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2010年3月27日 (土)

和ガラスと日本製のフランス映画ポスターと

ミッドタウンのサントリー美術館の「和ガラス」展を見た。ガラスの器は江戸時代に西洋からもたらされたものだが、すぐに日本でも作られたという。今回まとめて見て、和のガラスが西洋のガラスとかなり違う美学を持っていることに驚いた。

杯や徳利、皿などの飲食器から、櫛やかんざし、文具、置物など、あらゆるところにガラスが使われていて、何とも優雅な江戸時代を想像させる。細く真っ青な徳利の優美さに、思わず息を飲む。
会場は相当暗いが、LEDの照明が抜群に美しく繊細で、遠くから風鈴の音がする仕掛けなど、別世界のようだ。日本に来た外国人に、最も連れて行きたい美術館かもしれないと思う。5月23日まで。

その帰りにフィルムセンターで「戦後フランス映画ポスターの世界」展を見た。これは新外映という、戦後すぐにできたフランス映画を輸入していた会社のコレクションの2期目。おもしろいのは同じ作品でフランスと日本のポスターが比較できることだ。残念ながら日本のポスターはいかにも大衆向けに作られていて、フランスのオリジナル・ポスターの芸術性には遠く及ばない。オリジナルの方はサイズも大きく、特にリトグラフの作品などは、インクの質感が伝わってきて惚れ惚れとしてしまう。ブレッソンの『田舎祭司の日記』の青や黒のシンプルな美しさ。展覧会は28日までだが、カタログが秀逸。

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