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2010年4月 5日 (月)

『マイレージ、マイライフ』にちょっと感情移入

ようやく『マイレージ、マイライフ』を見た。公開して2週間もたったのに、シャンテは満員だった。映画の方は、アカデミー賞の候補にいくつもなったり新聞各紙が絶賛している割には、私にはいま一つピンとこなかったが、ジョージー・クルーニー演じる主人公にちょっとだけ感情移入してしまった。

実は私自身、会社員の全盛期は1年に6、7回海外に出張していて、ある航空会社のゴールド・カードがいつプラチナ・カードになるかとワクワクしていた時期があった。映画のようにファースト・クラスではないが、エコノミー・クラスなのに、空港でビジネス・カウンターで手早くチェックインし、ラウンジでパソコンを叩くのが快感だった。乗る直前にビジネス・クラスにアップグレードしてもらうと、飛び上がるように喜んだ。旅先では、荷物を最小限にして、自分は観光客ではありませんという顔をして外国の街をさっそうと歩き、アポを一日にいくつもこなすことが何より嬉しかった。それこそ家族といるより楽しかった。
そういう仕事ぶりがたたったのか、社内で異動になって出張がほとんどなくなり、ついには会社も辞めてしまった。ゴールド・カードがシルバーになり、最後は一般のカードになった時は寂しかったが、今となっては何でもない。そんなことが嬉しかった自分が、滑稽にさえ見える。むしろ自宅で好きな本を読んだり、料理を作ったり、家族と温泉に行く方がよっぽど楽しい。

というわけで、ジョージ・クルーニーが家庭に目覚める物語にちょっと共感を覚えた次第。映画としては出だしはおもしろかったのに、最後の15分くらいがちょっと締りが悪かった。ひょっとして事前にモニター調査などをして、終わりを変えたのではないかと思われるほど不自然だったが、新聞評などを読んでも誰もこのことは指摘していない。
満員だったのは、アカデミー賞候補もあるけど、Up in the skyを「マイレージ・マイライフ」とした邦題にあると思う。みんなポイントやマイレージを貯める時代だし、語呂もいい。

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