写を見に行った。その勘は当たった。映画としてどうということはないのだが、時代をモロに引きずった感じがいい。

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2010年3月13日 (土)

『世界は俺が回している』の読みやすさ

文学の古典を読もうと思い立ってフロベールなど何冊も買い込んだのに、一緒に買ったなかにし礼の『世界は俺が回している』を先に読んでしまった。朝の電車で読み始めて、帰りの電車では読み終わるくらい読みやすい小説だ。

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2010年3月12日 (金)

『ビルマVJ』の衝撃

5月に公開されるドキュメンタリー映画『ビルマVJ』の試写を見て、衝撃を受けた。これは2007年のミャンマーで起こった僧侶たちの叛乱を隠し撮りしたものが中心で、その始まりから弾圧までが揺れ動く手持ちのカメラで撮られている。

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2010年3月11日 (木)

『1984』の恐るべき現代性

昨夏に出たジョージ・オーウェル『1984』の高橋和久氏による新訳を買ってあったのだが、ようやく読んだ。実を言うと、今まで一度も読んだことがなかった。高橋氏の「訳者あとがき」で、英国でもこの本は読んでいないのに読んだふりをする「読んだふり本」の第一位だ、という記述を読んでちょっと安心したけれど。

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2010年3月10日 (水)

スクリーンで見る古典映画:その(2)

先日、日経ホールの「女たちの記憶 フランス映画特別上映」で、ゴダールの『女と男のいる舗道』とブニュエルの『昼顔』とオフュルスの『歴史は女で作られる』を立て続けに見て、動揺してしまった。やはりスクリーンで見ると、DVDとは全く違う。

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2010年3月 9日 (火)

高齢者の死亡記事

1月11日にエリック・ロメールが89歳で死んだ時、新聞がかなり大きく取り上げたのに驚いた。数日後に日経は山田宏一、朝日は蓮實重彦、読売は野崎歓の各氏の追悼文を載せた。彼の場合、最初に公開されたのが『海辺のポーリーヌ』(83)だからずいぶん紹介は遅れたのだが、ちょうどミニシアターブームに乗って過去の作品まで公開されて、後付けだがかろうじて巨匠となった感じだ。だから、後からまとめて見た野崎氏の文章はどうしても弱い。

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2010年3月 8日 (月)

マッキアイオーリの不思議な魅力

白金の東京都庭園美術館で「マッキアイオーリ」展を見た。「イタリアの印象派」というからどんなものかと思ったが、マネやモネのような過激な実験性はなく、むしろ写実の中で新しい絵を追求するようなような不思議な魅力があった。

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2010年3月 7日 (日)

女性画家は異端のシンボル

必要があって女性画家を描いた映画を探したけれど、あまりない。男性画家ならゴッホもモディリアーにも何本も撮られているのに。かろうじてみつかった数本に描かれた女性画家は、どれも数奇な運命をたどる異端のシンボルだ。

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2010年3月 6日 (土)

『文学全集を立ちあげる』に大笑いするも・・・

文庫になったばかりの『文学全集を立ちあげる』を読んで、大笑いしてしまった。丸谷才一、鹿島茂、三浦雅士の3人が集まって、もし新たに文学全集を作るとしたら、という仮定のもとに大放談をしたものだ。かつては多くの家庭に文学全集があったものだが、もはや採算が取れないのでどこの出版社も出したがらない。ならばリストだけでも作ろうと3人が集まって、「この作家は1巻」とか「こいつははずす」とか息巻いたもので、世界編と日本編の2部構成。

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2010年3月 5日 (金)

映画で見る不倫大国フランス

3月18日から始まる「フランス映画祭」の試写を何本か見た。最近は配給会社がいくつも潰れたこともあってか、劇場公開が決まっていない映画にも、なかなかいいものがある。その中で、『リグレット』と『旅立ち』は共に40歳頃の夫婦の不倫の話だが、ちょうど男女が逆になっていて、鏡の両面のようだ。とにかくフランス映画は、こうした不倫の描写にかけてはやはり世界一である。

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2010年3月 4日 (木)

「うずら」のシンプル料理

酒飲みでおいしいもの好きの友人たちと一緒に、白金の「うずら」に行った。まるで定食屋かと思うような内装や食器だし、テレビはつけっ放しだし、70歳くらいの夫婦だけでやっていて出てくるのも遅いけれど、どれもシンプルでうまい。

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2010年3月 3日 (水)

「ブラングィン展」は西美ならではの企画

上野の国立西洋美術館で「フランク・ブラングィン展」を見た。実を言うと、この画家の名前は聞いたことがなかったが、ベルギー生まれのイギリス人画家で、西美のコレクションのもとになった松方幸次郎が収集しており、同時に松方のコレクションのアドバイザーだったという。
だからこの展覧会は西美そのものの起源をたどるようなもので、実に西美ならではの企画と言えよう。

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2010年3月 2日 (火)

青山真治の小説に見るカンヌの魔力

青山真治監督が昨年末に出した小説『地球の上でビザもなく』を読んだ。妙に題名が気になったからだ。小説としてよくできているかは別にして、映画監督という存在の栄光と孤独が痛いように伝わってくるという意味で大変おもしろかった。そして最後まで読むとカンヌ映画祭という存在が、いかに映画人を狂わす魔力を持っているかがわかる。

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2010年3月 1日 (月)

ドヌーヴのクールさ

「女たちの記憶」と題するフランス映画特別上映で、カトリーヌ・ドヌーヴのトークもあるというので見に行った。
『隠された記憶』という新作の後にトークがあったが、彼女が極めてクールで真っ当な受け答えをしているのが、見ていて気持ち良かった。
昔、「ニュースステーション」で久米宏と全くかみあっていなかったので、よっぽど怖い女性かと思っていたが、そんなことはなかった。

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