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2010年3月19日 (金)

美しすぎるレンピッカ

渋谷のunkamuraザ・ミュージアムで「レンピッカ展」を見た。タマラ・ド・レンピッカという女性画家は、何点か見たことがあったが、まとまった形で見るのは今回初めてだ。作品は世界各地から集まっている。

キュビズムの色濃い影響を受けながらも、アール・デコのポスターのような世界に移っていった彼女は、これまでどちらかというと「キワモノ」のようなイメージだったが、今回その画力や構成力の確かさを確認することができた。

何より驚いたのは、本人を撮った写真。最新のファッションを着こなし、モデルのように美しい。そんな女性がまるで自画像のような美女の絵を次々と書く。裸体画も多い。ニューヨークの摩天楼を背景にしたヌードの女性の絵など、何ともかっこいい。
1889年にワルシャワで生まれてロシアで育つ。ロシア革命を機にパリに逃れ、狂乱の時代に画家として一世を風靡。大戦中にアメリカに渡り、その後1980年に亡くなるまでメキシコで晩年を送った。展覧会の終わりの晩年の写真も何ともおしゃれだ。

お金と美貌と芸術的成功のすべてを手に入れて、世界を駆け巡った波乱万丈の人生。あまりにもかっこよすぎたのが、画家としての評価を妨げたのだろうか。女性画家は不幸な人生を送った人が多いが、例外もあると思った。5月9日まで。

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3/15の「誘拐ラプソディ」の最終試写に行く前 http://take-it-ez.at.webry.info/201003/article_16.html Bunkamuraザ・ミュージアムで3/6-5/9美しき挑発レンピッカ展、本能に生きた伝説の画家を見てきました。私は美術館にいくといつも音声ガイドを利用するのですが、驚きました。なんと、ナレーションは女優の夏木マリさんではないですか。 こんなことなら、もっと早くにこの展覧会にくるべきだったと、己の事前調査力を悔やみました。夏木マ...... [続きを読む]

受信: 2010年3月22日 (月) 00時46分

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