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2010年3月 7日 (日)

女性画家は異端のシンボル

必要があって女性画家を描いた映画を探したけれど、あまりない。男性画家ならゴッホもモディリアーにも何本も撮られているのに。かろうじてみつかった数本に描かれた女性画家は、どれも数奇な運命をたどる異端のシンボルだ。

最近で有名なのは、『フリーダ』(02)だろう。これはディエゴ・リベラとの出会いを中心にフリーダの波乱の生涯を描く。奔放な恋愛を続けながら、傷ついた心や体を心象風景のように描いてゆく。1984年にもメキシコでオフェ-リア・メディーナを主演に撮られているが、今回の方が映画としてできがいいように思える。
似たような悲劇ものは、中国の『画魂』(1992)。これはコン・リーが主演で 、パリを中心に活躍した潘玉良の生涯を描いている。娼婦出身で、金持ちと結婚して絵に目覚めて、パリまで行ってしまうのがすごい。

ほかにも女性画家がでてくる映画はある。最近亡くなったエリック・ロメールの『レネットとミラベルの4つの冒険』(86)はパリと地方の2人の娘の話だが、地方出身のレネットはシュールな絵を描く画家で、性格もちょっと普通ではなく、パリに適応できない。
1977年のロバート・アルトマンの 『3人の女』に出てくるウイリーという女性の家主は、壁画のような変な絵をあちこちに描いて、リハビリ施設に勤めるピンキーやミリーに次第に影響を与えてゆく。
最近のウディ・アレンの『それでも恋するバルセロナ』のペネロペ・クルスも画家だったけど、やっぱり魔女みたいに狂っている。

悲劇的人生か、魔女のような存在か。いずれにしても異端の存在であることには間違いない。従って描くのは写実的な絵じゃなく、幻想的でシュールだ。

個人的にはマリー・アントワネットを女性の側から描いたヴィジェ・ルブランや、印象派のなかで特異の位置を占めたベルト・モリゾ、アメリカ人ながら印象派に加わったメアリー・カサットなどの映画を見てみたいのだが。
岩波新書で若桑みどり著『女性画家列伝』という本があったので目を通したが、どうも順調な生活を送った女性画家というのはいないようだ。

ほかにも女性画家の映画があったら教えてください!

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