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2010年3月 8日 (月)

マッキアイオーリの不思議な魅力

白金の東京都庭園美術館で「マッキアイオーリ」展を見た。「イタリアの印象派」というからどんなものかと思ったが、マネやモネのような過激な実験性はなく、むしろ写実の中で新しい絵を追求するようなような不思議な魅力があった。

「マッキア」というのは斑点を意味し、光を描くために点描による表現を始めた一派に対して蔑称としてつけられたと言う。ここは「印象派」と同じだ。しかし展示されている作品はドラクロアのような歴史画があったり、バルビゾン派のような農村風景があったり、あるいはラフェエロ前派を思わせる細密画のような表現があったりいろいろだ。共通しているのは、リアリズムの中で自然を表そうとしていることだ。だから時おりシュールな農村の風景もある。
何より、どの画家も絵がうまいというのが、印象派との最大の違いだ。とにかくうまく描けないと、画家にはなれなかったのだと思う。
エウジェーニオ・チェッコーニの「リヴォルノの古着回収の人々」のかもしだすイタリアの土地の匂い。あるいはジョヴァンニ・ファット―リの風景画が放つ倦怠感。何とも捨てがたい魅力に満ちた絵画が並んでいる。

意外に観客が多くて驚いた。3月14日まで。

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