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2010年3月18日 (木)

ゴダールの詳細な伝記が出た

今年80歳になるジャン=リュック・ゴダールについての、995ページからなる詳細な伝記がフランスで出た。著者はAntoine de Baeque。フランスの雑誌Nouvel Observateurには、その本から読める「ゴダールの43の秘密」が取り上げられていて、それを読むだけでもかなりおもしろい。

ゴダールはよく盗みをした。「カイエ・デュ・シネマ」誌の会計からお金を盗んで1952年に首になり、1956に編集部に戻った。
本当と嘘。「勝手にしやがれ」が同時録音というのは嘘。『女は女である』の撮影中にアンナ・カリーナが妊娠したのは本当。アンヌ・ウィアゼムスキーと結婚したのは、アンナ・カリーナと同じ教会で、証人も同じだったのは本当。『テレラマ』誌のインタビューに4000フランを要求したのは本当。
ゴダールは数回、自殺未遂をした。
ベルトラン・タベルニエはゴダール映画の宣伝担当だったことがある。
ブレッソンの『ムシェット』の予告編を作ったのはゴダール。
1971年にゴダールはバイクで運転中バスに衝突し、治療に3年間もかかった。『万事快調』をジェーン・フォンダと撮影中だったが、中断した。
『勝手に逃げろ/人生』がカンヌで不評だった時、プロデューサーのマラン・カルミッツは、「現在再編集中なので、数ヵ月後に見て欲しい」とジャーナリストたちに頼んだ。数ヵ月後に前と全く同じ作品を再度見たジャーナリストたちの多くは絶賛し、興行も大当たり。
ゴダールの『映画史』で最も引用されているのは、彼自身の映画である。
ゴダールは92年にNYの近代美術館、99年にグッゲンハイム、04年にルーヴルの展覧会を断った。06年のポンピドー・センターの展示は、完成前の模型のみの展示だったが、その展示物を同センターが収蔵を拒否したため、競売に出されて、スペインのコレクターが1万2千ユーロを出して買い取った。

誰か日本で全文の翻訳を出してくれないだろうか。

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