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2010年5月30日 (日)

東浩紀氏と「インテリの力」

以前ここで、朝日新聞の論壇時評が4月から東浩紀に変わったことに触れて、「大丈夫か」と偉そうに書いていたが、数日前に出た2回目を見て驚いた。普通に「世界」や「中央公論」を論じているではないか。やればできるじゃん。

ピカソの初期の絵を見て「やっぱりうまいんだ」と思ったみたいだと言えばほめ過ぎだが、東氏はもともと頭がいいのだと納得した。前回の松原隆一郎氏が経済社会学者だったように、これまでは経済や政治の専門家が論壇時評を書いていたが、思想系の東氏が担当するのは、何か嬉しい気もする。
傍若無人な感じの風貌や髪型は、最近のインテリでは久しぶりだ。この傲慢な感じは、福田和也氏以来ではないか。東氏が今後論壇の中心に座っていくような気が急にしてきた。最近は小説も書いて賞を取ったし。

インテリの風貌について考えていたら、仏誌「Le Nouvel Observateur」の最新号の特集は「インテリの力」だった。表紙にはフランスを代表するインテリ12人の写真が並ぶ。どれもこれもいわゆるインテリ顔で、斜めを向いて頬杖をついている感じの写真が多くて笑ってしまった。みんな育ちが良さそうで、アラブ系やアフリカ系はいない。いつの時代だ、という感じだ。もちろん東氏のような「野獣系」はいない。
12人の中で私が名前を知っていたのはベルナール=アンリ・レヴィとレジス・ドゥブレ、アラン・バデューくらいか。彼らだってきちんと読んだことはない。時代は変わりつつある。今の学生や「哲学青年」(死語か)は、この12人を知っているのだろうか。ちなみにあとの9人は以下の通り。
Luc Ferry, Alain Finkielkraut, Elisabeth Roudinesco, Pierre Nora, Gilles Lipovetsky, Marcel Gauchet, Elisabeth Badiner, Michel Onfray, Pascal Bruckner


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