「レバンテ」のカキの懐かしいおいしさ
昔、有楽町の駅前に「レバンテ」という一軒家の店があった。カキが食べたくなると連れだって出かけていたので、再開発で建物が壊されると知った時は悲しかったものだ。閉店前にもう一度と、会社の同僚たちと行ったのを覚えている。その店が国際フォーラムに移ったのは知っていたが、今回初めて行ってみた。
レストランの雰囲気は一変してずいぶん今風になっていたが、味は全く一緒だった。生ガキに、カキフライ、カキとほうれん草のグラタンにカキのピラフ。ちょっとくどいような、昔の洋食の懐かしい味で、涙が出そうになった。給仕人たちも颯爽としていて、「ボーイ」という名がぴったり。料理が出てくるのが早いのもいい。
B級グルメと称してどぎついラーメンを食べ歩いたりする趣味はないが、昔ながらのちょっと野暮ったい味は、何とも捨てがたい。その意味では「ビーフン東」に似ている。また行きたいと思ったが、あまり人が入っていないようでちょっと心配だ。有楽町時代はあんなに満員だったのに。あの風情ある建物が、サラリーマンに安心感を与えていたのかもしれない。あれは、建物と料理がピッタリだった。
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