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2010年4月 1日 (木)

ドゥパルドンの映画がとうとう来る

フランスの写真家でドキュメンタリー監督のレイモン・ドゥパルドンの映画が、日本で初めて映画館にかかる。6月に公開される『モダン・ライフ』がそれで、実は長編だけでも既に20本近く撮っているベテラン監督だが、これまで1本も日本で劇場公開されなかった。

写真家としてはマグナムの一員で、日本で何度もその作品は展示されている。91年の「マグナム写真展 われらの時代」や07年の「マグナムが撮った東京」でも見たし、06年の「カルティエ現代美術財団コレクション展」では、東京を含む8都市の映像インスタレーションがあった。映画では、97年の山形のドキュメンタリー映画祭に『アフリカ、痛みはいかがですか?』で参加している。

『モダン・ライフ』はフランスの寒村を撮った三部作の最後の作品で、自分たちの生活を淡々と語る人々の姿が印象的だ。カメラはほとんど固定されて動かない。人々も時には話すことを拒否したりする。撮る者と撮られる者の間の信頼や葛藤そのものが、映画として結実している。映画のはじめと終わりの農村の道を車から撮ったシーンも印象的だ。一日の終わりの光のおだやかな美しさ。そこに流れるフォーレの音楽が身にしみる。最後には登場した人物が正面から順番に撮られるが、そのかすかな動きに映像の力がこもっている。

6月には、ほとんどドキュメンタリーのような『パリ20区、僕たちのクラス』やベトナム映画のドキュメンタリー2本も公開されるので、東京はドキュメンタリー月間となる。同時期に公開される『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』もそこに加えることができるだろう。

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