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2010年3月17日 (水)

熊本の奥地のエジソン・ミュージアム

地方には時々びっくりするようなが施設があるが、誰も知らないという点では「エジソン・ミュージアム」に勝る場所はなかなかないのではないか。実は用事があって先日行ってきたのだが、住所は熊本県球磨郡球磨村。八代と人吉の間に肥薩線が通っていて、その人吉寄りの球泉洞という駅で降りて30分ほど歩いたところにある。朝9時半頃の羽田発の飛行機に乗り、着いたのは午後の3時過ぎ。


電気、蓄音器、映画というトーマス・アルバ・エジソンの三大発明を中心に、約2000点が展示されている。驚くべきはそのかなりがエジソンの時代のオリジナル品という点だ。エジソンのコレクションの一部を持っていたアメリカ人が、日本への展覧会にまとめて貸し出したものが売りに出されて、なぜか熊本の球磨村森林組合が買ったらしい。
蓄音機などは、係の人が当時のレコードをそのままかけてくれる。都会なら磨滅や破損を恐れてレプリカを作るところだろうが、ここではあまり気にしていないようだ。見ていると、係の人は「エジソンさんは偉かったとですよ」と勝手に熊本弁で解説を始める。これがまるでこの村出身の偉人について話すようで、実におかしかった。
展示としては、解説パネルやキャプションを充実すれば、もっとわかりやすくなるだろう。

蓄音機や電球などに比べると、映画の展示品は弱い。例えばヴァイタスコープのオリジナルがないのだ。やはりエジソンは映画については自ら発明せず、ディクソンたちの開発をそのまま利用したのではないだろうかと思ってしまう。

肥薩線というのは球磨川の急流に沿った鉄道で、川と山の風景が何とも目に心地よい。早桜も少し咲いていたが、満開の時期は相当賑わうらしい。球磨川下りというのもある。エジソン・ミュージアムの建物は、ドームがいくつも連なって森林の斜面に建てられており、入口から地下3階に下りてゆく。遠くから見るとちょっと『アバター』のパンドラの国みたいだ。

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